中古車のタントカスタムにかかる維持費の種類|選ぶ時のコツも紹介

一般的に軽自動車は維持費が安い傾向にあります。
この記事では、ダイハツの軽自動車「タントカスタム」がどのような車なのか、中古車の維持費はどのくらいかかるのかを紹介します。「タントカスタム」の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
- Chapter
- タントカスタムとはどんな車?
- 中古車のタントカスタムにかかる維持費の種類6つ
- 中古車のタントカスタムにかかる税金の内訳
- 中古車のタントカスタムにかかる年間維持費の目安
- 中古車の維持費を安くするポイント2つ
- 中古車のタントカスタムを選ぶ時のコツ3つ
- 中古車のタントカスタム購入の際は年間維持費についても検討しよう
タントカスタムとはどんな車?

ダイハツのタントは、スーパーハイトワゴンというジャンルを生み出した軽自動車です。
タントには、標準モデルと派生型のタントカスタムがあります。
親しみやすさがあるタントに対して、その存在感は重視しつつも、より洗練された外観を備えているのが「大人のカスタム」をテーマとしたタントカスタムです。
中古車のタントカスタムにかかる維持費の種類6つ

車の購入時は、年間の維持費が気になる方も少なくないと思います。
ここではタントカスタムの維持費がどのくらいかかるか、項目別に分かりやすく紹介しています。中古車のタントカスタムを購入する前に、おおよその維持費を把握しておきましょう。
1:税金について
新車か中古車を問わず、どんな車であっても自動車を購入し保持すると税金がかかります。その税金には、自動車税と自動車重量税があります。
タントカスタムRS/LA600Sの場合だと、自動車税は10,800円、自動車重量税は2,500円となり、年間で合計13,300円かかる計算になります。
出典:令和元年10月1日から自動車の税金が変わりました | 自動車税 | 税金の種類 | 東京都主税局
2:車検代について
車検代の内訳は主に税金・保険料・検査手数料からなっています。
場合によっては修理が必要なこともあり、修理費用が車検代に加算されます。
車検を受ける際は、あらかじめ何の費用が加算されるのかを車検業者に確認しておくとよいでしょう。
3:ガソリン代について
車を使用する際に、ガソリン代は常にかかる費用といえます。
タントカスタムは2WDと4WDで燃費が変わってきますので、各モデルの燃費を購入前に確認しておくことが重要です。
4:保険料について
自動車を運転する場合には必ず入っておきたい保険ですが、自動車保険には、加入が義務づけられている「自賠責保険」と任意で入る「任意保険」の2種類があります。
自賠責保険は最低限の補償をしてくれる保険のため、万が一事故にあった場合のために、同乗者や相手そして破損物までもしっかり補償してくれる任意保険に入ることをお勧めします。
■自賠責保険
自動車を購入するときに加入しないといけないのが自賠責保険です。任意保険と違って「加入しない」という選択肢はなく、加入しなければ、車検を受けられないだけではなく公道自体も走ることができません。
タントカスタムRS/LA600Sの場合、自賠責保険は13,180円かかります。
出典:自動車総合安全情報
■任意保険
自賠責保険に対して、相手や車、破損してしまった建物などまで広範囲にわたって補償を受けられるのが任意保険です。
任意保険は自賠責保険と違って、加入が義務づけられていません。よって、車の購入時に加入しなければ費用の減額ができる、と思う方もいるかもしれませんが、万が一のためにも減額目的の未加入はおすすめできません。
5:メンテナンス代について
車は長く乗っていれば少しずつ部品などが劣化し、場合によっては運転に支障がでてきて部品を交換しなければならなくなることも少なくありません。
特に中古車で購入する場合は、メンテナンスへの注意が必要です。
6:駐車場代について
賃貸マンションなどに住んでいる場合は備え付けの駐車場、または近隣の月極駐車場を借りなければならないため駐車場代がかかります。
購入の際は事前に自宅周辺の駐車場代の相場について調べておきましょう。
中古車のタントカスタムにかかる税金の内訳

