激安中古車は危険?激安価格の理由と、購入時の見極め方を解説!
中古車市場を見ていると、激安の中古車を見つけることがあります。
中古車が激安なのには必ず理由があります。見た目は綺麗なのに激安の中古車を見つけた場合、その安さの理由を調べた上で購入を検討することが重要です。
ここでは、激安で中古車が売られている理由や、購入時の良し悪しの見極め方について解説します。
- Chapter
- 激安中古車は買わないべき?
- 中古車が激安で売られている理由は、大きく5つ
- 激安中古車を購入するとき、見極めたい5つのポイント
- 激安中古車の購入に向いている人
- 激安な理由をしっかり把握して、お得に中古車を購入しよう
激安中古車は買わないべき?
中古車探しをしていると、極端に安い激安中古車を見つけることがあります。激安中古車を見ると怪しいと思うか、ラッキーと思うかは人それぞれですが、激安中古車には必ず理由があります。
年式や走行距離、不人気であるなどといった理由や、事故車であったり改造車であったりと、激安中古車の理由は様々。激安中古車を購入する際は、安さの理由を知ることが重要です。
中古車が激安で売られている理由は、大きく5つ
中古車価格は、年式や走行距離、カラーや修復歴といった条件が組み合わさって決まります。
激安中古車の価格の理由がポジディブなものであれば問題はないですが、ネガティブな理由、つまり修復歴があったり、冠水車であったりする場合には、注意が必要です。
ここでは、激安中古車の安さの理由を解説します。激安中古車の購入を考えている場合には、参考にしてみてください。
1:年式が古い
年式が古い中古車は、激安中古車になる可能性があります。特に年式が古く不人気の車種であればあるほど、激安の理由になります。同じ中古車でも、最新モデルと数世代前の車種では値段に雲泥の差が出ます。
年式が古く不人気な車種は、置いていても中古車販売店としてはメリットが少ないため、多少赤字であっても激安で販売することもあります。そのような場合、最新モデルにこだわらないのであれば狙い目といえるでしょう。
ただし、年式があまりに古いと、故障リスクも高いため注意が必要です。
2:走行距離が多い
走行距離は中古車の価格に大きく影響する要素の一つです。
最近の車は、多少走行距離がのびていても普通に走ることは可能ですが、市場価格はやはり下がります。
特に目安となる走行距離が10万キロです。10万キロを超える走行距離がある中古車は、市場価値が大きく下がると言われています。
人気車種などは10万キロを超えてもそれなりの金額で販売されていることもありますが、基本的に激安中古車の場合、走行距離がのびている場合が多いでしょう。
3:不人気な車種
不人気車種はやはり激安中古車の理由になります。不人気車種は買い手がなかなかつかない場合があるため、在庫処分として中古車販売店が激安で販売するパターンがあります。
性能面や走行距離にも問題がなく、事故修復歴もない不人気車種であれば、ある意味掘り出し物となる可能性もあります。あまり車種や人気にこだわらない場合には、不人気車種の激安中古車を狙って購入するのもおすすめです。
4:修理歴がある
見た目が綺麗で走行距離もそこまで伸びていないのに激安で販売されている中古車は、修理歴がある可能性があります。
ちょっとした傷程度の修理でしたら問題はありませんが、自動車の骨格などを修理している場合には注意が必要です。骨格は一度修理すると完全に直すことは難しく、万が一の際の安全性や耐久性も下がると言われています。
綺麗に修理されている中古車は、一般の人では事故車かどうか見分けるのは困難です。激安中古車を購入する際は、修理歴がないかをお店に確認することが重要です。
5:冠水車や事故車
通常の事故車もそうですが、それ以上に厄介なのが冠水車です。
冠水車とは、なにかしらの理由で水没してしまった車です。冠水車の場合、目立った修復歴は見当たりませんが、一度水没した自動車の電気系統は完全に直ることはないので注意が必要です。
冠水車の場合、激安で販売される場合が多いですが、購入してもすぐに故障するリスクも高いといえます。冠水車を激安で購入する場合には、そのようなリスクも踏まえて検討する必要があります。
激安中古車を購入するとき、見極めたい5つのポイント
激安中古車を選ぶ場合には、注意が必要なポイントを見抜く必要があります。
車に詳しくなくても、少し気をつければ、避けるべき激安中古車を見分けることが可能です。
