予算200万円!ひと味違ったコンパクトカー5選

コンパクトカーを中古車で探す場合、200万円もあれば予算は十分。多すぎるということはないにしても、足りない!ということはまずありません。
輸入車だったり、ハイブリッドカーだったり、コンパクトカーのなかでもワンランク上のチョイスができます。
免許を取って間もないという初心者から、お子さんが独立して大きなクルマは必要がなくなったというベテランドライバーまで、幅広くおすすめできる5台を紹介します。
200万円の予算なら輸入車やハイブリッドカーも選択肢に

コンパクトな車体で運転がしやすく、また燃費もよいコンパクトカーは、軽自動車と人気を二分するボディタイプです。
ただし排気量上限が660ccに定められている軽自動車では運転がつらく感じる長い上り坂や高速道路でも、コンパクトカーなら苦痛を感じることはありませんし、高速巡航時のエンジン回転数、室内の静粛性といった点でもコンパクトカーの性能のほうが上です。
また軽自動車の乗車定員は4人までですが、普通乗用車のコンパクトカーであれば5人になり、いざというときに多く乗れますし、リアシートの乗り心地もコンパクトカーのほうが優れています。
そういったことから、コンパクトカーを選んだという人は少なくありません。
100万円程度の予算感なら経済性に優れる軽自動車もアリですが、もしもアナタが200万円の予算を用意できるのであれば中古のコンパクトカーがおすすめです。
200万円のコンパクトカーは、走行距離が少なく、年式が新しいのが当たり前で、ハイブリッドカーや輸入車も候補になります。
また状態について言えば、国産なら走行距離3万キロ未満、1年から2年落ち程度。輸入車は走行距離3〜5万キロ、3〜5年落ちといった物件が多くなります。
普段使いの中古車だけど、程度が良くて、乗り味や質感にもこだわりたいという方は、絶対に中古のコンパクトカーを選ぶべきです。
ホンダ フリードハイブリッド

ホンダ フリードは、コンパクトな3列シートのミニバンとして人気のモデル。ターゲットは、2016年にデビューした2代目(GB5/6/7/8型)の前期型ハイブリッドモデルです。
フリード ハイブリッドの駆動方式はFFと4WDがありますが、4WDの必要はないという方へのおすすめは、コンプリートモデルの「モデューロX」。
トップグレードでもあるモデューロXはFFのみの設定ですが、専用エアロパーツにLEDフォグライトや専用15インチアルミホイールを標準装備。
室内も、ピアノブラック調インパネ、本革巻きステアリングホイール、専用コンビシート、ETC2.0車載器(ナビ連動タイプ)など、フリードのなかでもプレミアムな仕様になっています。なかには、メーカーオプションのプレミアムインターナビを装着した物件もありますよ。
アウトドアに似合うSUV風の外装デザインをまとった「クロスター」は、4WDモデルも選択できます。
アウトドアなど休日を活動的に過ごすファミリーにもおすすめ。内装は専用コンビシートや木目調インテリアなど、特別な装備が採用されています。
標準モデルのおすすめは、中間グレードの「G」がおすすめ。4WDモデルはシートヒーターや、IRカットガラスなどが標準になるなど、装備も充実しています。
今後は新型モデルのデビューにより、もう少し買いやい価格になりそうです
日産 ノート e-POWER

日産のコンパクトモデル、ノート e-POWERは、現行モデル(E13型)が限りなく200万円に近い190万円前後で見つかりますが、メインは先代モデルのE12型になります。
E12型であれば、日産モータースポーツ&カスタマイズ社が手がけるNISMO(ニスモ)やAUTECH(オーテック)のカスタムグレードも射程圏内です。
なかでも、ホットバージョンの「ノート e-POWER ニスモ S」は、C27型セレナe-POWERのパワーユニットをチューニングして搭載。メインモーターは、最高出力100kW(136PS)と最大トルク320Nmを発生します。
またノート e-POWERに用意されるドライブモードは、通常「NORMAL」と「S」の2つですが、「ニスモ S」には、ガソリンエンジン車のエンジンブレーキのようにアクセルオフ時に減速感を発生する「B」レンジも設定されます。
またフロアには、メーカーならではの補強バーが入り、内装は専用シートなどスポーティな雰囲気に変更されています。
スポーティさよりも質を求めるという人には、「オーテック」があります。
シート表皮もシックなものになり、本革ステアリングなど、大人のコンパクトカーに仕立て上げられています。
カタログモデルである「オーテックブルー」はオーテックが生まれた湘南茅ヶ崎の海と空の青さをイメージしたカラーです。
いっぽうe-POWER専用車になった現行モデルのE13型は、2024年1月にマイナーチェンジが施されました。
これを受けて2020年、2021年モデルの価格が落ちてきています。
メーカーオプションのプロパイロットは、気になる方は装着の有無を確認することが重要です。ハンドル右側にスイッチがついていますのでそれを目印に物件探しをするといいでしょう。
ルノー トゥインゴ

