中古でメルセデス・ベンツのCクラス(セダン)を買うなら先代モデルがオススメ!

メルセデス・ベンツの看板モデルであるCクラスは、セダンを中心にステーションワゴン、クーペかカブリオレといった多彩なボディバリエーションを誇っています。
ここでは、人気のセダンを中心に、狙い目の中古車を探っていきます。
現行(新型)Cクラスの中古車物件はまだほとんどなく、先代が狙い目

コロナ禍に加えて、半導体などの部品不足が世界中の自動車メーカーの生産に影響を与えています。
新車の発売やデリバリーの開始などにも影響を与えていて、Cクラスもこうした状況とは無縁というわけにはいかなかったようです。
5代目の新型Cクラスは、2021年6月に日本で発表されましたが、デリバリーは2022年に入ってから本格的に始まった印象です。

新型はようやくデリバリーが落ち着いたところという事情もあり、中古で狙うとなると先代のW205も含めた前のモデルということになります。
2014年7月にデビューを飾ったW205型Cクラスは、俊敏性と知性を意味する「アジリティ&インテリジェンス」を掲げて登場。
ホワイトボディ(塗装する前の素のボディ)で約70kgものダイエットを敢行し、軽快な乗り味を実現しています。
俊敏性というと、ライバルのBMW3シリーズを想起させる方も多いでしょうが、先代Cクラスは明確にそうした方針を示していました。
一方で、やや乗り心地は硬めという印象。操縦安定性と乗り味とのバランスに配慮しながらも新しいCクラス像を提案しています。

予算が許せば、2018年7月のビッグマイナーチェンジ以降のモデルがオススメ。
1.5Lエンジンは48Vマイルドハイブリッド化が盛り込まれ、2.0Lディーゼルは高出力化と静粛性の向上などを実現しています。
当時、最新の先進安全装備も用意されていて、高速道路でウインカーを出すと自動的に車線変更する機能なども盛り込まれています。
動力性能は、1.5Lの直列4気筒ターボでもまさに必要十分で、ロングドライブの多い方であれば2.0Lディーゼルがオススメです。
「AMG」グレードとして、3.0L V6、4.0L V8ツインターボなどのハイスペックモデルも用意されています。
なお、セダンだけでなく、多くの荷物に対応するステーションワゴン、2ドアクーペ、カブリオレも先代Cクラスには設定されています。
コンパクトサイズで取り回ししやすい先々代のW204型

2007年6月発売の先々代となるW204型になると、中古車市場での物件数はかなり減ってきます。
比較的シンプルなエクステリア、1.8mに収まる全幅により、いま見ると比較的コンパクトに映ります。
最小回転半径は5.1mと取り回しのしやすさが美点です。
なお、後期型には衝突被害軽減ブレーキの「レーダーセーフティパッケージ」が標準化されていますので、できればW204型を狙う際でも同パッケージ装着車を選択したいところです。

W204型にも多彩なパワートレーンが設定されています。
街乗り中心であれば、1.8L直列4気筒ガソリンターボのC180系でも不足はないはず。もう少し余力が欲しければ同じく1.8LターボのC200系、3.5L V6を積むC350系、6.2L V6を積むモンスターモデルのC63 AMGも設定されています。
なおW204は、多くの荷物にも対応するステーションワゴンも設定されています。

涙目のヘッドライトが印象的だった2000年登場のW203となると、かなり物件数は少なく、本命は先代のW205、次に先々代のW204を狙うのが王道といえそうです。
W204型の物件では、走行距離が比較的短く、しかもかなり値落ち(年代的にもちろん値落ちが激しい)している掘り出し物もありそうです。