ハイゼットカーゴ中古車の維持費7種類と年間額の目安!内訳と節約方法も紹介

ダイハツのハイゼットカーゴは、大容量の荷室や優れた燃費性能だけでなく、軽貨物車として維持費の面でメリットがあります。
ハイゼットカーゴを中古車で購入すると、一体どのくらいの維持費がかかるのでしょうか。今回は具体的な維持費とともに、その節約方法も詳しく解説します。
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- ハイゼットカーゴはどんな車?
- ハイゼットカーゴ中古車にかかる維持費の種類7個
- ハイゼットカーゴの中古車を購入する注意点
- ハイゼットカーゴ中古車の維持費を抑えるポイント6つ
- ハイゼットカーゴ中古車の維持費を試算して購入を検討しよう
ハイゼットカーゴはどんな車?

そもそも自動車には、人を乗せる自家用車等の旅客自動車と、バンやトラックなどの貨物自動車があります。いわゆる「商用車」と呼ばれる車の一部も貨物車です。
貨物車の自動車税や車検有効期間は旅客車と異なります。
貨物車は事業用ですので自動車税が安くなります。一方で貨物車の車検は1年に1回必要です。ただ、軽貨物車に限っては2年に1回となっており、ハイゼットカーゴはこの軽貨物車に含まれます。
したがって、ハイゼットカーゴを日常使いすれば、旅客車より自動車税を抑えつつ、一般的な貨物車よりも車検費用も抑えられるため、車の維持費の節約になると言えます。
ハイゼットカーゴ中古車にかかる維持費の種類7個

まず、ハイゼットカーゴを中古車で購入する場合、どのくらいの維持費がかかるのかを詳しく解説します。
税金、車検費用、保険料、ガソリン代、駐車場代、オイル代、メンテナンス・消耗品代の7つの項目に分けて見ていきましょう。
1:税金
ハイゼットカーゴ中古車の維持費には、環境性能割、軽自動車税、重量税といった税金が含まれます。
これまでは自動車購入時や譲渡時に自動車取得税が必要でしたが、2019年10月以降は環境性能割に変わりました。
ハイゼットカーゴを新規登録する際は、グレードに応じて16,800円〜20,500円の環境性能割が必要です。
一般的な貨物車は毎年自動車税が必要ですが、自家用軽貨物車の場合は約2年ごとです。よって、ハイゼットカーゴは約2年ごとに約5,000円の軽自動車税で済みます。
重量税は車両の重さによって変わりますが、軽自動車は車両の重さにかかわらず定額です。
したがってハイゼットカーゴの重量税は、新規登録時でグレードによって約1,300円または約2,500円となります。
出典:ハイゼットカーゴのエコカー減税|【ダイハツ】
2:車検費用
ハイゼットカーゴ中古車の維持費には、2年に1回の車検費用があります。
一般的な旅客車の車検は2年に1回ですが、貨物車の場合は1年に1回の車検が必要です。
ただ、ハイゼットカーゴは軽貨物車に当たりますので、車検は2年に1回となります。貨物車でありながら車検の費用が抑えられるのはメリットと言えるでしょう。
ハイゼットカーゴの車検費用の相場は、法定費用を除いて約15,110円です。これに自賠責保険、重量税、印紙代約1,100円といった法定費用が加わり、全国平均の相場ではおおよそ約42,000円前後です。
その他必要に応じて払う部品交換等の費用も加算されることがあります。
自賠責保険については次の項目で解説します。
出典:ハイゼットカーゴ(ダイハツ)車検費用
3:保険料
ハイゼットカーゴ中古車の維持費には、自賠責保険料と任意保険料があります。
自賠責保険は必ず加入しなければならない保険です。4ナンバーの小型貨物自動車の自賠責保険料は3ナンバーや5ナンバーよりも高くなります。
ハイゼットカーゴの場合、25ヶ月で約23,870円、24ヶ月で約23,150円、12ヶ月で約14,280円です。
任意保険は等級や走行距離、年齢などで異なります。
仮に「35才・ゴールド免許・年間走行距離10,000km以下・20等級」という条件で3BD-S321Vのタイプのシミュレーションを試すと、ある保険会社の保険料は約18,200円になります。
出典:損害保険料率算出機構 自賠責保険基準料率表 2021年1月届出|損害保険料率算出機構
4:ガソリン代
ガソリン代はガソリン単価や実燃費によって異なりますが、おおよその計算は「(走行距離÷燃費)× ガソリン単価」で割り出せます。
ハイゼットカーゴのカタログ燃費はグレードによって様々で、JC08モードで約17.4〜18.8km/Lです。ガソリン単価を確認し、計算してみましょう。
5:駐車場代
月額の駐車場代は駐車場の費用によって異なりますが、全国平均は約7,931円です。
都道府県別に見ると一番高いのは東京都で約31,430円、一番安いのは長野県で約4,036円となっています。
駐車場代に関しては車の大きさはあまり関係ありませんが、戸建の家になると駐車場代がかからない場合もあるので、この維持費については車の所有者によるでしょう。
出典:軽自動車の維持費は安い?【普通自動車との年額・月額費用比較や節約術】
6:オイル代
ハイゼットカーゴ中古車の維持費にはオイル代も含まれますが、定期的に約4,000円〜8,000円ほど必要です。
どこで交換するか、どのオイルを使うかで費用は異なります。
オイル交換の頻度はターボ車とそれ以外で異なります。
ターボ車は6ヶ月ごとまたは約5,000kmごとのうちどちらか早いほう、ターボ車以外は6ヶ月ごとまたは約10,000kmごとのうちどちらか早いほうで交換します。
ディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店など、交換できる場所は複数ありますが、交換場所で費用が異なるので予約の際に確認しましょう。
7:メンテナンス・消耗品代
ハイゼットカーゴ中古車の維持費には、オイルフィルター交換やタイヤ交換、洗車代などメンテナンスや消耗品にかかる費用があります。
ワイパーゴム、タイヤ、オイルフィルターなど車のパーツには寿命があり、定期的な交換が必要です。
また、長く綺麗に使っていくためには、洗車代やクリーナー代などもかかります。
ハイゼットカーゴの中古車を購入する注意点