フランス、ルノーのAセグメントモデルが、トゥインゴです。
2023年をもって日本での販売が終了した3代目がおすすめ。
駆動方式は珍しいRRで、リアに搭載されるエンジンは0.9L直列3気筒ターボ、トランスミッションは2ペダルの6速EDCと5速MTが選べます。
全長3,645mm×全高1,545mm×全幅1,650mmのボディサイズに、フロント部にエンジンがなくハンドル切れ角を大きく取ることができるため、最小回転半径は4.3mと狭い道でも乗りやすくなっています。
余談ですが、フェリー利用の際には一番小さいサイズで載せることができるので、北海道や沖縄に自走で行きたいという使い方をするときは運賃が安く経済的です。
2016年から日本での販売が開始。2019年にマイナーチェンジを敢行しています。
前期と後期の見分け方は、フロントまわりのデザイン。バンパー部分にデイライト兼ウインカーが装備されるのが前期型。バンパーから丸いデイライトがなくなり、すっきりとした顔つきになったのが後期型です。
フランスのAセグメントモデルらしく、装備は必要最低限といった印象で、リアのウインドウは最近では珍しくなった後方だけが外側に押し出されるタイプです。
3代目トゥインゴは、販売終了までにさまざまなグレード、特別仕様車が販売されてきましたが、おすすめは「インテンス」というグレード。
ボディーカラーによって変わるインテリアのアクセントカラーと、ストライプ柄のファブリックとレザー調素材を組み合わせたシートが、室内を上品に見せます。
そのボディカラーは、ラテンのコンパクトカーらしく、ブルードラジェ(水色)、ジョンマンゴー(オレンジ)など、カラフルなカラーも準備されています。
開放感のあるキャンバストップもあり、「空も標準装備」という感じで気持ちよく使用できます。
トヨタ カローラスポーツ

トヨタ カローラスポーツは、2018年にデビューしたコンパクトハッチバックです。
パワートレインは、デビューから2022年までが1.2Lターボと1.8Lハイブリッド、2022年以降が2.0Lエンジンと1.8Lハイブリッドという構成で、200万円以下で狙えるのは2022年以前のモデルになります。
1.2Lターボと1.8Lハイブリッド、それぞれのスペックは、前者が最高出力85kW(116PS) 、最大トルク185Nm、後者は1.8Lエンジンが72kW(98PS)と142Nm、モーターが53kW(72PS)と163Nmをそれぞれ発生し、システム出力は90kW(122PS)となっています。
1.2Lターボエンジンに組み合わされるトランスミッションは、CVTに10速シーケンシャルスポーツマチック、6速MTには変速後のエンジン回転数を自動で合わせるiMTが搭載されるなど、スポーツドライビングを意識した設定。
またG“Z”グレードには、アブソーバーの減衰力を路面状況によって瞬時に切り替えて乗り心地とハンドリング向上に寄与する、アダプティブヴァリアブルサスペンションシステム(AVS)がオプションで用意されるなど、コンパクトカーでありながら高品質な仕上がりなっています。
安全装備の「Toyota Safety Sense」は第2世代タイプが搭載され、ふみ違い防止やオートマチックハイビームなども搭載されます。
トヨタGAZOO RacingのGRカローラは、カローラスポーツがベースのハイパフォーマンスモデルですが、この事実だけでもカローラスポーツの素性の良さをうかがい知ることができます。
フィアット500

初代フィアット 500(チンクエチェント)は、イタリアの国民車として1936年にデビューしました。その後、1957年に出た2代目がアニメでも有名なNUOVA(ヌオーヴァ) 500です。
このヌオーヴァ 500も200万円の予算があれば購入できますが、さすがに半世紀以上前の設計なので、オーナーになるにはそれなりの覚悟と知識が必要になります。
そのヌオーヴァ 500のデザインをモチーフに作られたのが、3代目フィアット 500です。2008年から輸入が開始され、2024年5月に日本向けの生産終了が発表された500ですが、中古車ならまだまだ極上モデルを手にいれることが可能です。
2016年1月にマイナーチェンジが行われ、エクステリアを中心にアップデートが施されていますが、性能的にはそれ以前とおおきな違いはありません。
搭載エンジンは、1.2Lと1.4Lの直列4気筒と、ツインエアーを呼ばれる0.9L直列2気筒ターボの3種類で、トランスミッションはセミATのデュアロジックと5速MTが用意されます。
おすすめは、中古の物件数も多い1.2Lエンジン。フィアット独自のデュアロジックミッションは、ちょっと運転にコツが必要かもしれませんが、慣れてしまえば問題はないでしょう。
むしろ車と会話しているような感じで運転できるのも、500の魅力でもあります。
200万円で買える中古コンパクトカーは、ここで紹介した以外にも、ホンダのフィット ハイブリッドやマツダ MAZDA3、輸入車ならMINIやBMW 1シリーズ、フォルクスワーゲン ポロ、メルセデス・ベンツ Aクラス(先代)などなど、さまざまなモデルが選べます。
多くの人を乗せる機会が少なく、日常の足からロングドライブまでマルチに使える相棒的な1台を探している方は、コンパクトハッチを検討してみてはいかがでしょうか?