中古でBMW・X3を買うならこの車種がオススメ!

BMW・X3は、SAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)の第2弾としてX5に続いて市場に投入されました。
3シリーズクラスのSUVであり、2022年現在は3代目を数えます。
代を重ねるごとに大型化していて、3シリーズセダンを大きく上回り、現行型の全幅は1.9mに迫っています。
初代、2代目、3代目のいずれかを選ぶかで取り回し性は大きく異なります。
スポーティな走りと内外装が魅力のシティ派SUVの典型的モデル

2004年6月に日本デビューを飾ったBMW X3。
長めのフロントノーズ、短めのリヤオーバーハング、ロングホイールベースが印象的なスタイリングをまとっていました。
初代のボディサイズは、全長4565×全幅1855×全高1675mmで、荷室容量は480L~1560Lとなっています。
エンジンは「シルキー6」こと、直列6気筒ガソリンのみで、「2.5i」が2.5L、「3.0i」が3.0L。
駆動方式は新開発となる4WDの「xDrive」で、BMWらしく「50:50」の前後重量配分による卓越したハンドリングも享受できます。
初代X3は、登場から18年、販売終了からも11年という年月が経っていることもあり、物件数は少なめです。
比較的、取り回ししやすいサイズが美点で、走行距離を重ねたモデルであれば手頃な価格で手に入る物件もあります。
SUVらしく逞しいスタイリングと、1年半後にディーゼル仕様を追加

7年ぶりにフルモデルチェンジを受けた2代目は、2011年3月に発売されました。
ボリューム感を増したフロントマスクが印象的で、初代よりもSUVらしい逞しさに満ちています。
ボディサイズは、全長4650×全幅1880×全高1675mmで、荷室容量はクラストップレベルの550L~1600Lと大きくなっています。
また、サイズの拡大もあり、最小回転半径はすでに5.7mに達しています。
2代目は堂々たる雰囲気を放っている一方で、筆者は、狭い住宅街や駐車場では、すでに若干余し気味といえるサイズ感という印象を受けました。

一方で、8速ATと組み合わされる3.0Lの直列6気筒ガソリン(NAとターボを設定)は、とくにターボ車の豪快な加速が魅力。
2012年5月には、「xDrive28i」が3.0LのNAから直列4気筒の2.0 L直噴ターボにダウンサイジングされ、さらに2012年9月には、待望のクリーンディーゼル(2.0Lターボ)が追加されました。
BMWもSUV(SAV)シリーズにおけるディーゼルの人気が根強く、ディーゼルらしいトルクフルな走りと、JC08モード燃費18.6km/Lを実現。

2代目になると中古車市場の物件数が一気に増え、選択肢が増しているようです。
人気はディーゼルエンジン搭載車の「20d」系で、ロングドライブの機会が多い人にもディーゼルはオススメ。
なお、2014年6月のマイナーチェンジで、精悍な顔つきになると同時に、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、サイドビューカメラなどが標準装備されています。
できれば、マイナーチェンジ後モデルを狙いたいところです。
安全装備が大幅に進化した3代目がベストチョイス

現行型となる3代目は、2017年10月に発表されました。より存在感を増したキドニーグリルを中心に迫力あるフロントマスクが印象的です。
最小回転半径は、5.7mと2代目から変わっていないものの、全長4720×全幅1890×全高1675mmという巨体で、1.9mに迫る全幅は駐車場事情なども含めて、織り込み済みで指名する必要があるでしょう。
荷室容量は450-550L~1600Lで2代目とほぼ変わっていません。
エンジンは、2.0Lガソリンターボ、2.0Lディーゼルターボを設定し、2018年にはハイパフォーマンスモデルで、3.0Lディーゼルターボを積む「M40」、2019年には最上級スポーツ仕様の「X3 M」系を追加しています。
さらに、2020年には、X3初となるプラグインハイブリッドを追加。EVとして一充電あたり44kmの走行が可能です。

最もタマ数が多いのは、現行型の3代目です。年代的に最も新しく、先進安全装備も大幅にアップデートされていることもあり、価格は高値安定という印象も受けます。
先進安全装備の進化、充実ぶりからしても予算が許せば、3代目を狙うのが無難です。
パワーユニットでは、ディーゼルの「20d」が人気でトリム(グレード)別では、「Mスポーツ」が定番となっています。