雪道に強い!100万円以下で買える中古の軽4WDおすすめ5選
住んでいる地域によっては、クルマといえば4WD以外選択肢がないというところもあるでしょう。
4WDというとオフロード(砂地やぬかるんだ道)のイメージが強いので、ついついゴツい外観のSUVを連想してしまいがちですが、4WDの軽自動車という選択肢もあります。
軽自動車なら、新車価格も抑えられますし、中古車なら100万円の予算でも手が届きます。雪道に軽自動車が適している理由とともにおすすめの5台を解説します。
- Chapter
- 4WD(4輪駆動)が雪に強い理由
- 軽自動車にも4WDはある
- 4WDにはパートタイムとフルタイムがある
- 雪道に強い軽自動車の特徴
- 100万円の中古車選びのポイント
- おすすめの軽4WDモデル
- 軽自動車の中古なら、100万円の予算でも選択肢は十分にある
4WD(4輪駆動)が雪に強い理由
4WD(4輪駆動)は、雪道や荒れた路面に強いと言われています。
その強さを簡単に説明すると、一般的な2WDの場合、片側の車輪が空転するともう片方には動力が伝わらなくなり、簡単に立ち往生(スタック)してしまいますが、前後4輪に動力を伝える4WDはそういった路面で安定した走行を実現します。
そのため、特に雪の多い地域では生活の足として欠かせない仕様となっており、さまざまな車種に4WDの設定があります。
軽自動車にも4WDはある
4WD=おおきくてゴツい「オフロード車」というイメージの人は少なくありません。しかし、現在では軽自動車でも4WDモデルが用意されている車種が多くあります。
なかでも、雪道に強いとされる4WD車は、特に寒冷地や雪の多い山間部などで非常に人気があります。
こうした地域では、冬季の積雪や凍結した路面での運転が日常的なものとなるため、4WDの持つ安定性が大きな利点とななっています。
4WDにはパートタイムとフルタイムがある
4WDにはパートタイム4WDとフルタイム4WDがあり、さらにフルタイム4WDのなかにパッシブ型とアクティブ型があります。
軽自動車やコンパクトカーなどに多いパッシブ型4WDは、通常は2WDで駆動しているタイヤのスリップを検知すると、残りの2輪に駆動を伝達して4WDになる方式です。
ただし、この方式は発進などでひとつの車輪が空転するとほかの駆動輪に動力が伝わらなくなり、4WDのはずなのにスタックすることがあります。
2013年にデビューして大ヒットになったスズキ ハスラーは、このパッシブ型4WDを採用しながら、1輪の空転でスタックするトラブルを回避するためのグリップコントロールという機構を追加して、雪道性能をアップしています。
いっぽうアクティブ型4WDは、各種センサーがタイヤの滑りを予測して駆動力を配分する方式で、安定した走行を可能とします。ただし、装着するコストが高く、軽自動車で採用する車種はありません。
雪道に強い軽自動車の特徴
軽自動車独特の小回り性能は、雪が積もった細い道や駐車場でも運転しやすいことがポイントです。
また一般的に燃費が悪いと言われる4WD車ですが、排気量の小さいエンジン(660cc)にボディも軽いので、比較的燃費が良く、さらに年間の維持費も安く抑えられるため、経済的な負担が少ない点も魅力です。
とはいえ新車の乗り出し価格は200万円近くが相場で、なかなか思い切りがつかないという人もいるでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、中古の軽4WD車です。年式や走行距離の違いによっても価格は変わりますが、軽自動車なら100万円以下でも十分に選択肢が見つかります。
100万円の中古車選びのポイント
100万円の予算で4WDモデルを購入するとなると、新車で購入できるものはほとんど無いため中古車がおもな選択肢となります。
誤解を恐れずに言ってしまえば、100万円という予算を決めてクルマ探しを進めた場合、普通車は低年式かつ過走行ぎみの個体が多くなりますので、日々安心してクルマを使うなら、高年式で走行距離が少ない個体が多い軽自動車の4WDモデルがおすすめになります。
以下では、100万円の予算で軽4WDモデルを購入する際に注意すべきポイントをいくつか紹介します。特に中古車の場合、以下の点を押さえることで、後悔のない車選びができるでしょう。
車両の整備状況: 雪道で使用されていた車は、下回りにサビが発生している可能性があります。購入前にはかならず整備状況や車両状況を確認し、下回りの状態や防錆処理の有無をチェックしましょう。
タイヤの状態:雪道での走行において、タイヤの状態は非常に重要です。スタッドレスタイヤの有無や、タイヤの溝の深さを確認し、安全な走行が可能かどうかを見極め、摩耗が大きい場合は交換を余儀なくされますので、購入前に販売店で交渉するのもひとつの手です。
走行距離と年式::軽自動車は比較的年式が新しく、走行距離が短いものが多い傾向にありますが、4WDモデルの場合、使用頻度が高い個体も少なくありません。走行距離やメンテナンス履歴を確認し、価格とのバランスを考えて選びましょう。
おすすめの軽4WDモデル
4WDの軽自動車には、代表的な車種としてスズキ ジムニーが挙げられますが、それ以外にも魅力的な選択肢が存在します。
スズキ ジムニー
2WDと4WDをドライバーが任意で切り替えるパートタイム4WDを採用し、圧倒的なオフロード性能を誇るスズキ ジムニーは、軽自動車ながら雪道での走破性が非常に高く、多くの愛好者に支持されています。
2018年発売の現行型(JB64)は人気が高くまだまだ高値なので、狙うなら先代の3代目ジムニーになります。
ダイハツ タフト
2020年にデビューした3代目ダイハツ タフトは、これから価格の下落が期待できるモデルです。
4WD車は、パッシブ型4WDにグリップサポート制御を追加して雪道など悪路での走破性を高めています。このグリップサポート制御は、2WD車にも搭載されます。
スズキ ハスラー
2020年に2代目となる現行型がデビューしたスズキ ハスラー。100万円で狙うなら、2019年まで販売された初代ハスラーです。前述したように、4WD車にグリップコントロールを装備して、悪路での走破性を高めています。
三菱 パジェロミニ
1994年にデビューした三菱 パジェロミニは、ラダーフレームにパートタイム式4WDを組み合わせる本格クロカン軽自動車です。狙い目は、1998年から2013年にかけて販売された2代目。VRグレードは、1気筒あたり5バルブのターボエンジンが搭載されています。
ダイハツ ハイゼット カーゴ
2021年にモデルチェンジを受けたばかりのダイハツ ハイゼット カーゴ。搭載されるパートタイム式4WDは、「2WD」のほか、路面状況によって駆動力を制御する「4WD AUTO」、未舗装路など悪路で力を発揮する「4WD LOCK」の切り替えが可能。
室内は、助手席を前倒しすることで車中泊にも適しています。
軽自動車の中古なら、100万円の予算でも選択肢は十分にある
100万円の予算でも軽自動車の4WD車なら、十分に選択肢があります。
中古車を選ぶ際には、車両の整備状況やタイヤの状態をしっかりと確認し、安全で快適なドライブを楽しんでください。