MINI(ミニ)シリーズにかかる維持費はいくら?モデル別の費用、新車と中古車の違いを解説

ミニ(MINI)は2001年にBMW社から発売された、クラシックなフォルムが特徴の車です。
それ以前にも「クラシックミニ」などと呼ばれる旧型モデルが存在しますが、この記事では2001年以降に販売されている「ニューミニ」について紹介。
ミニに必要な維持費や、車種別の年間維持費、新車と中古車で維持費は違うのかなどについて詳しく解説します。
ミニを購入するのにいくらかかる?

ミニ(MINI)はクラシカルなフォルムと走りの良さが特徴の車です。いつかは乗ってみたいという憧れはあるものの、どのくらい費用がかかるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。
維持費の事を考えるのも重要ですが、まずは本体価格がどのくらいなのか、新車と中古車の両方の価格をみていきます。
新車の場合
ミニの新車はモデルや仕様により幅はありますが、国産一般車の約2倍かかるといわれています。
2022年2月現在の新車価格帯は、以下の表のとおりです。
憧れの車は自分の好きなモデルで持ちたい、安心感が重要という方は、新車を正規ディーラーから買うのがおすすめです。
出典:MINI Japan オフィシャルウェブサイト | MINI Japan
モデル | 新車価格(税込) |
---|---|
THE NEW MINI 3 DOOR | ¥ 2,890,000 〜 |
THE NEW MINI 5 DOOR | ¥ 3,060,000 〜 |
THE NEW MINI CONVERTIBLE | ¥ 3,930,000 〜 |
MINI CLUBMAN | ¥ 3,730,000 〜 |
MINI CROSSOVER | ¥ 3,990,000 〜 |
MINI CROSSOVER PHEV | ¥ 5,150,000 〜 |
MINI John Cooper Works | ¥ 4,870,000 〜 |
中古車の場合
中古車になると、数ヶ月のみの乗用であっても新車購入時よりも安く購入できる場合もあり、ミニの中古車の価格は約20万~600万と幅があります。
状態を問わなければ安く購入が可能で、プレミアムの価値が付いている車種の場合は新車より高い場合もあります。
ミニ中古車にかかる維持費6つを解説!

ミニに限らず、中古車にはガソリン代、メンテナンス費、車検費などの維持費がかかります。
ここからはそれぞれの項目ごとに、維持費の内容を詳しく解説します。
1:自動車税
車にかかる税金のうち、自動車税は、自動車のエンジン排気量によって金額が決まる税金のことをいいます。
ミニの場合の自動車税は、排気量が約1.5L~2.0Lの区分となり、ほとんどのモデルで36,000円が年間の自動車税の額となります。
一部1.5Lを下回るモデルは、30,500円かかります。
出典:自動車の税金 税制改正ガイド | 総務省・地方税共同機構
2:自賠責保険
自賠責保険は、正式名称を「自動車損害賠償責任保険」といい、車を所有すると同時に所有者全員に加入が義務付けられている保険です。
車は1つ誤れば人の命をも奪ってしまうという面を持っているため、人に損害を与えてしまった時にその賠償額を負担できるようにするために加入が義務付けられています。
2年契約の自賠責保険料は、ミニの場合、2年で20,010円、1年あたりだと10,005円となります。
出典:主な車種・期間の保険料(共済掛金)|国土交通省
3:任意保険
車の保険は、強制加入の自賠責保険のほかに任意の自動車保険があります。
任意保険はその名の通り任意で加入する保険で、自賠責保険の補償外の部分を補うためのものです。
任意保険の保険料は、車の種別による基本保険料をもとに、年齢や事故歴によって変わる等級、車の使用条件など加味し計算されて決定されます。
そのため、車の使用頻度、走行距離により保険料が変わり、車両や人に対しての補償内容も必要に応じて選ぶので、かかる保険料は様々です。
4:車検料金
車検は車の安全を確保するために受けることが義務づけられていますが、ミニはコンパクトなサイズであるため、外車の中では安く約15万円が相場です。
ただし中古車の場合、不具合があったり年数が経っていたりすると車検代も高くなることが多いです。
5:自動車重量税
自動車重量税は、車両の重量や新車登録がされた時期に応じて金額が決まり、車検の時にまとめて支払うことになっています。
ミニの自動車重量税は、1年あたり82,003円から16,400円です。
出典:自動車重量税額について|国土交通省
6:ガソリン代
ミニの維持費を把握するには、おおよその燃料単価と、燃料1Lあたり何km走れるかの燃費を確認しておくことが大切です。
車のガソリン代は、走行距離÷燃料1Lの走行距離(燃費)×燃料単価で大まかに計算できます。
例えば、ガソリン1Lの価格を130円とし、ガソリン1Lあたり20km走る車が、年間1万km走行した場合のガソリン代は、1万km/年間÷20km/L×130円/L=65,000円となるので、年間65,000円となります。
モデル別の年間維持費はいくら?
現在までに発売のBMWミニのモデルは8種類あります。
モデルにより維持費は異なってくるので、代表的な5つのモデルの年間の維持費についてそれぞれに計算をしてみます。
35歳でゴールド免許、カタログの燃費をもとに計算、年間走行距離は6,000キロでガソリン代は1Lあたり145円、任意保険の等級は20等級の場合で計算しています。
1:クラブマン

