中古でホンダ・エリシオンを買うならこの車種がオススメ!

ホンダのミニバンは、オデッセイ(現在は生産終了)、ステップワゴンという二大看板を抱えていました。
今回のテーマであるエリシオンは、ステップワゴンの上位モデルという位置づけでした。
トヨタ・アルファード、日産エルグランドに対抗するべく2004年に誕生しました。2013年の生産終了まで1代限りとなった高級ミニバンです。
- Chapter
- ラグレイトの後継的存在の”エリシオン”ライバルはアルファード、エルグランド
- 両側スライドドアをはじめ、シートアレンジには回転対座も用意
- タマ数が多いのは2.4Lエンジン車、高級感なら「プレステージ」
ラグレイトの後継的存在の”エリシオン”ライバルはアルファード、エルグランド

2004年5月、ホンダ製ミニバンの最上級モデルとしてリリースされたエリシオンは、「新世代プレミアム8シーター」をコンセプトに掲げていました。
デビュー時は、2列目シートがベンチになる「2+3+3」というシート配列のみ(サイドリフトアップ車)のみでした。
2006年12月のマイナーチェンジを機に追加された「プレステージ」には、オプションで2列目がベンチシートになる「2+2+3」の7人乗りを設定。発売当初のエンジンは、3.5L V6が搭載されています。

現在のミニバンは、2列目がベンチシートになる7人乗りが主流で、8人乗りはオプションという例もありますが、当時は少しでも多く乗れる仕様が人気を集めていました。
サードシートは、さすがに3名乗車は厳しく、2人までなら実用になる印象です。
なお、ボディサイズは、全長4840×全幅1830×全高1790mmで、2005年12月に販売を終えたカナダ生産からの逆輸入ミニバンのラグレイト(全長5105×全幅1935×全高1740mm)と比べると、ふた回りほど小さく、日本の道路事情でも持て余さない大きさに収まっています。

また、ミニバン全盛期の中、ライバルはトヨタの初代アルファード(全長4840×全幅1805×全高1935mm)、日産の2代目エルグランド(全長4795~4835×全幅1795~1815×全高1910~1920mm)という強力な2大勢力が筆頭でした。
加えて、若干小さくなるものの、マツダ・ビアンテ(全長4715×全幅1770×全高1855mm)などもありました。
エリシオンは、ホンダ得意の低床設計もあってアルファード、エルグランドよりも全高が低く、操縦安定性など走りの良さも美点。
一方で、全高が低い上に、フロントマスクの押し出し感が不足気味という評価もあったようです。
そこで、先述の「プレステージ」が追加され、販売面での巻き返しが図られました。
両側スライドドアをはじめ、シートアレンジには回転対座も用意

使い勝手の面では、両側スライドドアをはじめ、チップアップ&スライド機構を備えた2列目、対座モードであるセカンドシートの回転機構(セカンドシートとサードシートが向かい合う)を用意するなど、当時のミニバンらしく多彩なシートアレンジを用意。
とくに回転対座は、ほとんど使われないことから現在では姿をほとんど消しています。
また、搭載されるパワーユニットは、2.4Lの直列4気筒、3.0L V6のガソリンエンジンで、トランスミッションは5速AT。駆動方式は、FFと4WDを設定していました。
2010年には、最後のマイナーチェンジを受け、内外装のリフレッシュ、質感向上を果たすと共に、ETC車載器の標準化、「Honda HDDインターナビシステム+リンクアップフリー」を用意するなど、コネクティビティの面でも進んでいました。
タマ数が多いのは2.4Lエンジン車、高級感なら「プレステージ」

生産終了から2023年秋で10年を迎えるホンダ・エリシオン。中古車市場でのタマ数は、それなりに揃っている印象を受けます。
平均価格も45万円程度で、走行距離が短い個体でも100万円を切っています。
一方で、少なくても10年近い年月を経ているため、走りなどの面では古さは否めないでしょう。
内外装の質感を重視するなら「プレステージ」がオススメで、街乗り中心であれば2.4Lで必要十分です。
一方で、豪快な加速感を重視するなら実燃費の悪さに目をつぶりつつ、3.5L V6を選択する手もあります。