中古でホンダ N-VANを買うならこの車種がオススメ!

N-BOXをはじめとするホンダの軽自動車Nシリーズ第5弾として登場したN-VAN。
軽バンがスズキ、ダイハツ陣営にOEMで収斂されていくなか、オリジナルモデルとして確固たる地位を築いています。
商用バンとしてはもちろん、車中泊なども含めた趣味の相棒としても支持を集めているN-VANは、登場から約5年が経過して、中古車市場での物件数も増えています。
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- 低床設計を活かしたパッケージングと独自の助手席側ピラーレス構造
- 助手席の座り心地は要チェック 1人乗りを想定したシート設計
- 趣味で乗るなら「+STYLE FUN」「+STYLE COOL」
低床設計を活かしたパッケージングと独自の助手席側ピラーレス構造

2018年7月に誕生したN-VANは、アクティバンをはじめ、バモス/バモスホビオの流れを組む軽商用バンです。
N-BOXのプラットフォームを使い、燃料タンクを前席下に収めるセンタータンクレイアウトによる低床設計化という利点を最大限活かしています。
アクティバンが採用していたMR(ミッドシップレイアウト)からFF化により高い空間効率を実現。独自のシートレアウトやS660譲りの6速MTの設定により小気味よい走りを楽しめるのも特徴で、ホンダらしい個性的なモデルといえます。
乗降性、積載性の美点からチェックすると、軽商用バンで初となる助手席側のセンターピラーレス(ドアインピラー)の採用がトピック。助手席側の大開口により、良好な乗降性はもちろん、大きな荷物の出し入れが可能です。
運転席側は、フロントドアが通常のヒンジ式(スイング式)で、リヤはスライドドア。テールゲートの大開口はもちろん、低床設計は荷室にもおよんでいて荷室床面地上高は525mmで、大きな荷物の出し入れも容易にできます。
ラゲッジ開口部はスクエアなので積載性も高く、最大積載量は350kgを確保。同じ4ナンバー登録でN-VANをターゲットにした感もあるスズキ スペーシアベースは200kg(2名乗車時)ですので、最大積載量で上回っています。
助手席の座り心地は要チェック 1人乗りを想定したシート設計

N-VAN最大の弱点は、平べったい助手席です。
格納性を重視したためで、織り込み済みで設計されているのですが、分かっていても助手席に座っての移動は短時間でも厳しく感じられます。
その代わり、後席と助手席を格納すると、信じられないほど低い位置でフロアをフラットにすることができます。
また助手席ヘッドレスト、後席シートピローを収納部にベルトで固定できるほか、多彩な収納を用意。荷室とテールゲートの内側に28個のユーティリティナットが備わり、パイプや棚、金具をニーズに応じて設置することができるなど、きめ細かい配慮が随所に施されています。
さらに、純正アクセサリーのマルチボードとマットを敷くことで2人の就寝が可能になるなど、車中泊を含めた多様な趣味にも対応します。
パワートレーンはNAとターボを設定し、ホンダ軽バン初のCVTに加えて、S660譲りの6速MTも用意。
駆動方式はFFだけでなく全タイプに4WDを設定。街乗り中心であればNAでも不足を抱かせるシーンは少ないいっぽうで、高速道路や山岳路などではターボの加勢が心強く感じられます。また、6速MTを操れば、軽バンとは思えないほどキビキビした走りを享受できます。
そのほか「ホンダ センシング(Honda SENSING)」を全車に標準装備するなど、安全装備も充実しています。
趣味で乗るなら「+STYLE FUN」「+STYLE COOL」

ラインナップは、はたらくクルマとして装備を割り切ったプロ仕様の「G」「L」が設定され、N-VANとしての基本価値を享受できます。
「+STYLE FUN」と「+STYLE COOL」は、仕事も趣味もこだわりたいニーズに応える充実装備仕様で、見た目も含めて趣味などの個人ユースに向きます。
軽キャンパーやカスタム、ドレスアップ済みコンプリートカーのベース車にも「+STYLE FUN」と「+STYLE COOL」が使われているケースが多いようです。
なお、N-VANに限りませんが、こうした個性のあるモデルは、自分のカーライフにマッチするかで満足度が大きく上下するはず。2人で乗るのなら助手席の座り心地は要チェックです。