中古でホンダ・アクティバンを買うならこの車種がオススメ!

ホンダ・アクティは、軽トラック、軽バンとして1977年に誕生しました。
現在は、N-VANという軽バンを展開していますが、ホンダの軽トラックは、アクティが2021年6月の生産終了と共に約45年の歴史に終止符を打っています。
今回の記事では、軽バンであるアクティバンについて触れていきます。
- Chapter
- ミッドシップを採用した初代アクティシリーズ
- マイナーチェンジで新規格に移行した2代目も中古車市場にはほとんど出回っていない
- ロングホイールベースにより、高い積載性・居住性を実現した3代目
ミッドシップを採用した初代アクティシリーズ

1977年7月に誕生した初代アクティ(トラック)に続き、79年11月にアクティバンを追加しました。
他メーカーの多くがキャブ/セミキャブオーバー、RR(リヤエンジン・リヤドライブ)を採用してきたのに対し、ミッドシップレイアウトを採用。
ミッドシップというとスポーツカーのレイアウトのように思えますが、あくまでもより広い荷台、カーゴスペースを追求するためでした。
なお、初代は、年代的に中古車市場にほとんど出回っていないようです。
マイナーチェンジで新規格に移行した2代目も中古車市場にはほとんど出回っていない

2代目は、1988年5月に登場しました。1990年には、軽自動車が新規格に移行したことを受けてマイナーチェンジ。
660ccの3気筒ハイパー12バルブ新エンジンを搭載したほか、フロントパネル前部を20mm延長したことで、居住性を改善しています。
さらに、ホディ同色の大型カラードバンパー、AM/FM付カセットステレオを備えた「ストリート・Gタイプ」を加えています。
さらに1996年1月にもマイナーチェンジを受け、パワーステアリングを「ストリートG」を設定するなど、操作性の向上も図られています。
ただし、初代と同様に2代目アクティバンも中古車市場にはほとんど出回っていません。
ロングホイールベースにより、高い積載性・居住性を実現した3代目

現在、アクティバンを探す際は、1999年に軽自動車の規格が変わったことを受けて登場した3代目が、現実的な選択肢になっています。なお、4代目アクティは、トラックのみとなっています。
衝突安全性能が大きく向上し、前面フルラップ衝突55km/h、前面オフセット衝突64km/hをクリア。
さらに、ミッドシップ・リヤドライブ化により、2640mm(軽トラックは2420mm)というクラストップレベルのロングホイールベースを実現。
他メーカーとは異なる駆動レイアウトによって高い積載性や居住性だけでなく、乗降性や走りの良さを兼ね備えていました。
最大で6畳相当のカーペットが積載できるなど、その積載性は、商用バンとしての高い資質を物語っています。
ホンダが現在も得意とする広くてフラットなフロアを備え、大きく開く左右スライドドアにより狭い場所での積載性を高めています。

また、乗車定員4名仕様のほかに、広い荷室が特徴の乗車定員2名の「PRO-A」、キャビンと荷室を分離した「PRO-B」などの4タイプを設定。
選ぶ際は、4人乗り仕様や2人乗り仕様か、あるいはキャビンとラゲッジを分離したプロ仕様かをまず決める必要があります。
ただし、市場に残っているのは、4名定員仕様で、グレードは「SDX」が大半となっています。
トランスミッションは、AT(ただし3速)が多く、意外にもMTの方が少数派になっています。
4AT、5ATやCVTなどが当たり前の現在ですので、こうしたトランスミッションに慣れた方には、変速ショックなどが大きめなどという点を織り込み済みとしたいところです。
なお、2015年には一部改良で、燃費を向上させています。

「ストリート」シリーズの後継モデルとして、1999年に2代目バモスが復活を果たしています。
バモスの中古車市場でのタマ数も多いため、アクティバン(ストリート含む)にバモスも加えながら探すのがオススメです。
アクティバンの後期型の中には、走行距離が短い程度のいい物件も残っていて、はたらくクルマとしてはもちろん、日常使いから趣味の相棒として広い荷室を享受できます。
ただし、アクティバンの後継的存在であるN-VANのように、先進安全装備の「ホンダ・センシング」は用意されていません。