中古車のモコに必要な維持費はいくら?内訳や購入時の相場もあわせて紹介

新たに自動車を購入する際に、年間にかかる維持費が気になる方も多いことでしょう。
この記事では、中古車のモコに必要な年間の維持費について、どのようなものがあるか具体的に紹介しています。モコの購入を検討されている方は、購入前にぜひ参考にしてみてください。
- Chapter
- モコはどういう車?
- モコの特徴 4つのポイント
- モコの中古車にかかる維持費6つ
- モコの中古車で実際にかかる年間の維持費は?試算例を紹介
- モコの中古車の相場は?
- モコの中古車の維持費を知って長く乗ろう
モコはどういう車?

日産・モコは、2002年に日産からハイトワゴンとして誕生しました。
日産が初めて軽自動車市場に投入するモデルで、商品コンセプトは「若いアクティブなママが、子供と一緒にどこへ行ってもジャストフィットできるベストパートナー」です。
モコという名前は「もこもこ」という擬態語からで、名前通り丸くて可愛らしいフォルムが特徴的な車です。
現在、モコには新車販売はない
モコは2002年より販売された軽自動車で、2016年に生産を終了しました。
そのため、現在は新車での販売はなく、中古車での販売のみとなっています。
モコの特徴 4つのポイント

モコは、優れた性能と見た目のかわいらしさを兼ね備えており、特に女性人気の高い軽自動車です。
ここからは、モコの魅力である「燃費の良さ」「快適で広々とした車内」「全グレードでのバックモニター搭載」「小回りが利く」という4つの特徴について紹介します。
1:燃費が良い
モコは、ガソリンを節約する3つの機能で、低燃費を実現しています。
ガソリンに頼らず発電した電気を高リチウムイオンバッテリーに充電し、オーディオやメーターなどの電装品に供給することでガソリンを節約。
また、走行中にブレーキを踏んで速度が13㎞/h以下になると自動でエンジンが停止し、停車中もアイドリングをストップさせてガソリンを節約します。
さらに蓄冷材内臓の空調ユニットを採用することで、室温が上昇してエンジンが再始動するのを抑えて、低燃費に貢献する機能もあります。
出典:日産:モコ [ MOCO ] 軽自動車 | 走行性能
2:車内が広く快適
モコは、ゆったりとした空間がさらに広がるリヤシート機能と豊富な収納スペースを備えています。
前後160㎝の左右独立型のシートスライドやリヤ可倒式シートにより、快適な乗り心地をサポートしています。
また、助手席シートアンダーボックスや助手席アッパーボックスをはじめとする、大小15個の収納スペースですっきりと片付いて、欲しいものが欲しいときに取り出せる自分の部屋のような場所をつくることができます。
3:全グレードにバックモニターを搭載
それぞれのグレードの主な装備に加えて、全てのグレードでバックビューモニターが搭載されています。
バックビューモニターはカラー仕様で、車幅と距離表示機能が付いており、バック駐車が苦手な方を安全にサポートします。
4:小回りが利く
軽自動車は小回りが利くため、日本の狭い道路でも安全に運転が可能です。モコの最小回転半径は4.2mのため、そういった路地でも安心して運転できるでしょう。
モコの中古車にかかる維持費6つ

次に、モコを中古車で購入した際にかかる維持費について説明します。
かかる維持費は、自動車重量税や軽自動車税、任意保険などがあります。中古でモコを購入する前に維持するためにかかる費用に知っておきましょう。
1:自動車重量税
自動車重量税とは、車検などの際に自動車の重量等に応じて課税される国税のことです。
自動車検査証の交付等を受ける者及び車両番号の指定を受ける者が納税義務者となり、原則として、その税額に相当する金額の自動車重量税印紙を自動車重量税納付書に貼り付けて納付します。
出典:No.7192 自動車重量税のあらまし|国税庁
2:軽自動車税
自動車税とは、登録車を所有している場合に、4月1日時点の車検証上の所有者に対して排気量に応じて毎年課税される税金のことです。
軽自動車を所有している場合は、軽自動車税が課税され、市町村税務事務所から軽自動車税納税通知書が送付され、納税を行います。
出典:大きく変わった、車の税|経済産業省
3:任意保険
任意保険とは、自動車の所有者が加入を自由に決められる保険です。
補償内容を自分で決められるため、自動車の所有者の目的に合った補償範囲を設定できるのが特徴です。なお、補償内容によって保険料が変わりますので、必要な補償を確認して加入しましょう。
4:自賠責保険
自賠責保険は、交通事故による被害者を救済するために、加害者が負うべき経済的な負担を補てんすることで基本的な対人賠償を確保することを目的としています。
原動機付自転車を含むすべての自動車に加入が義務付けられているため、自賠責保険に加入していなければ運転できず、無保険運転は違法となります。
出典:自賠責保険(共済)とは|国土交通省
5:車検代
車検とは、公道で自動車を走らせるために、国が定めている安全基準を自動車が満たしていることを確認する検査です。
車検を受けるためには、自動車の使用者が、国の認証または指定を受けた整備工場に検査を依頼するか、軽自動車検査協会で自動車の使用者が直接検査のみを受ける方法があります。
車検の際にかかる費用は、車検を受ける場所や整備の内容によって変動します。
6:ガソリン代
自動車を動かすためにはガソリン代がかかります。
ガソリン代は景気や地域、クルマの燃費によっても変わってきます。時には維持費を圧迫してしまう可能性があるので、燃費のよい車を選ぶ必要があります。
モコの中古車で実際にかかる年間の維持費は?試算例を紹介

