レトロポップで格好いい!トヨタ FJクルーザーを買うならこのグレードがオススメ!

ランドクルーザープラドをベースとしたトヨタ FJクルーザーは、1960年に登場したランドクルーザー40系にオマージュを捧げつつ、ポップで現代的なエクステリアをまとったSUVです。
スタイリングを重視した観音開き式ドアを採用したエクステリアに、本格的な中身を持ったFJクルーザーの中古車で、おすすめのグレードを紹介します。
40系プラドへのオマージュとポップで現代的な要素が融合

実用性を第一としたデザインやパッケージが多いなか、トヨタ FJクルーザーは、単に便利なSUVではなく、主義主張を具現化した観音開き式ドアが特徴です。
丸形のヘッドライトをはじめ、黒い樹脂フェンダーまわりなどボディ下部を黒として、ボディカラーとの2トーンのみならずホワイトルーフの3トーンも設定。
デビュー当初は、北米など向けでしたが、日本でも一部のファンが逆輸入するカタチで乗り出すと、日本国内向けに2010年12月にトヨタから正式発売されました。

※画像は北米仕様
観音開き式ドアの使い勝手をどう考えるか。これが、同SUVの購入時の最大の壁になりそうです。
開閉操作は、フロントドアを開けてからリヤドア内側のアクセスドアハンドルを引いてリアドアを開ける必要があります。閉める際は、リヤドアを閉めてからフロントドアを閉める順序になります。
またテールゲート(バックドア)は、背面タイヤを背負うため、一般的な上開きではなく横開き式です。頭上や後方が狭くても開閉しやすく、小柄な方でも操作しやすい利点もあります。
バックドアを閉めたままでバックドアガラスを開閉できるいわゆる“ガラスハッチ”も備えていて、手荷物程度であればここから出し入れできます。
着座位置はスタイリング優先のため?

FJクルーザーは、ランクルプラドがベースですので、その中身はラダーフレームを使った本格クロカンでもあります。
観音開き式ドアを全開にした際の開口部はワイドであるいっぽう、都市型SUVと比べるとフロアが高いため、身体の上下動が大きくなります。
小さなお子さんやお年寄りにとっては、良好な乗降性とは言いがたい面もあります。
また、気になるのは前後席の座り心地、着座姿勢です。
初めて乗り込むと、床面からシート座面(前端部)までの高さがかなり低い(逆にいえば床が高い)ことに気がつくはず。足を投げ出すように座ることになります。
筆者はFJクルーザーでロングドライブする機会もありましたし、知人のクルマに乗っても毎回、違和感を覚えた記憶があります。
プラド譲りの本格的な悪路走破性

もちろんタフな悪路走破性は魅力で、雪上などのウインタースポーツや林道などのオフロードを走る機会があるならぴったりな相棒になります。
「オフロードパッケージ」を選べば、リヤデフロックが備わるため、深雪や泥濘などにはまっても高い脱出性を確保するなど、まさに鬼に金棒です。
4.0L V6ガソリンエンジンは、トルクフルで豪快な加速を引き出せるいっぽうで、発売時のカタログ燃費は、10・15モードで8.4km/L。
乗り方にもよりますが、7km/L台でも不思議ではなく、このあたりを織り込み済みで購入する必要がありそうです。
走破性重視なら「オフロードパッケージ」だが…

一度もフルモデルチェンジを受けることなく、初代で姿を消したFJクルーザー。
筆者は日本上陸時にチーフエンジニアに「売れますよ!」といった覚えがありますが、発売からはブームといえるスマッシュヒットを飛ばしたいっぽうで、使ってみると観音開き式ドアなどの使い勝手は、やはり我慢が必要だったのかもしれません。
しかし、こうした個性のあるモデルは数あるSUVのなかでも少数派。「オシャレに我慢は必要」と割り切れるのであれば、比較的価格がこなれた個体を狙うのも良いでしょう。
走破性を重視するのなら「オフロードパッケージ」がオススメ。そこまで走破性にこだわらないという方は、FJクルーザーの見どころでもあるカラーを優先して、好みの「カラーパッケージ」を探すという手もあります。
20インチアルミホイールやサイドステップなどを備え、内外装にブラックの加飾を配置した「ファイナルエディション」は高値安定となっているようです。