中古車に保証は必要?確認するべき保証内容の7つのポイントとは
中古車を購入する際、どのような保証が良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
中古車は新車より部品等が劣化している分、故障などのトラブルに遭う可能性が高いです。
そういったリスクに備えるためにも、中古車保証が付いている中古車を選んだ方が良いでしょう。
そこで今回の記事では、中古車保証の確認するポイントを7つご紹介します!
保証の種類や、実際に中古車が故障してしまった際の手順なども併せてお伝えしていきます。
是非、参考にしてみてください。
中古車購入の保証とは?
中古車購入は新車とは異なり、すでに使用されてきた車両を購入するため、故障やトラブルに備える必要があります。
そのため、中古車を購入する際は、保証を確認することが大切です。
しかし、ひと口に「保証」といっても、保証内容や範囲は様々です。
そこで今回の記事では、中古車購入の際に大切な保証について解説します。
中古車購入時は保証内容をしっかり確認
中古車購入時は、保証内容をしっかり確認するようにしましょう。
保証内容は、取り扱い販売店によって違うことがあります。
「保証がついている」というだけでなく、どんな保証内容になっているかもチェックすることが重要です。
特に大切な保証は、走行に影響のあるエンジン系統の部品、ミッション系統の部品、ブレーキ周りの部品です。
加えて、保証期間も確認しなければなりません。
短いものでは1~3か月程度ということもあります。
中古車購入の保証の種類
中古車購入時の保証には大きく分けて、以下の2種類があります。
1. 中古車販売店による保証
2. 新車での保証
これら2つの保証には、どのような違いがあるのか、それぞれの特徴を解説していきます。
1. 中古車販売店による保証
中古車販売店による保証は、文字どおり中古車販売店が独自につける保証のことです。
そのため、保証内容や期間、範囲も、販売店ごとに異なります。
保証期間は短いもので1か月~3か月程度、または走行距離による保証で1,000キロ~3,000キロ程度のものあり、十分安心できる保証とは言い切れないことがあります。
2. 新車での保証
新車での保証とは、中古車販売店の保証と異なり、購入したディーラーの「新車保証」が継続しているもののことです。
つまり、新車同様の手厚いサービスを高品質で受けられるため、ポイントの高い保証になります。
しかし、購入しただけでは新車保証を引き継ぐことはできません。
手続きはそれぞれのメーカーによって異なりますが、中古車販売店が引き継ぎを代行してくれる場合もありますので、相談してみるとよいでしょう。
中古車購入時の保証内容チェックポイント7つ
中古車購入時の保証内容としてチェックしたいポイントは、以下の7つです。
1. 保証期間
2. ブレーキやミッション部分
3. 部品代
4. 工賃
5. オプション部分
6. 保証対象外
7. 具体的な内容が書かれた保証書を保管
1. 保証期間
1つ目は、「保証期間」です。
保証期間が過ぎてしまうと、それ以降は自費で修理を行わなければなりません。
特に中古車販売店が提供している保証の場合、保証期間はさまざまです。
なかには3か月程度とかなり短いものもありますので、もしオプションで保証期間を延長できるなら利用を検討してみるとよいでしょう。
2. ブレーキやミッション部分
2つ目は、「ブレーキやミッション部分」です。
これらは通常、保証対象となっていますが、保証期間を含めていま一度チェックするようにしましょう。
エンジンを含め、ブレーキやミッション関連は安全な走行にかかわる部分です。
もし、これらが保証対象になっていない中古車であれば、販売店もそれだけリスクがある車両とみていることになります。
購入には注意が必要でしょう。
3. 部品代
3つ目は、「部品代」です。パーツ代として保証の対象になることをチェックしましょう。
車にはたくさんの部品がありますが、それぞれ耐久年数が異なっているため、交換のタイミングも部品ごとに違います。
ある部品はまったく問題がなくても、別の部品は交換時期というケースがあり得るでしょう。