ハイゼットカーゴの現行型を中古車で買う場合、選ぶ車によっては新車と比べて税金やメンテナンス費用が高くなるので注意が必要です。
現在の自動車税や重量税は、環境配慮の観点から新規登録時より13年を超える車に高く課すよう設定されています。
ハイゼットカーゴの現行型は2004年頃に誕生した車ですので、13年を超えた中古車も数多くあります。したがって維持費を抑えたいなら年数に注意して選びましょう。
また、中古車の場合、前のオーナーの維持の仕方によって消耗品の取り換えが必要となります。
年数の経った中古車でも綺麗な場合もありますし、逆に新しい中古車でも部品の取り替えが必要な場合もあります。
出典:第 15 回 自動車関係税制のあり方に関する検討会 |総務省
ハイゼットカーゴ中古車の維持費を抑えるポイント6つ

車の維持費は思った以上にかかるものですが、工夫すれば抑えられる場合もあります。
ここでは、運転の仕方や保険料の見直しなど、維持費を抑える6つのポイントをお伝えします。ハイゼットカーゴ中古車の購入を検討している方にも役立つ情報ですので、ぜひ参考にしてください。
1:ゆったり運転
事前に計画・準備をおこない、渋滞を避けてゆったり運転すれば、ガソリン代の節約になります。
道に迷ったり渋滞に捕まったりすると燃費消費量の増加になりますので、出かける前にルートや道路交通情報をチェックしておきましょう。
2:不要なものは載せない
車に載せる荷物を増やすとエンジンに負担がかかって燃費が悪くなるので、不要なものは載せないようにしましょう。
燃費が良い乗り方をすれば、ガソリン代が節約され、結果的に維持費を抑えることにつながります。
3:急発進・急減速はNG
穏やかな発進や加速・減速の少ない運転を心がけ、維持費節約につなげましょう。
急発進や急停車、極端な加減速を減らせば、燃費が改善されてガソリン代の節約になり、結果的にコスト削減になります。
4:任意保険を見直す
自賠責保険や税金の費用は変えられませんが、自分で保険内容を選べる任意保険なら、見直しでコストダウンできることがあります。
例えば、運転者限定特約や年齢設定、運転者の限定で保険料が下がることがあります。
また、契約する保険会社によっては他の保険とセットで加入することで値引きされる場合もありますので、各会社のHPをチェックしてみましょう。
5:メンテナンス費用を節減
部品代や工賃などのメンテナンス費用は依頼先によって異なるので、コスト削減を考えるなら依頼先を見直してみましょう。
純正の部品を扱うディーラーは安心感がありますが、技術料が高くなる場合があります。
一方、カー用品店やガソリンスタンドなら、部品を購入してそのままメンテナンス依頼すれば、それよりも費用を抑えやすくなります。
急な故障でメンテナンス費用が発生しても困らないように、予め依頼先を調べて決めておきましょう。
6:車検代を節約
車検代はどこに頼むかによって費用が変わってきますので、節約したい場合は依頼先を慎重に検討しましょう。
正規ディーラーはその車のことを熟知しているので安心感がありますが、一般的に工賃が高くなる傾向があります。
一方、ガソリンスタンドやカー用品店ならそれよりも費用が抑えやすくなります。
また、地元の整備工場ならお得意様割をして貰える場合がありますので、部品交換やメンテナンスなどで日頃から馴染みの関係を作っておくのも一つの方法です。
ハイゼットカーゴ中古車の維持費を試算して購入を検討しよう

ハイゼットカーゴ中古車にかかる維持費やその節約方法について解説しました。
4ナンバーのハイゼットカーゴは一般的な軽自動車や旅客車よりも維持費を抑えやすい車ですが、工夫によってさらにコストダウンが期待できます。
紹介した内容を元に維持費を試算し、ハイゼットカーゴ中古車の購入を検討してみてはいかがでしょうか。