100万円台の予算で買えるハッチバックはハイブリッドが中心。おすすめ5選

中古車でコンパクトハッチバックを買おうと考えた際、200万円近い予算があるとプラスαの機能まで見据えたクルマ選びが可能になります。
同一車種でもグレードがもっとも高いものにするとか、ハイブリッドカーにするとか。選択肢がたくさんあるので、なにを重視するか考えてから買いましょう。
ここでは、編集部が厳選したおすすめの5台を紹介します。
ハイブリッドカーはもちろん、輸入車も選べる予算

2BOXボディに跳ね上げ式の後部ドアをつけたハッチバックは、セダンと変わらない居住スペースに、後部座席を倒せば大きな荷物も積載可能なラゲッジ、さらに短いリアオーバーハングで車庫入れもしやすいなど、運転の苦手な方にもおすすめのボディタイプです。
そのハッチバックタイプの中古車を100万円台で選ぶ場合、選択肢のひとつとしてハイブリッドモデルが浮上してきます。手ごろな価格で燃費のいいハイブリッドは、ファミリー、独身かかわらず家計の助けになります。
いっぽうで、燃費よりも、装備が充実したグレードを優先するという手もあります。クルマの状態も2~3年落ち程度で走行距離も比較的少ないものが多く、程度のいい個体が選べます。
またクルマ好きなら、車両価格を抑えて残りの資金をカスタムやチューニングにまわすという手もあります。
輸入車でも年式と型式を選べば十分に射程圏内

輸入車でも、ポピュラーなミニやフォルクスワーゲンのほか、アウディやプジョー、アルファロメオといった、クルマが好きでこだわりのある方にも多くの車種が選べます。
輸入車というと、同じ価格帯の国産車と比べると走行距離が多めになったり、年式が古かったりすることが多いのですが、状態に関してもこれらのクルマについては、国産車の中古車とそれほど遜色がないことが多いです。
これまで国産車ばかり乗ってきたという方もこれらの輸入車に乗ってみて、たまにはひと味違った走行性や内装を楽しんでみてはいかがでしょう。
100万円台の予算で狙うハッチバック
マツダ MAZDA2

マツダ MAZDA2は、デミオの4代目(DJ系)として2014年にデビュー。2019年に、海外モデルと名称を統一することになりました。
基本的には、4代目デミオがベースとなっているため、新車としてみると設計年度の古さを感じる部分もあります。
そのいっぽうで長く販売されているあいだに改良が積み重ねられて、いまや熟成の域に達しているといっても過言ではありません。少し古い年式でも十分楽しめるリーズナブルな選択肢と言えます。
エンジンは1.5Lガソリンと1.5Lディーゼルターボの2本立てで、ハイブリッドの設定はありません。
ハイブリッドモデルが主流となりつつある日本のコンパクトカー市場において訴求力という点では見劣りしますが、マツダ独自の「SKYACTIV-D」技術による1.5Lディーゼルターボエンジンは、6速AT(FF)モデルでWLTCモード21.6km/L、6速MTモデルでは25.2km/Lの優れた燃費性能を発揮します。
ガソリン価格が高騰し、レギュラーガソリンの全国平均価格が1リットルあたり185.1円なのに対し、軽油は164.7円とレギュラーガソリンよりも約20円安いため、燃料コストを抑えつつ楽しむことが可能です。*
またコンパクトカーでは珍しい6速MTが選べる点が特徴です。「マニュアル車に乗りたい」というユーザーにとって、希少な選択肢となるでしょう。
MAZDA2は、長い歴史の中で磨き上げられた完成度と選択肢の幅広さが魅力です。経済性と運転の楽しさを両立したい方は、ぜひ検討してください。
*資源エネルギー庁の石油製品価格調査
日産 ノート

日産 ノートの3代目(E13型)は、すべてのグレードが第二世代のe-POWERを搭載します。
1.2Lエンジンを発電に使うe-POWERの燃費性能は、WLTCモードで2WD車が28.4km/L、4WD車でも23.8km/Lと優れた数値を示しています。
クリーンかつダイナミックなデザインのエクステリアと、先進的で快適なインテリアがポイントで、トランクスペースについては、タイヤハウスの出っ張りがやや目立つため少し狭く感じることもありますが、十分な収納力を備えています。
「プロパイロット(ナビリンク機能付き)」はオプション設定で、価格が安い中古車には装備されていないものが多いため、事前の確認が必要。
簡単な見分け方としては、ステアリングスイッチの右側に「プロパイロット」関連のボタンがあるかどうかを確認すると良いでしょう。
2023年12月のマイナーチェンジでフェイスリフトが敢行されていますが、中古車市場ではマイナーチェンジ前がメインです。
いっぽう内外装がより豪華に仕上げられた「ノート オーラ」も、中古車市場では200万円以下で購入可能なケースがあります。
ホンダ フィット