またこのポイントを覚えておくことで、値段に関係なく、中古車を選ぶ際の注意点として役立ちます。今から解説する5つのポイントをしっかりとおさえておきましょう。
1:異音がしないか
激安中古車を購入するときのポイントの1つ目が、中古車から異音がしていないかという点です。
異音とは、エンジンの音をはじめ、ハンドルをきった際やオーディオ、走行中の車体から出る音など様々です。
基本的に車から異音の出る場合には、何かしらの箇所や部品に異常がある中古車と考えた方がいいでしょう。見た目が綺麗な中古車であっても、内部がボロボロの可能性があります。
買ってすぐは問題がなくても、少し経ってから故障する危険性もあるため注意が必要。試乗の際に異音を感じたら、その車は避けるのが無難でしょう。
2:異臭がしないか
激安中古車を購入するときのポイントの2つ目が、異臭です。車内に入った瞬間の異臭はもちろん、エンジンをかけた際の異臭、エアコンから出る異臭など、チェックすべき点は複数あります。
どれか1点からでも気になる異臭が発生していた場合、注意が必要です。
販売店自体が車のケアを十分にできないか、それともケアをしてもとれないほどの異臭が残っているのかのどちらかが考えられるためです。
異臭のする激安中古車の場合は慎重に検討することをおすすめします。
3:改造箇所が多くないか
激安中古車を購入するときには、改造箇所が多いかどうかもチェックするべきポイントです。
純正部品での装飾であれば問題はありませんが、メーカー品以外のパーツをあちこちに付けていたり、妙に車高が低かったり、タイヤのサイズがおかしいなどの点をチェックしていきましょう。
過度な改造が行われている場合、過去にどの部分をいじったかが把握しきれず、その後の不具合があった際にも原因を突き止めづらくなることがあります。また、過度な改造が施されている中古車は車検に通らない場合もあります。
4:過去の整備履歴の確認
激安中古車を購入するときのポイントの4つ目が、なぜ安いのかがよく分からない場合には中古車の過去の整備履歴を確認することです。
自動車の過去の整備履歴を見れば、どのような修理が行われたのかが記載されています。その内容が自分の許容範囲であれば購入し、許容できないものは買わないようにしましょう。
整備履歴のないただの激安中古車であれば、自分でしっかりとチェックしてみることが重要です。
もし修復歴がある場合、見た目が綺麗でも、きちんと不具合のあった箇所が直っているのか確認することを忘れないようにすることもポイントです。
例えば、エンジンルームのナットが再塗装されている場合などは、その箇所を交換している可能性があります。
また、ボンネットやフェンダーの隙間が均等かどうかもチェックしましょう。隙間が均等でない場合、事故車でパーツを交換しており、車体が完全に真っ直ぐになっていない状態でパーツを付けている可能性もあります。
後々のトラブルを避けるためにも、細かい箇所を確認しておきましょう。
5:販売店の入手経路を確認する
激安中古車を購入するときのポイントの5つ目が、中古車販売店がどのような経緯で激安中古車を入手したのかを確認することです。
オークションなどで仕入れている場合、単純に安値で落札できたのか、もしくは現状渡しの状態で激安で出ていたのかなどを確認してみましょう。
現状渡しで安く仕入れているような中古車はあまりおすすめできません。販売価格が激安であるにも関わらず、それより安く現状渡しで仕入れている場合は、購入する際も現状のまま引き渡される可能性があります。
激安中古車の購入に向いている人
車に価格以上の価値を求めず、状態がよければ購入しようと考えられる人であれば、激安中古車を購入しても納得して乗ることができるのではないでしょうか。
もちろん前述した箇所などのチェックを行い、できるだけ状態のいい車両を狙うに越したことはありません。が、激安中古車である以上はいくら状態が良いものとはいっても限界もあります。
貯金はそこまでないけれどそれなりにいい車に乗りたいという人や、車のメンテナンスは自分でもできるという人であれば、激安中古車の購入に向いているといえます。
激安な理由をしっかり把握して、お得に中古車を購入しよう
中古車とはいえ、値段はピンキリです。激安中古車には当たりもあればハズレもあります。
今回、解説した激安中古車の理由や見極めのポイントを参考に、しっかりと激安中古車のことを把握して納得した上で購入していきましょう。