クラブマンは観音開きのトランクドアのため、片側だけ開けて荷物の積み下ろしができ、また、前席両側のドアと右側ドアが後部座席側に両開きになるクラブドアがあるのが魅力です。
クラブマンの維持費は、ガソリン代が約55,00円・自動車税が36,000円・自動車重量税が12,300円・自賠責保険が10,005円・任意保険が約40,000円・車検代が約150,000円で、約310,00円が目安となります。
2:3ドア/5ドア

ミニの3ドアは、2ドアにハッチバックがついた4人乗りの一番小さなモデルです。
5ドアは、3ドアのベース全長を約15cm長くし前席ドアを短くすることで、後部座席にも短いドアを追加した5人乗りのコンパクトなミニのモデルです。
3ドア/5ドアの維持費は、ガソリン代が約55,00円・自動車税が30,500円・自動車重量税が12,300円・自賠責保険が10,005円・任意保険が約40,000円・車検代が約150,000円で、約30,000円が目安となります。
3:クロスオーバー

クロスオーバーはミニ初の大型車3ナンバー、5人乗り、4ドア、SUVモデルで4輪駆動システムを採用したモデルです。
クロスオーバーの維持費は、ガソリン代が約30,000円・自動車税が16,400円・自動車重量税が16,400円・自賠責保険が10,005円・任意保険が約40,000円・車検代が約150,000円で、約27,000円が目安となります。
4:クロスオーバー PHEV
ミニ クロスオーバーのPHEV(プラグインハイブリッド)は、モーターだけでの走行も可能で燃費が節約できます。
クロスオーバーPHEVの維持費は、ガソリン代が約3,000円・自動車税が30,500円・自動車重量税が16,400円・自賠責保険が10,005円・任意保険が約40,000円・車検代が約150,000円で、約230,000円が目安となります。
5:コンバーチブル

ミニコンバーチブルは4人乗りオープンカーとしてデビューしたモデルです。
コンバーチブルの維持費は、ガソリン代が約55,070円・自動車税が30,500円・自動車重量税が12,300円・自賠責保険が10,005円・任意保険が約40,000円・車検代が約150,000円で、約300,000円が目安となります。
ミニ中古車の維持費が高い理由

ミニの5種類それぞれのモデルの年間の維持費の目安が分かりましたが、モデルによって差はあるものの、その維持費の高さに驚かれたという方もいるでしょう。
ここからは、ミニの中古車の維持費がなぜ高いのか、その理由について考えていきます。
修理部品が高い
ミニの中古車の維持費が高い理由としては、まずは修理するための部品が高いことが理由に挙げられます。
ミニの部品は、国産のもので代用という訳にはいかず、調子が悪くなってしまった部品があれば、海外から取り寄せたうえで交換になるためです。
また、耐用年数は短めと言われているため、さらに修理にお金がかかってしまいます。
車検や整備の料金が高い
ミニの維持費が高い理由として、中古車だと数年に1回必要となる車検の費用や、故障の際の整備代が高いということも挙げられます。
車検や整備は正規ディーラーでも可能ですが、他で正規よりも安い値段で行ってくれるところがいくつもあります。
しかしミニの場合は、本体も部品が海外製のため、正規以外の業者では対応していなかったり、安くならなかったりすることも多くあるため、一般的な車に比べて車検や整備の金額が高くなってしまうのです。
かかる維持費を知った上で、ミニの購入を検討しよう

中古車は初期費用が抑えられるからと購入してみたものの、維持費が高いと所有し続けるのは難しくなってしまうため、いかに故障の少なそうなものを選ぶか・燃費を抑えられるモデルを根気よく探せるかという点がポイントです。
車種による維持費の違いや、ミニの維持費の年間の相場を含めて自分に合うものを探してみましょう。