マツダ崩壊時代に生まれたもっと評価されるべき名車【 マツダ ランティス 】軽快な走りに土屋圭市も高評価?! 藤木由貴 工藤貴宏が徹底解説

今回は、オーナー様からお借りした「マツダ ランティス」をご紹介!
2リッターV6エンジンを搭載したFFの5ドアハッチバッククーペという独特なパッケージングの名車です。
実はJTCCにも出場していましたが、土屋さんの記憶には残っているのか…?
軽快なハンドリングと剛性にこだわったボディで、走りの良さはマニアの間で好評でした。
しかし、当時のマツダは倒産寸前の暗黒時代…時代に恵まれずヒットはしなかった、知る人ぞ知る不遇の名車なのです。
- Chapter
- 珍しすぎて幻?! マツダ ランティス
- 2リッターでV6エンジン?!
- ヨーロピアンなエクステリアデザイン。マツダスピードのウイングがでかい!
- ランティスは車選びドットコムで検索して出てくるのか?
- 荷室は全長の割には大きめ!
- 後席は十分な空間。なつかしさ感じるインテリア
- スポーティな雰囲気を醸し出すインテリア
- 試乗インプレッション!意外にも軽快な走りで玄人好み?!
- ヒットしなかったけど…走りの良さがマニアに好評だった名車
- マツダ ランティスの解説を動画で観る
珍しすぎて幻?! マツダ ランティス



何やら見たことないマークをつけた車ですが……なんとこれ、1992年に導入されたマツダのブランドシンボルなんです。
今回は、国内販売数43000台の貴重な車・マツダ ランティスをご紹介していきます!


実はこの車、土屋さんも出場していたJTCCに出ていましたが、あまり記憶にない様子。
しかしそんなことより、何よりも目立つこの後ろのリアウィングが気になってしまいます。



中々に目立つ、ひと目見たら忘れなさそうなフォルムです。
早速突っ込みたい気持ちにはなりますが、まずはこの車1番のポイント、”2リッターV6エンジン”から見ていきましょう!
2リッターでV6エンジン?!


マツダ ランティスは、1993〜1997年に発売され、今回の車両は1995年のものです。
そんなバブルを終えた時代に発売された車ですが、開発していた頃はもちろんまだバブルの時代。
それ故、当時のリッチさを引きずり、なんと2リッターV6エンジンが搭載されています!
早速、エンジンルームを覗いてみましょう。




中を開くと、しっかりとデザインされたメカメカしいヘッドカバーに、V6エンジンが見えました。
重さや燃費の悪さを気にする声もありますが、2リッターの排気量でV6レイアウトを採用することは、非常に贅沢と言えます。
このようにお金をかけて、小さなV6エンジンを作れた時代を思うと、非常に羨ましいですね。


ヨーロピアンなエクステリアデザイン。マツダスピードのウイングがでかい!





車全体はヨーロピアンなデザインに仕上がっています。
ガーニッシュは、最近の車両に多い、スタイリッシュで細めなラインではなく、当時の流行りでがっつりと太めなデザインとなっています。


そして何よりも目立つのが、このリアウィング。
非常にインパクトがありますが、空力的に考えると出来るだけ高く、後ろ位置にスポイラーがあるこの形状は、大変理にかなっているのです。
ランティスは車選びドットコムで検索して出てくるのか?


そんなマツダ ランティスですが、車選びドットコムで検索したところ……掲載台数はなんと0台でした!
大変ニッチな車であるのに加えて、そもそも10〜15年以上経つと、車自体が廃車になってしまうことが多いため、探しても中々見つからないようです。
実際、現在(2023年9月4日時点)も掲載台数は0台のままでした。
荷室は全長の割には大きめ!


大きなリアウィングがあるせいか、バックドアは少々重めです。
トランクルームを開けてみると、広さも深さもあり、利便性は十分です。
全長約4.3mの割に、相当な奥行きがあります。
後席は十分な空間。なつかしさ感じるインテリア



後席は、見た目以上に広さがあり、窮屈さを感じません。
ヘッドクリアランス確保のため、頭上部分を抉って高さを出してくれています。


ドアハンドル部分のデザインを見ると、昔の車らしい形で懐かしさを感じます。
窓の囲いがない形(サッシュレスドア)も、今となっては新鮮なデザインに感じられます。
スポーティな雰囲気を醸し出すインテリア





全体的に、シンプルながらもスポーティな雰囲気にまとまっています。
オーディオナビや、灰皿にシガーライターなど、レトロさを感じるインテリアも魅力的です。




ランティスが発売された1993年は、初代ロードスターが発売されてしばらく経った頃のこと。
そのため、足元やメーターからは、初代ロードスターに似た雰囲気を感じます。
試乗インプレッション!意外にも軽快な走りで玄人好み?!


想像していたよりもガタつくことなく、乗りやすい走り心地です。
山道をスイスイと走る軽快さが心地よいです。

ランティスは、当時としては非常に車体剛性に優れていたため、しっかりした走りや、ジャッキであげてもドアを開け閉めできる点などがアピールされていました。
また、クラッシャブルゾーンをしっかりと考えた、高い衝突安全性も魅力の一つとして売り出されていたそうです。


V6エンジンならではの滑らかさや、エンジンのフィーリングを味わうことができました。
ヒットしなかったけど…走りの良さがマニアに好評だった名車



試乗を終えても、やはり土屋さんの記憶が戻ることはありませんでしたが……ハンドリングの良さを再認識することができたそうです!



ランティスは、たくさん売れた人気車種という訳ではありませんでしたが、一部マニアからは高評価を受けていた車です。
そのような玄人も認める”良い走り”を体感することができました。
非常に珍しい車ですから、是非機会があれば、皆さんも試乗してみてください!
マツダ ランティスの解説を動画で観る

マツダ ランティスの詳しい解説は、下のリンクからご覧ください!