ホンダ フィットは、現行型の4代目(GR系)が200万円以下で購入可能です。
2020年にデビューした4代目フィットは、1.3Lガソリンエンジンとハイブリッドのe:HEVの2本立てのラインナップで、駆動方式はそれぞれFFと4WDが用意されます。
すべてのグレードに「Honda SENSING」が標準搭載されており、予防安全装備が充実している点が魅力です。
グレードはなく、シンプルで基本装備の「BASIC」、生活になじむデザインと快適性の「HOME」、洗練と上質を兼ね備えた「LUXE」、毎日をアクティブにすごしたい人向けの「NESS」、クロスオーバー風外観の「CROSSTER」という5つに、2020年に追加された走りの質にこだわった「RS」をくわえた6タイプが用意されました。
現在、クルマのダウンサイジングを検討している方には、本革シート、前席シートヒーター、ステアリングヒーター、アームレスト付きセンターコンソールボックスなど高級感のある装備の「LUXE」がおすすめです。
燃費は、デビュー時から2022年のマイナーチェンジ前までが、e:HEV BASIC(2WD)で29.4km/L、ガソリンのBASIC(2WD)は20.4km/L。
2022年のマイナーチェンジでガソリン車が1.5Lに排気量をアップすると同時に、ハイブリッド車はモーター出力が向上。
それにともない燃費は低下していますので、普段の走行距離や使い方に応じて、どのパワートレインが最適か検討してみましょう。
トヨタ アクア

トヨタ アクアは、2021年にデビューした2代目のMX系がターゲットです。
燃費(WLTCモード)は、2WDモデルの「B」が35.8km/L、「X」が34.6km/L、「G」と「Z」が33.6km/L。4WDモデルでは「B」が30.1km/L、「X」「G」「Z」が30km/Lと、いずれも高い燃費性能を誇ります。
先代モデルと比較すると、MX系はシャシー性能が向上しており、TNGAプラットフォームの恩恵が感じられます。
また、先代モデルに比べて2倍の出力を誇る「バイポーラ型ニッケル水素電池」が採用されている点も魅力です。
中古車市場では、「Z」グレードの在庫がもっとも多く、ついで「G」「X」の順。スポーティな「GRスポーツ」は、250万円前後が中古価格の平均値なので、200万円以下で狙うなら先代モデルを選択することになります。
またボディカラーは、プラチナホワイトパールメタリック、ブラックマイカ、シルバーメタリックが人気で、若干高値傾向。
同じ条件で安価な物件を探すなら、ボディカラーにはこだわらないほうが良いかもしれません。
長期使用を前提とする場合、多少予算を超えてでも現行モデルの中古車を選ぶほうが、結果的にお得な選択となるでしょう。
スズキ スイフト

スズキ スイフトは、いまだに200万円以下で新車を購入できる希少な存在です。
マイルドハイブリッドとガソリンモデルの2種類がラインナップされており、ガソリンのXGが172万7000円〜、マイルドハイブリッドのHYBRID MXが192万2800円〜という価格設定となっています。
どちらもエンジンの燃焼効率を高めた1.2Lの直列3気筒を搭載し、燃費はガソリンエンジンが23.4km/L、マイルドハイブリッドは24.5km/Lとそれほど差がないように見えますが、発進時にISGによるモーターアシストが働くマイルドハイブリッドは市街地燃費に優れるほか、力強い加速も魅力です。
また最上級グレードのHYBRID MZには電動パーキングブレーキが搭載され、全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロールが利用可能。
ドライバーモニタリングシステムも使用できる全方位モニター付きメモリーナビを装備した個体も200万円以下で見つかります。
いっぽう先代で人気のあったスイフトスポーツ(ZC33S)は、現行型にはラインナップがなく、今後も投入の予定はありません。
最高出力103kW(140PS)、最大トルク240N•mをそれぞれ発生する1.4L直噴ターボエンジンと、990kgの軽量ボディにより、軽快な加速と高速走行時の安定性を両立しています。
名前通りスポーティな性能を持ちながら、普段使いにも適したバランスの良さは、スイフトスポーツの美点のひとつ。良質な個体を手に入れるのはいまがベストです。