中古でホンダ・ライフを買うならこのモデルがオススメ!

ホンダ・ライフは、初代が1971年に登場し、その後1997年に軽ハイトワゴンとして復活。ホンダはバモスやZのように、車名を復活させることがあり、ライフもその1台です。
現在の「N」シリーズが登場するまで同社の軽自動車販売を牽引するモデルでした。
最終型となる5代目にはエアバッグや駐車支援機構が設定されるなど、ホンダらしい独創性を備え、先進技術が設定されていたのも特徴です。中古市場でも比較的選択肢は多く、年式的にも安価といえる物件が多く揃っています。
初代から復活を果たしたライフ。2代目はハイトワゴンに

初代ライフは1971年に登場し、コンパクトボディにFFレイアウト、水冷エンジンを採用。
いまではクラシックカーとして人気を集めているものの、年々、中古車市場での台数は減っている印象を受けます。維持費、メンテナンスの面でそれなりの覚悟が必要でしょう。信頼できるプロショップとのつながりも必須といえそうです。

1997年4月にライフとして復活を果たした2代目は、1998年10月に行われた軽自動車の新規格前に登場しました。
初代スズキ・ワゴンRが男性でも気兼ねなく乗れる軽ハイトワゴンという鉱脈を掘り下げたことで、その後登場したダイハツ・ムーヴとともに、軽ハイトワゴンブームの一役を担っています。
なお、初代スバル・プレオは1998年10月にヴィヴィオの後を受け継いで誕生し、ワゴンR、ムーヴ、ライフ、プレオなどの比較は、当時の自動車雑誌で定番といえる対決企画でした。

1998年10月に新規格に対応するべく、3代目にスイッチしたホンダ・ライフは、同年10月8日に「K・ムーバーシリーズ」としてホンダプリモ店で発売を開始。
ホンダらしい視界の良さ、最小回転半径4.5mという小回り性能が特徴で、「Small is Smart.」を掲げたすっきりした内外装のデザインも印象的でした。
660ccエンジンは、新開発の「ハイパー12バルブエンジン」により、低速域のトルクを約20%アップさせたことで、大型化された新規格に対応。
低燃費や安全性向上も軽自動車の必須メニューになりつつあり、排出ガスがクリーンな「ホンダ LEV」、新・衝突安全設計ボディや前席エアバッグの標準装備化などが盛り込まれています。

2003年に登場した4代目は、ハイトワゴンでありながらも従来型と比べて、角の取れたエクステリアデザインや「マッチャクレム」、「カラメルクレム」などの女性受けしそうなボディカラーを設定。当時、女性ユーザーがメインであった軽自動車の王道を狙ったモデルでした。
ホンダらしくパンチ力のあるターボエンジンの設定と、燃費競争の時代に突入しつつある中、省燃費性能も兼ね備え、量産のターボ車として初めて国土交通省の「超-低排出ガス」認定を取得していました。
また、使い勝手の面では、助手席チップアップスライド機構が一部グレードに採用され、軽自動車初の前後とサイドのウォークスルーが可能になるなど、同社らしい独創的な機構が盛り込まれています。
後席の格納方法もダイブダウン式にすることで、フラットのまま荷室の拡大が可能。現在のハイトワゴン系はワンタッチ格納式が多くなっていますが、こうした凝ったシートアレンジも用意されていました。
そのほか、スマートキーシステムが採用されたのも4代目ライフの特徴です。
なお、2006年のマイナーチェンジで、駐車する際にステアリング操作を支援する「ホンダ・スマートパーキングアシスト」が設定されました。
ドアに設置されて目印と駐車枠(線)の位置を合わせてからスタートボタンを押すという、半分はアナログ方式でしたが、軽自動車に駐車支援機構を当時設定したのは話題を集めました。

最終型の5代目は、2008年11月にリリース。「デイリー・スマイル・テクノロジー」を掲げて開発されています。エクステリアデザインはさらに洗練され、都会的なムードをまとっていました。
また、ホンダらしい視界の良さはもちろん、軽初のバックモニター付オーディオが標準装備されたほか、「ホンダ・スマートパーキングアシスト」も進化し、駐車時の前後進も自動操舵されるなど、同社らしい進化がふんだんに盛り込まれています。
さらに、後席のシートサイズが拡大し、より快適な座り心地を実現していました。
洗練された内外装のデザイン、座り心地のいいシートやキャビンなどを備えながらも、どうしても「軽=女性向け」というイメージからは完全に脱却できなかった印象も。女性ユーザーを狙った「PASTEL(パステル)」というグレードを設定していたことからもうかがえます。
それでも先代よりも40kg軽量化されたことで、走りのキビキビ感が増し、軽快なフットワークはホンダらしさを感じさせてくれます。
なお、その後、男性にも支持されている「N」シリーズ(N-WGN)にバトンを受け継いでいます。
年代的にも、狙うのなら最終型の5代目が現実的!?

2008年11月〜2014年の最終型モデルでも約7年〜13年という月日が経っています。
4代目の中古車価格はかなり安くなっているものの、2000年代前半当時の年式は、直進安定性やハンドリングの面でさすがに古さを感じさせるはず。年式や走行距離なども考えても最終型の5代目から選ぶのが現実的でしょう。
未使用車や走行距離の短い物件が50〜60万円程度でもあるようです。
なお、ライフの頃は「ホンダ・センシング」は実用化されていませんので、衝突被害軽減ブレーキなどは未設定になります。
それでもエアバッグを国産車で初めて実用化したホンダらしく、世界初の運転席用「i-SRS」エアバッグシステムなども採用されています。

現在のホンダの軽自動車「N」シリーズは、女性、男性を問わず、またN-BOXやN-WGNなどは、ファーストカーとしてのユーザーニーズを満たしています。
最終型の5代目には、女性ユーザー獲得を狙った「PASTEL」、男性にも受けそうなカスタム系ともいえる「DIVA」を設定していました。「PASTEL」も「DIVA(ディーバ)」も特徴が際立っていますので、好みに合えば狙いたいところ。
スマートキーやバックモニター付オーディオ搭載車が人気を集めているようです。