車を購入するときには請求書が発行されますが、その内容を確認すると様々な内訳が記載されています。
主な内訳としては、車両購入費用、預かり法定費用、消費税などの課税諸費用、保険料金、リサイクル料金などがあります。
中でも多くの項目があり複雑な「税金」の内訳について解説します。
軽自動車税について
令和元年10月1日より、軽自動車税は「軽自動車税(種別割)」に名称が変わりました。
軽自動車税(種別割)は毎年4月1日時点での自動車の車検証上の所有者に対してかかる税金で、普通自動車の場合は総排気量別で税金額が変わりますが、軽自動車の場合は総排気量に関わらず一律で10,800円がかかります。
出典:軽自動車税の概要|国土交通省
グリーン化特例について
大気汚染や地球温暖化に対する対策として、環境負荷の少ない自動車の開発や普及を進めるため、燃費性能および排出ガスの優良な自動車は自動車税(種別割)/軽自動車税(種別割)の税率が軽減されます。これをグリーン化特例といいます。
タントカスタムの場合、ターボモデル「RS」以外はグリーン化特例による減税対象車になっています。
出典:自動車税のグリーン化特例の概要|国土交通省
環境性能割について
令和元年10月1日より自動車取得税が廃止となり、代わりに「環境性能割」が導入されました。
環境性能割の税率は、自動車の燃費性能等に応じて営業用の登録車と軽自動車は0~2%、自家用の登録車は0~3%が課税されます。
また自家用の乗用車の場合は、税率が2021年12月31日までは、1%分軽減されます。
2021年5月現在、タントカスタムは全グレードにおいて環境性能割が非課税対象のため、金銭的な負担が少なくなっています。
出典:環境性能割について|国土交通省
出典:タントの軽自動車税・エコカー減税 一覧表
自動車重量税について
自動車の重量によって課せられる税金を、自動車重量税といいます。
車検のときに支払う義務があり、車検有効期限にあたる2年間分の自動車重量税を納付することになります。
10種類のグレードに分かれているタントは、どの車種も重量が920kg〜940kgの範囲内にあるので、自動車重量税は5,600円となります。1年間分に換算すると2,800円です。
出典:自動車重量税について|国税庁
エコカー減税について
タントカスタムはエコカー減税対象車種にあたるので、25〜50%減税され自動車重量税は1,900〜3,800円軽減されます。
ただし、軽減率はグレードや車種により異なるので注意が必要です。
出典:エコカー減税について|国土交通省
出典:タントの軽自動車税・エコカー減税 一覧表
中古車のタントカスタムにかかる年間維持費の目安

車の維持費には毎月ごと・年間ごとにかかるものがあり、中には車検のように数年おきに費用が必要になるものもあります。
これらをすべて合わせたものが総額の維持費になります。
タントカスタム(カスタムX)の場合、簡易計算した年間維持費は約50万円です。ただし、購入したグレードや駐車場代・ガソリン代などの変動によってかかる費用は違いがあります。
参考:維持費簡易:ダイハツ:タント:660 カスタム Xの維持費
中古車の維持費を安くするポイント2つ

車を所有し続けるには維持費がかかりますが、維持費には、税金・保険料・燃料費などがあり、車種やそのグレードなどによって大きく変わってきます。
ここからは、中古車の維持費を安くする2つのポイントを紹介します。
1:燃費の良い走り方にする
燃費に影響するのは、発進と停止の繰り返しです。
無駄な発進・停止を繰り返すことによって燃費が悪くなり、またエンジンにも負担がかかるため劣化を早める恐れもあるため、ガソリン代や修理代の増加につながる可能性があるためです。
中古車の場合、年式や走行距離によっても変わりますが、新車に比べると多少なりともエンジンなどが劣化している場合がありますので、燃費の良い走り方を意識することが大切です。
2:任意保険を見直す
自動車保険の任意保険は、選ぶ会社によって保険料と補償内容が変わってきます。
一度加入したらそのままにせず、更新のタイミングで保険内容を見直すことをおすすめします。他社と見積もり比較をして、加入中の保険と保険料・補償内容などを比較することで、今よりも満足度の高い保険が見つかるかもしれません。
維持費を安くするためはもちろん、自分に必要な補償を受けるためにも保険の見直しは非常に重要です。
中古車のタントカスタムを選ぶ時のコツ3つ

中古車のタントカスタムを選ぶ時のコツとして、燃費、税金の差、グレードの違いの3つの項目に分けて紹介します。
これから中古車のタントカスタムを購入しようとお考えの方は、参考にしてみてください。
1:燃費で選ぶ
タントカスタムは、優れた省燃費性能と安全性能を備え、快適・快活な走りを高次元で実現する車です。
省燃費性能もはグレードによって違い、また中古車の場合は特に年式が燃費に大きく関わるため、中古車購入を考えているときは燃費について販売業者にしっかり確認することが重要です。
2:税金の差で選ぶ
軽自動車税は、新規取得が2015年4月1日以前の場合は7,200円となり、以後の場合は10,800円です。
このように新規取得が2015年4月1日以前か以後かで金額が変わるので、中古車で購入するときは注意が必要です。
出典:(1)四輪の軽自動車等について
■年式が古い方が軽自動車税は高くなる
年式が古い方が軽自動車税は高くなります。
「自動車税のグリーン化」によって、環境負荷の少ない車であればあるほど自動車税が軽減され、反対に新車新規登録からある一定の年数を超過した車は環境負荷が重いとされ、自動車税の税率も重くなる仕組みがとられているためです。
出典:9 自動車税のグリーン化(環境配慮型税制)
3:グレードの違いで選ぶ
グレードごとの燃費・価格・性能を把握した上で選ぶことで、より自分の希望にピッタリ合った車を購入できるでしょう。
「カスタム L」の大まかな機能はLグレードと同じで、タントカスタムの中でお手頃価格です。
「カスタム X」は、パワースライドドアが必要という方にお勧めで、「カスタム RS」は、ターボエンジンに加え便利機能が揃っています。
中古車のタントカスタム購入の際は年間維持費についても検討しよう

中古車のタントカスタムを購入する際は、年間維持費について確認した上で検討することをおすすめします。
年間維持費は、タントの世代ごとの燃費の違いや燃費に基づく年間の燃料代、自動車税などからなっています。また車両重量などによっても、同じ型式でもかかる税金に若干の差異があるので、それぞれ確認することが重要です。