前項では、モコの中古車にかかる維持費について説明しました。では、実際に年間どのくらいの維持費がかかるのか具体的に見ていきましょう。
今回は、30歳、ゴールド免許、年間走行距離6,000㎞、20等級の方をモデルケースに計算していきます。
1:自動車重量税
自動車重量税は自動車の重量ごとに金額が決定しますが、軽自動車は重量に関係なく3,300円です。
ただし、13年目以降の自動車重量税は高くなります。13年以上18年未満で4,100円、18年以上で4,400円になります。
モコは2002年より生産されているため、2003年式以降のものを中古車で購入すると重量税が上がり年間の維持費も高くなっていきます。
出典:自動車重量税額について|国土交通省
2:軽自動車税
自動車税は排気量ごとに納付する金額が決まっています。
モコは排気量が660㏄以下なので、自動車税額は10,800円になります。新車でも中古車でも納税額は変わりません。
出典:排気量ごとの税額一覧|経済産業省
3:任意保険
任意保険の保険料は、補償内容だけでなく様々な条件によって金額が決まります。今回の条件に当てはめて見ていきましょう。
まずは、年齢と補償される運転者の範囲です。年齢が若い人は事故発生率が高いとされるため、保険料は高くなります。運転者の年齢を30歳以上に設定すると保険料は安くなります。また、運転者を本人に限定することで保険料を抑えることができます。
2つ目は運転免許証の色です。ゴールド免許の方は過去5年間無事故・無違反であることから事故リスクが低いため、一般的に保険料の割引率が大きく設定されています。
3つ目は走行距離です。走行距離が短いほど事故発生率は安くなるため、保険料が安くなります。
4つ目は等級についてです。前契約の事故の有無、件数や種類によって等級が決まります。1等級から20等級まであり、20等級が一番保険料が安くなります。
上記の条件の場合、軽自動車の保険料は平均的には年間65,000円程かかる計算になります。
中古車で購入し、車両保険を付けずに保険料を安く済ませる方もいます。無理なく支払えるよう、維持費も考慮して補償内容を決定しましょう。
4:自賠責保険
自賠責保険は、新車購入時に36ヶ月分の26,760円を、その後車検の度に24ヶ月分の19,730円を支払います。
モコは、新車での販売はなく中古車のみでの販売のため、自賠責保険は1年間あたり9,900円程度となります。
自賠責保険は定額なので、年数によっての維持費の変動はありません。
出典:主な車種・期間の保険料(共済掛金)|国土交通省
5:車検代
車検については、検査手数料の印紙代1100円がかかります。検査する場所や整備の有無によって金額が変動しますが、軽自動車の車検代は平均的に40,000円程度です。
合計すると41,000円となり、1年に換算すると20,500円となります。
長く乗っていると整備する箇所も増えてくるため、中古車で購入する際によく確認しましょう。
6:ガソリン代
モコの燃費はJC08モードで30.0㎞/Lとなっています。走行条件によって、実燃費はもう少し低くなりますが、今回は30.0㎞/L、ガソリン価格は、140円/Lで計算します。
6000㎞÷30.0㎞/L×140円/L=28,000円となり、今回のモデルケースでは年間28,000円のガソリン代がかかることになります。
燃費が低くなる、ガソリンの価格が上がるなどすると必然的に維持費が高くなります。
出典:日産:モコ [ MOCO ] 軽自動車 | 走行性能
モコの中古車の相場は?

年式や走行距離、自動車そのものの状態などによって値段は変動しますが、10,000円台~1,000,000円台で販売されています。
平均的には400,000円台前後がモコ中古車価格としての相場と言えます。
モコの中古車の維持費を知って長く乗ろう

今回はモデルケースでモコの中古車の年間維持費を紹介しました。
この他にも、駐車場代や故障したときの修理費用などが掛かる場合も考えられますので、年間にかかる最低の維持費として知っておきましょう。