中古で日産・クリッパーを買うならこのモデルがおすすめ!

日産・クリッパーは、初代は三菱自動車から、2代目以降は、スズキからOEM供給を受けて販売されています。
車名は、初代の2012年のマイナーチェンジでNV100クリッパーに改められています。
軽トラックのNT100クリッパーも設定されていますが、ここでは、軽バンであるクリッパー、NV100クリッパーをピックアップします。
初代は三菱自動車からOEM供給を受けて登場

2003年9月、軽バン、軽トラックを設定する日産クリッパーは、三菱自動車からOEM供給を受ける形で発売されました。
軽商用のバン仕様は、当時、軽バンでトップレベルの荷室幅1370mm、荷室高1230mmを確保することで、運送業などを中心に、運ぶというニーズを満たしてきました。

軽バンや軽トラックは、畳がぴったり収まる必要があるなど、多様な業界、業種に対応する必要があり、初代クリッパーも荷室長1840mmを確保することで、ビールケースやパンケース、畳やベニヤ板などの積載が可能でした。
さらに、テールゲートの開口部も大きく、多彩な荷物の出し入れに対応。パワートレーンは、660ccのNAのみで、5MT、3AT、4ATを設定しています。
駆動方式は、FR(フロントエンジン・リヤドライブの後輪駆動)、4WDを用意。
同エンジンの動力性能は非力という印象で、ATとの組み合わせになると、とくにパワー不足を抱かせるシーンもありました。

2007年6月には、クリッパーリオを追加。
こちらは、小型乗用の5ナンバーの軽ワンボックスで、大容量の荷室や大開口の開口部を備えながら、はたらくクルマとしてだけでなく、車中泊などを伴うレジャーなどのニーズにも応えています。
パワーユニットは、NAエンジンに加えて待望のターボを設定。5MT/4AT、2WD/4WDから選択できます。
ほかにも乗用仕様にふさわしい内外装の質感、CD一体AM/FM電子チューナーラジオが採用されるなど、クオリティと利便性のアップも盛り込まれました。

初代クリッパーの物件数は、それなりに残っていて、走行距離が少なく、手頃な価格帯になっている個体も見受けられます。
ただし、先述したようにNAエンジンだと非力なのは間違いなく、重い4WDとの組み合わせだと高速道路を使った長距離移動はゆっくり走ることが求められそうです。
2代目から現行型の3代目までスズキ・エブリイのOEM版に

2代目はスズキからのOEM供給に切り替わり、2013年12月に発売されました。
なお、車名は、初代が2012年1月に受けたマイナーチェンジでNV100クリッパーに変更されています。
スズキ・エブリイのOEM版になった2代目は、軽バンに欠かせない大容量のラゲッジはもちろん、長尺物の搭載に対応する助手席の前倒し機構や分割可倒式の後席を備え、さらに、4.1mという最小回転半径による小回り性能の高さが自慢で、狭い商店街や住宅街などで活躍する軽バンのニーズに合致しています。
NV100クリッパーリオも設定され、快適装備の充実化により、車中泊やキャンプなどの趣味の相棒としてニーズにも応えています。
パワートレーンは、NAとターボエンジンに、3AT、4AT、5MTがタイプ別に組み合わされています。
2代目は、供給元のスズキ(エブリイ)のフルモデルチェンジのタイミングで、物件数は少なめになっています。

ベストチョイスは、2015年3月に発売された3代目の現行型。
当時、クラストップとなる荷室長1910mmにより積載性を高めながら、エンジンも最新世代になり力強い走りが可能になっています。
2ペダルMTであるAGS、5MT、4ATが設定されています。AGSは、MTに乗ったことがある場合は、比較的早く慣れるはず。
衝突被害軽減ブレーキの「エマージェンシーブレーキ」の採用も魅力で、2019年6月に先進安全装備のセンサーの向上が盛り込まれています。
2021年9月の一部改良では、「GX(5MT)車に衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備が採用されていて、MT派にも朗報となっています。
現行型になると、物件数も飛躍的に増えていて、未仕様車や衝突被害軽減ブレーキ搭載車からも選択できます。供給元のスズキ・エブリイとセットで探すとさらに選択肢が拡大します。