中古で2代目フリード(GB3/4/GP3型)を買うならこのモデルがおすすめ!

2列シートのコンパクトワゴンと、3列シートのコンパクトミニバンという2つの顔を持つホンダ フリード。
5ナンバーサイズの取り回しの良さが美点で、狭い住宅街や都会の駐車場事情でも扱いやすく、しかも室内には広いキャビンとラゲッジスペースを備えています。
「This isサイコーにちょうどいいHonda!!」のCMキャッチコピーを覚えている方も多いでしょう。ファミリーに”ちょうどいい”フリードのおすすめを探ってみます。
トヨタ シエンタはガチンコのライバル

東京23区在住の筆者は、狭い住宅地や路地がひしめく環境にあり、フリードやシエンタに乗っているファミリー層をよく見かけます。
ホンダであればステップワゴンでさえ少し大きめというような道路、駐車場事情というケースも珍しくありません。
小さな子どもがいる家族にとっては、フィットなどのハッチバックという選択肢ももちろんありますが、両側スライドドアで狭い場所でも乗り降りしやすく、3列シート仕様であれば、イザというときに6〜7名乗車も可能なフリードは多くの可能性を感じさせるモデルです。
3列シート仕様でもサードシートを跳ね上げれば多くの荷物、大きな荷物を積載できます。2列仕様のフリード+はそのまま多くのアイテムを飲み込みます。
小さくてもライフスタイルの広がりをサポートしてくれる相棒といえるでしょう。

2008年5月、「フリーライフ・クリエイション」を掲げた初代フリードが誕生しました。
全長4,215mm×全幅1,695mm×全高1,715mmというコンパクトサイズでありながら、ベースのフィットと同様に、ホンダが得意とする低床・低重心技術による高効率パッケージで広い車内を実現。
当初はセカンドシートとサードシートに3名ぶんのベンチシートを備える2+3+3の8人乗りと、クラス初となるキャプテンシートを採用した7人乗りを設定していましたが、2011年のマイナーチェンジでサードシートを3名から2名乗車に変更。
以降は2列目ベンチシートが7人乗り、キャプテンシートが6人乗りとなりました。
当時のライバルには、2003年に登場したトヨタ シエンタをはじめ、同じ2003年誕生の日産 キューブキュービック(キューブの3列シート仕様)、1999年にリリースされたマツダ プレマシー、2000年登場の三菱 ディオンなどがあり、ユーザーにはいまよりも多くの選択肢がありました。

そんななか初代フリードは、ミニバンで指摘されがちなファミリーっぽさを抑えたスマートなエクステリアを備え、前身であるホンダ モビリオがスクエアなフォルムだったのに対し、スタイリッシュで異なった雰囲気を放っています。
搭載されるパワートレーンは1.5L i-VTECで、2011年にハイブリッドを追加。ボディバリエーションは、2010年7月にアウトドアテイストを強めたスパイクが追加されました。
都会的でスタイリッシュなエクステリアも人気の理由

2代目フリード/フリード+は、2016年9月に発売されました。
「7days Wonderful Mobility」をコンセプトに掲げ、初代と同様にジャストサイズでありながらも広いキャビンとラゲッジスペースを備え、さらに都会的で洗練された内外装となりました。
3列シート車はフリード、2列シート仕様はフリード+を名乗り、初代同様に福祉車両も設定されています。
ホンダ独自の低床設計も健在で、良好な乗降性と積載性を実現しているほか、車中泊にも対応する多彩なシートアレンジが可能。
パワートレーンは、1.5L直噴DOHC i-VTECに加えて、「SPORT HYBRID i-DCD」を用意。20.9km/L(WLTCモード)という低燃費は、ハイブリッドの人気を後押ししてきました。
またコンパクトミニバンでは初となるハイブリッド4WDは、降雪地域を中心に絶大な支持を集めています。

2代目最大の美点は、先進安全装備である「Honda SENSING(ホンダ・センシング)」の設定。中古でフリードを買う際も「ホンダ・センシング」は必須装備としたいところです。
2019年にはマイナーチェンジを敢行し、フェイスリフト行ったことにくわええ、アウトドアテイストをさり気なく強調した「CROSSTAR(クロスター)」が追加されました。
COSSTARは、初代のスパイクが道具感、ギア感を前面に押し出した仕様であったのに対し、キャンプなどのいまどきのアウトドアスタイルに似合うクロスオーバースタイルになっていて、アウトドア派を中心に人気を呼んでいます。
中古の狙い目は2016年登場の現行型

4.3m未満の短めの全長に、フリードは6人/7人3列シート、フリード+は5人2列シートをそれぞれ用意し、多人数もしくは多くの荷物を積載するという選択肢を提案しています。
もちろんハイブリッド+4WDという組み合わせも魅力のひとつです。
狙い目は2016年登場の現行型。「ホンダ・センシング」搭載モデルを選びたいところ。長く乗るのであれば、2019年のマイナーチェンジ後モデルという手もあります。
2019年のマイナーチェンジ後は「ホンダ・センシング」に後方誤発進抑制機能が追加されて安全性が高まっているほか、アダプティブクルーズコントロールの制御のアップデート、CVTにブレーキ操作ステップダウンシフトが盛り込まれ、より安定した走りを引き出すことが可能になっています。

5ナンバーサイズクラスの3列シート仕様は、90年代から00年代のような多くの選択肢がなくなり、事実上フリードとシエンタの一騎打ちになっています。
この2台、サイズは同じクラスでも内外装のデザインはかなり異なりますので、好みで選ぶ方が多そう。
また、緊急用、非常用としてサードシートが必要な方はもちろん、3列シート仕様が選択肢。そうでないなら2列シート車(フリード+)のほうが、ほとんど使わない(座らない)3列目を跳ね上げたり、戻したりする手間もありません。
いずれにしてもライフスタイル、ニーズに応じてシート配列(5/6/7名乗り)を選びたいところです。