年式の古い車を購入する場合は、特にこの問題が発生しやすいためチェックが大切です。
4. 工賃
4つ目は、「工賃」です。つまり、保証に工賃が含まれているのか、それとも別途支払わなければならないのかをチェックします。
「部品代は無料」でも、交換作業にかかわる「工賃は有料」という場合があります。
工賃がかなり高額になる作業もありますので、工賃が保証の対象になっているかチェックしておくとよいでしょう。
5. オプション部分
5つ目は、「オプション部分」です。
走行や安全に直接は関係のない、エアコンやオーディオといったオプション部分が保証の対象であるかをチェックします。
これらは「安全な走行」には直接問題がないため、保証対象になっていないことがあります。
とはいえ、夏場にエアコンが壊れてしまうと快適な運転は難しいでしょうから、走行にかかわらなくても重要な保証です。
6. 保証対象外
6つ目は、「保証対象外」です。何が保証対象外なのか、チェックすることも重要です。
一般的にボディの塗装、エンジンオイルなどの油脂類といった消耗品は、保証対象外であることが多いでしょう。
また、所有者の過失による不具合、つまり普通に使っていて自然に故障したのではない場合も保証対象外であることがほとんどです。
7. 具体的な内容が書かれた保証書を保管
7つ目は、「具体的な内容が書かれた保証書を保管」することです。
保証は口約束ではなく、保証内容を具体的に書面にして保管することが大切です。
中古車購入に限らず、「言った、言ってない」はトラブルのもとになりかねません。
どれだけ信頼できる販売店や担当者であっても、保証書を発行してもらい、大切に保管するようにしましょう。
中古車に故障が出た際の手順4つ
購入した車両が故障してしまったら、どのように対応すればよいでしょうか。
中古車に故障が出た際は、以下4つの手順を踏むことが大切です。
1. 写真や動画を残す
2. 販売店に連絡を入れる
3. 車両状態説明書に記載があるか確認する
4. 保証を確認する
では、この流れをひとつずつ詳しく解説していきます
1. 写真や動画を残す
手順の1番目は、「写真や動画を残す」です。
故障の証拠を残すことは非常に大切です。証拠がないと、保証されない可能性があります。
また、冬の朝方にだけ生じるといった、特定の環境でだけ起こる不具合もあります。
その場合、販売店に持っていっても再現が難しくトラブルを証明できませんので、動画などで証拠を残しておくとよいでしょう。
2. 販売店に連絡を入れる
手順の2番目は、「販売店に連絡を入れる」です。
購入した車が故障した際は、速やかに販売店に連絡を入れることをおすすめします。
もし連絡が遅くなると、場合によっては「経年劣化によるトラブル」と判断されかねません。
保証期間も無限ではありませんので、早めの連絡が大切です。
注意点として、連絡を入れずに修理に取りかかってしまうと、保証されないケースもあります。
3. 車両状態説明書に記載があるか確認
手順の3番目は、「車両状態説明書に記載があるか確認」です。
もし、記載がない不具合であれば、契約解除や損害賠償請求を行なえる可能性があります。
これは民法における、「契約不適合責任」があるからです。
簡単にいうと中古車を販売する側には、契約の内容に適合しない欠点や欠陥を担保、つまり保証しなければならない責任があります。
4. 保証を確認
手順の4番目は、「保証を確認」です。起きているトラブルが、保証期間と保証対象であるかチェックしましょう。
もし、保証対象のトラブルであれば、安心して修理に臨めます。
中古車は購入した時点で、すでにパーツ消耗が起きていますのでトラブルのリスクは避けられません。
そのため、しっかりとした保証がついている車選びが大切です。
中古車を購入する前に保証と保証の範囲はしっかり確認しよう
お得な中古車を購入できても、故障で高い修理費用がかかってしまっては、結果的によい買いものにはなりません。
かといって、すべてのパーツを確認することは難しく、完全にトラブルを避けることも難しいことは事実です。
そのため中古車の場合、いつ何が起きてもいいように、購入する前に保証と保証範囲をしっかりチェックすることをおすすめします。
今回の記事から見るべき保証のポイントを確認し、ぜひお役立てください。