中古でスバル・エクシーガを買うならこの車種がオススメ!

富士重工業時代に送り出されたスバル・エクシーガは、ステーションワゴン派生型の7人乗りモデルです。
「7シーターパノラマツーリング」を掲げて開発されました。7人乗りを実現しながら一般的なミニバンよりも背が低いことで、走りの良さを実現していました。
また、ステーションワゴン派生型であるため、サードシートを格納すれば、ステーションワゴン譲りの使い勝手のいい荷室を享受できます。
ステーションワゴン派生型の7人乗りクロスオーバーモデル

現在のミニバンといえば、ボディサイズは別にして、背高系にほぼ収斂されています。
かつての3列シート車は、ハッチバックの背を高くしたようなマツダ・プレマシー(初代)、トヨタ・カローラスパシオや日産キューブキュービックのようなモデルも人気を集めました。
さらに、スバル・エクシーガのように、ステーションワゴン派生型の3列シート仕様も各メーカーが注力しています。
2008年6月に発売されたスバル・エクシーガの前には、2000年登場のホンダ・ストリーム、2003年デビューのトヨタ・ウィッシュなどがあり、いずれのモデルもミニバンというジャンルで確かな存在感を示していました。
一方で、スライドドアを備えた背高系と比べると、乗降性はもちろん、室内高などのキャビンや荷室高などのラゲッジの面で不利で、徐々に背高系に人気が移っていきました。
現在の基準からすると取り回ししやすい大きさ

エクシーガのボディサイズは、全長4740×全幅1775×全高1660mmで、新型車の肥大化が進む現在からすると、比較的取り回ししやすいサイズに収まっています。
両側スライドドアではないものの、駐車場でも持て余すほど大きいとはいえません。
3列シートは、後方に行くほど、着座位置が高くなるシアターレイアウトを採用。
リヤドアは90度近く開き、より広い開口部を確保する狙いを実感できる一方で、サードシートに乗り降りする際はそれなりに屈む必要があります。
また、サードシートは、収まってしまえば意外に座れるものの、身長171cmの筆者にとっては、頭上空間は狭く、エマージェンシー用という印象。
逆に、小柄な方や子どもなどであれば、実用になります。いざという時に、あと2人乗れれば十分、という割り切りであれば価値を享受できます。

搭載されるパワートレーンは、2.0LのNAとターボで、街乗り中心であれば前者でも不足はないものの、荷物を多く積んだりサードシートまで座ったりすると、後者の力強さが欲しくなります。
発売時のトランスミッションは、NAが4ATで、ターボが5ATということもあり、変速フィールやサウンド面でも後者の方が洗練されています。
また、駆動方式はFFとAWDを設定。前者は軽やかな走りを、後者は悪路も含めて高い安定性が得られます。
なお、ターボ車は、AWDのみとなっています。

2009年9月には、新開発のCVT(リアルトロニック)や「アイサイト」が採用されるなどのマイナーチェンジを受け、同年12月には2.5Lエンジン車を追加(AWDのみ)。
2.0Lエンジン仕様よりもゆとりのある動力性能を享受できるため、AWDを必要とするのなら狙い目でしょう。
さらに、2012月7月にマイナーチェンジを受け、最新の2.5Lエンジンを搭載しています。
なお、2015年4月に販売を終え、エクシーガ クロスオーバー7に移行しています。

エクシーガの中古車市場の物件数は、販売終了から7年が経っている割にはそれなりに残っている印象を受けます。
スバルといえばAWDを思い浮かべる方も多いと思いますが、非降雪地域であれば2WDで十分。
また、2.0Lエンジン車が多く残っている印象で、街乗り中心であれば、2.0Lと2WDを選択しても動力性能や走りに不足を抱かないはず。
逆に、降雪地域やロングドライブの機会が多いのであれば、2.5LとAWDの組み合わせがいいかもしれません。
安全面からは「アイサイト」装着車がベストチョイスになります。