中古で日産・デイズを買うならこのモデルがオススメ!

日産・デイズは、日産が初めて企画から開発まで携わった軽自動車。3代目の三菱・eKワゴン/eKカスタムとともに、日産と三菱の合弁会社であるNMKVが両社の要望をアレンジして商品企画、開発マネジメントが行われています。
初代は2013年3月にデビューし、現行型となる2代目は、2019年3月にフルモデルチェンジを受けています。
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- 初代デイズは、日産が本当に作りたかった軽
- 初代を狙うなら、2015年のマイナーチェンジ後モデルがマスト
- 予算が許せば、動力性能が向上・進化した安全装備を備え、キャビンが広くなった2代目がベストチョイス
初代デイズは、日産が本当に作りたかった軽

日産・デイズは、2013年6月に軽ハイトワゴンでナンバー1となるJC08モード燃費29.2km/Lを引っ提げて登場。三菱eKワゴンと同様に、初代はライバルと比べてもNAエンジンが非力で、燃費重視の反動が動力性能に影響している影響を受けました。
2014年7月の一部改良で動力性能の向上が図られ、初代のネックはそれなりに解消されています。
一方で、ピアノブラック加飾のインパネや厚みのある後席の座面、軽初のアラウンドビューモニター(ルームミラー、ナビ画面)など、設計や装備の面で、ほかの軽自動車メーカーがやってこなかったアプローチも盛り込まれていました。
初代を狙うなら、2015年のマイナーチェンジ後モデルがマスト

さらに、2015年のマイナーチェンジでハイビームアシストを軽で初採用し、オプションだった衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い衝突防止アシストが標準化されていますので、初代を狙うのなら同年のマイナーチェンジ後モデルがマストです。
初代は中古車市場にも数多く流通。
エアロ系モデルのハイウェイスターが人気で、ターボ車にはクルーズコントロールも付いています。高速道路を使う機会が多い、あるいは4人乗車するケースも視野に入れるのであれば、ターボ車が無難です。
なお、オートエアコンや正しい運転姿勢に不可欠のチルトステアリングは「X」以上に標準で、最低でも「X」以上のグレードを指名しましょう。
予算が許せば、動力性能が向上・進化した安全装備を備え、キャビンが広くなった2代目がベストチョイス

約6年ぶりと全面改良となった現行型の2代目は、NMKVのマネジメントのもと日産が企画、開発を受け持っています。
朗報は、スマートシンプルハイブリッド化と新開発CVTの搭載です。初代(とくにNAエンジン)のネックだった動力性能の向上を実感でき、安心してNAエンジン車を指名できます。
なお、WLTCモード燃費はNAが21.1km/L、ターボは19.2km/L。2km/Lの差は無視できないものの、後者でも丁寧に走れば良好な燃費が期待できます。
さらに、日産が誇る先進安全装備「プロパイロット」を軽自動車で初めてグレード別に設定。ロングドライブでの運転をサポートするだけでなく、予防安全装備では、車線逸脱警報だけでなく、車線内に戻すアシストも加わっています。
高速道路も頻繁に使うのであれば現行型の「プロパイロット」装着車で、余力のある走りを披露するターボ仕様がオススメ。逆に街乗り中心であれば、2代目はNAエンジンでも必要十分です。
また、車内や荷室も新プラットフォームにより拡大していて、後席を最後端までスライドさせると、足が組めるほどの広々した空間が広がります。
ほかにも、2代目は動力性能の向上だけでなく、初代よりも静粛性や乗り心地の面などでも明らかに進化していて、動的質感も重視するなら見逃せないポイント。当然ながら中古車市場では初代よりも高めですが、価格なりの価値は十分に享受できます。

2代目はチルトステアリングが全車標準になるなど、最低限の装備は用意されています。
「S」と「X」は、スマートシンプルハイブリッド(システム)や運転席ニーエアバッグが未搭載になりますので、最低でも「ハイウェイスターX」以上を指名したいところです。