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【プロ解説】GRスープラとフェアレディZ。いま買うべき国産スポーツカーはコチラ

GRスープラ フェアレディZ

2019年に登場し、毎年のように改良を行い着実に進化してきたトヨタ GRスープラ。ここで取り上げるライバルは、2022年に発売された日産 フェアレディZです。

シリンダー配列こそ異なるものの、3.0Lのターボエンジンをフロントに搭載して後輪を駆動するレイアウト、2人乗りの室内、クーペスタイルなど共通点も多い、日本を代表するピュアスポーツカー2台を徹底比較します。

Chapter
日本を代表する2台のスポーツカー
あらゆる点でよく似たGRスープラとフェアレディZ
GRスープラの最終型は足まわりの進化がスゴイ
フェアレディZには自分流に作り上げる楽しみが残されている
MTモデルを選ぶなら選択肢の多いフェアレディZがおすすめ

日本を代表する2台のスポーツカー

トヨタ GR スープラ RZ (2024 改良型)

2024年11月、トヨタはGRスープラの一部改良と、特別仕様車 “A90 Final Edition(ファイナルエディション)“の発売を公表。同時にスープラの生産終了がアナウンスされました。

そのライバルとしてピックアップしたのは、2022年に発売された日産 フェアレディZ(RZ34)です。

フロントに搭載されるパワートレインは、GRスープラが2.0L直列4気筒DOHCターボのSZと、3.0L直列6気筒DOHCターボを積むRZの2つで、フェアレディZは3.0L V型6気筒DOHCツインターボのみ。

そのなかから、ともに3.0Lエンジンを積むGRスープラ RZとフェアレディZを比較します。

あらゆる点でよく似たGRスープラとフェアレディZ

ボディサイズは、GRスープラが全長4,380mm×全幅1,865mm×全高1,295mmで、ホイールベースは2,470mm

フェアレディZは、全長4,380mm×全幅1,845mm×全高1,315mmに、ホイールベース2,550mmです。

同じ全長ながら、全幅が20mm広く、全高は20mm低いフォルムに、80mmほど短いホイールベースのGRスープラは、フロントノーズの先端位置が低くワイド&ローな印象を受けます。

搭載するパワートレインは、GRスープラが最高出力285kW(387PS)、最大トルク500Nmを発生するBMW製の3.0L直列6気筒DOHCターボ(B58B30B型)に、トランスミッションは8ATと6MTを用意。燃費(WLTCモード)は11.1~12.2km/Lです。

フェアレディZは、最高出力298kW(405PS)、最大トルク475Nmを発生する3.0L V型6気筒DOHCツインターボ(VR30DDTT型)で、組み合わされるトランスミッションは6速MTと9速AT(NISMOは9速ATのみ)。燃費(WLTCモード)は9.5〜10.2km/Lです。

運転支援システムは、GRスープラがレーンディパーチャーアラート、プリクラッシュセーフティ、全車速追従機能付レーダークルーズコントロール(MT車はクルーズコントロール)など7つの機能で構成されるToyota Supra Safety(トヨタスープラセーフティ)を搭載。

いっぽうフェアレディZは、インテリジェントクルーズコントロールをはじめ、インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、LDW(車線逸脱警報)、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)、踏み間違い衝突防止アシスト(AT車のみ)が搭載されます。

電子デバイスは、GRスープラには、アクティブディファレンシャル、AVS(アダプティブバリアブルサスペンションシステム)に、ドライブモードを設定。ローンチコントロールはAT車に搭載。

フェアレディZは、ローンチコントロールとシンクロレブコントロール(MT車)、ドライブモード(AT車)が装備されます。

肝心の車両本体価格は、GRスープラ(RZ)が800万円

フェアレディZは、ベースグレードが549万7800円で、最上級グレードのバージョンSTが675万9500円、NISMOは、935万2200円となっています。

GRスープラの最終型は足まわりの進化がスゴイ

トヨタ GR スープラ RZ (2024 改良型)

GRスープラの良い点としてまず挙げられるのが、度重なる改良によって、乗り心地、ハンドリング性能、走行安定性が向上している点です。

19インチという大径タイヤを装着しているにも関わらず、路面からの入力をいなして、乗員が不快と感じる振動が抑えられています。

それと同時に優れたハンドリング性能によりドライバーは思いどおりのラインをトレースすることができますので、クルマとの一体感がリニアに味わえます

フェアレディZには自分流に作り上げる楽しみが残されている

日産 フェアレディZ (RZ34)

フェアレディZが優れている点は、廉価グレードでも6速MT車が選べること。ベースグレードであれば600万円を切るリーズナブルな価格設定で、資金の余力をカスタムやチューニングにまわせるという楽しみもあります。

また3.0L V6ツインターボエンジンは、400馬力オーバーという高出力を発揮。GRスープラ RZに比べると約20馬力ほどハイパワーです。

MTモデルを選ぶなら選択肢の多いフェアレディZがおすすめ

GRスープラ フェアレディZ

直列とV型という違いはあるものの、ともに6気筒の3.0Lターボエンジンを搭載するGRスープラ RZとフェアレディZ。

豊田章男会長が掲げた「もっといいクルマ作り」を実践したGRスープラの最終型は、ドライバーが意のままに操る楽しさを味わえる優れたスポーツカーの集大成といえるモデル。

いっぽうフェアレディZは、リーズナブルな新車価格と、すべてのグレードでMTモデルが選べること。さらに、ライバルを凌駕するエンジン出力にあります。

GRスープラは、もともとMTの設定がなく、MTを選ぶのであれば2022年以降の3.0LモデルRZ一択です。

完成したGRスープラか、リーズナブルに車体を手にいれて作り上げる楽しみまでを味わうことができるフェアレディZか、アナタならどちらを選びますか?

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として本格的に参画し、2006年に独立。現在は、日本でもっとも多くの広報車両を借り出して取材を行うフリーランスの編集者として活動中。中古車の流通、販売店に精通した「中古車相場師」と呼ばれるいっぽうで、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

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