中古で三菱・eKワゴンを買うならこのモデルがオススメ!
2001年10月に誕生した初代eKワゴンは、1993年登場の初代スズキ・ワゴンR、1995年の初代ダイハツ・ムーヴなどと共に、軽ハイトワゴン市場を形成しています。
3代目からは日産との合弁会社であるNMKVが企画、開発を手がけ、三菱自動車が生産を受け持っています。
ワゴンRやムーヴの対抗馬として登場した、期待の初代eKワゴン
初代eKワゴンは、「いい軽」を合い言葉に、軽セミトールワゴンとして登場しました。それ以前には、低全高のミニカ、軽ハイトワゴン(軽トールワゴン)の草分け的存在であるミニカトッポがありました。
ミニカトッポは、広大な頭上空間を備えるものの、着座位置はミニカと同じ低いままでした。
また、外観デザインは、少し商用車っぽいムードが漂い、初代ワゴンRほどの大ヒットには至りませんでした。
2代目は、「みんなのスマイル いい軽ワゴン」を掲げて2006年9月にフルモデルチェンジ。eKワゴン、eKスポーツを設定し、2つの箱をつなげたような2BOXスタイルになっています。
2代目では、ボンネット型の軽乗用車初のパワースライドドアを後席左側に採用。さらに、同社独自のインナーレール式の採用により、最大限の開口幅を確保したことで、良好な乗降性も実現しています。
加えて、ドアを閉めた際にボディサイドにレールが残らないため、クリーンなサイドビューになっているのも特徴です。
2代目は2013年まで発売されていて、中古車市場のタマ数はそれなりという印象ですが、年代的にも価格はかなりこなれていて、しかも低走行距離の物件も散見されます。
なお、トランスミッションは3AT、4AT、5MTがあり、3ATだと現在のクルマに乗り慣れている人はシフトフィールに大きな不満を抱くかもしれません。とくに、急な登り坂では力強い加速が望めないなど、走りの面ではそれなりの覚悟は必要でしょう。
3代目のNAエンジンは「2014年6月の一部改良後」が最低条件
三菱eKワゴンを中古車で選ぶ際に、現実的な選択肢になってくるのは、日産との合弁会社であるNMKVが最初に手がけた3代目(先代)でしょう。こちらは2013年から2019年まで販売されています。
一気にモダンになったインテリア・エクステリアデザインを備え、時代の要請に応じて低燃費化も図られています。
一方で3代目登場時は、NA(自然吸気エンジン)搭載モデルが燃費優先策のためか、ライバルと比べてかなり非力な点が気になりました。坂道が多い地域に住んでいて、高速道路もよく使うのであれば、eKカスタムのターボ仕様は必須条件としたいところ。
なお、この点についてはNMKV(三菱や日産)の開発陣や関係者も認識していたようで、NAエンジン車は2014年6月の一部改良で動力性能の向上を図り、「坂道で登らない」という印象はだいぶ払拭されています。
さらに、同年12月に低速域(30km/h以下)用の衝突被害軽減ブレーキと誤発進抑制機能の「e-Assist」が設定されていますので、同装備搭載車をマストとしたいところです。
もちろん、予算が許せば2019年に登場したばかりの4代目となる現行型がベストチョイス。全高が1550mmを超えて、軽ハイトワゴンとしてのパッケージングを成立させています。
また、アダプティブクルーズコントロールや車線維持機能がオプション設定されるなど、最新装備が用意されています。さらに、後席の膝前空間を70mm拡大するなど、パッケージングの面でも大きく進化を遂げています。
ファーストカーとして長距離も走るのであれば、現行型が当然ながら最も快適に過ごせます。
先述の高速道路同一車線運転支援機能は「G」グレードにオプションで、「M」でも「e-Assist(運転支援機能)」は標準なので、予算と使い方(走らせ方)に応じて選びたいものです。