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6月は旺盛な海外需要が相場を後押し。上げ基調が続く買取相場

トヨタ ノア Si W×B 2020

中古車の買取価格は同じ車種、同じ条件であっても年間を通じて見ると、高い時期と安い時期があることはご存知のとおり。

できるだけ高値で売却するには、タイミングと買取業者選びが大切です。

車選びドットコムでは、オークション相場や自社で収集・蓄積した独自データを基に、最新の買取相場をレポートしてお届けします。

Chapter
買取相場は依然として高水準を維持
2025年6月:中古車買取の動向
ボディタイプ別買取ランキング

買取相場は依然として高水準を維持

車買取相場(5か年推移) 2025年7月

2025年7月現在、中古車の買取相場は依然として高水準を維持しています。そのおもな要因は、海外からの需要の増加と円安の進行です。

円安によって日本車は海外バイヤーにとって割安感が生まれ、輸出台数は過去最高ペースで推移しています。とくに製造から3〜5年以内の車種は東南アジアを中心に高い需要があります。

いっぽう10年超の高年式車であっても、海外での需要いかんによってはそれなりの価格がつきますし、場合によってはパーツ取り車として買取ってくれる業者も存在します。

ディーラーなどでは値のつきにくい年式や過走行車でも諦めず輸出に強い業者を探してください。

また国内の新車供給は回復傾向にありますが、2020〜2022年式の流通量が十分でないため、中古車販売価格は高止まりしています。軽自動車やミニバン、コンパクトカーなどの人気車種は特に需要が強く、新型車の場合は新車価格を上回る例もあります。

今後の市場動向は、円相場や新興国への輸出動向、新車の安定供給に左右されると見られていますが、当面は高値相場が継続するでしょう。

2025年6月:中古車買取の動向

買取相場 7月速報値

現在、業者は9月の需要期にむけて買取を強化しているはずです。例年、春から秋にかけて上昇傾向にある買取相場ですが、一昨年までは7月に一度小休止がありました。

ところが、過去最高を記録した昨年のデータを見ると7月の落ち込み幅は誤差の範囲でとどまっています。

車選びドットコム独自の予測データは過去5年間を参考にしていることもあって、7月に落ち込みが見られますが、実際には昨年のように若干の下落もしくは横ばいで推移することが予想されます。

とくにトヨタ アルファード/ヴェルファイアやノア/ヴォクシーなどのミニバンは、国内ファミリー層や個人需要、くわえて海外輸出でも引き合いが強いため買取価格も高止まりしています。

また中東やアフリカ地域、マレーシアやパキスタンで人気が高いのが、ランドクルーザー200に代表されるトヨタのクロスカントリー系SUV。「丈夫で装備充実の日本車」というイメージと、輸出先の多さによってこちらも高値で安定しています。

また7月7日に日本などに対して新たな25%の関税を8月1日から施工すると発表したアメリカですが、これに25年ルール(製造から25年以上経過した自動車については、安全基準や排ガス規制を満たさなくても、アメリカに輸入することができる)は含まれておらず、スカイラインGT-Rや80スープラといった旧車の価格は、高止まりまたは上昇することが予想されます。

懸念材料は、アメリカ側で日本車の輸入コストが上がると「買い控え」が発生し、玉突きのように国内在庫が増加。結果として、国内の該当車種の中古価格が下落する可能性があること。そうなると買取価格にも少なからず影響が出るでしょう。

いっぽうで円安による中古車輸出の好調が続けば、買取相場はいまより上げ傾向が強まると思います。

金銭的に余裕のある方や、そろそろ買い替えをと考えている方は、積極的に買取査定に出してみることをおすすめします。

トヨタ ノア Si W×B 2020

いますぐの売却を考えていなくても、自身の愛車の相場感を知っておくことは、後々に役に立ちますし、思わぬ高値が提示されることがあるかもしれません。

その際は、一括査定サービがおすすめです。車両の情報を入力することで、複数の買取業者に査定の依頼ができる一括査定は、手軽に、かつ少しでも高く車を売りたいオーナーにはとても便利なツールです。

ボディタイプ別買取ランキング

スズキ ソリオ バンディット 2025 改良モデル

最後に中古車情報サイト(車選びドットコム)の、最新のボディタイプ別中古車買取ランキングを紹介します。

市場で売買が盛んな人気の車はすぐに買い手がつくことから買取価格にも影響しますので、愛車の売却を検討する際には市場のトレンドもぜひ参考にしてください。

国産車ボディタイプ別買取ランキング

トヨタ ランドクルーザー 200

国産車ボディタイプ別買取ランキングは、1位の軽自動車から、ランク外となる6位の軽バン/軽ワゴンまで前月と変わりませんでした。

興味深いのは、全体なかで軽トラや軽SUVなどをふくむ全軽自動車の割合が、新車販売時の60%前後から買取相場では40%弱に減少していること。これは、多くのユーザーがディーラーの下取りに出していることを示唆しています。

順位 ボディタイプ 割合
1位 軽自動車 26.6%
2位 ミニバン/ワンボックス 18.3%
3位 コンパクト/ハッチバック 18.0%
4位 SUV/クロカン 8.8%
5位 セダン/ハードトップ 6.7%

輸入車ボディタイプ別買取ランキング

フォルクスワーゲン ゴルフ 7 オールトラック

輸入車ボディタイプ別買取ランキングは、前月2位のコンパクト/ハッチバックが1位となり、代わってSUV/クロカンが2位。3位のセダン/ハードトップ、4位のステーションワゴンは変わらずで、5位にクーペが返り咲きました。

買取に出された台数は、前月よりも若干減少しています。

順位ボディタイプ割合
1位SUV/クロカン25.9%
2位コンパクト/ハッチバック22.0%
3位セダン/ハードトップ20.7%
4位ステーションワゴン9.6%
5位トラック8.8%

買取価格は、販売戦略や店舗ごとの在庫状況、業者の得意とする車種、また顧客からの要望を受けている車種など、さまざまな要因によって変動します。その差は数万円から、多いときには数十万円になることもあります。

少しでも高値での買取を期待するのであれば、まずは複数の業者から見積もりを取ることが重要です。

一括査定サービスを利用して、いくつかの買取業者から見積もりを取ることで、もっとも高額をつけた店舗に売却することができますし、希望の店舗の提示価格が思ったより低かった場合でも、他店の見積もりを交渉材料に使うことができるのもメリットです。

また、車の売却においては、買取価格の高さだけでなく、信頼できる店舗を見つけることも大切です。

そんなとき一括査定サービスは、愛車の市場価値を把握できるだけでなく、信頼できる店舗を見極める手がかりにもなるかもしれません。

車選びドットコムマガジン編集部

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