中古で日産・ジュークを買うならこのモデルがオススメ!

近年のコンパクトSUVで先駆者的な役割を果たした日産・ジュークは、2010年に初代が誕生し、2019年に生産を終えています。
2代目は、欧州やオーストラリアなどに投入されていますが、残念ながら日本では発売されず、キックスが後継的な役割を担っています。
近年の"街乗りコンパクトSUVブーム"の火付け役といえる1台

2010年6月に発売された初代ジュークは、全幅こそ1765mmとややワイドですが、全長はわずか4135mmで、最小回転半径は5.3mと取り回しの良さも特徴です。
Bセグメント級のSUVの中ではデビューは早く、その後スズキ・クロスビー、マツダ・CX-3、ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズ、トヨタ・ヤリスクロスなどのライバル車が登場しています。
ジュークは、その斬新なエクステリアで話題を集めましたが、「生態的で機械的」という意味が込められた「ROBIOTIC(ロバイオティック)」というデザインコンセプトを掲げています。
パッケージングを重視するよりも、デザインコンシャスなモデルであり、好きな人に触れ向いてもらえればいい、という割り切りも感じさせます。

インテリアもオートバイの燃料タンクを彷彿とさせるデザインのセンターコンソールをはじめ、そのセンターコンソールやドアスイッチパネルなどに配される赤や黄色(ボディカラーなどにより組み合わせは異なる)アクセントカラーなどが個性を強調。
さらに、彫りの深いメーターナセルやゲームのような遊び心あるセンターディスプレイの表示などもジュークならではの世界観が表現されています。
先述したように、躍動感のあるエクステリアが目を惹く一方で、全幅が1765mmとは思えないほど車内の広さはそこそこ。
とくに、前後席の横方向、後席の足元と頭上空間はタイトで、そのボディサイズは、エクステリアデザインに多くが割り振られている印象を受けます。
一方で、例のオートバイのようなセンターコンソールも含めたパーソナル感、心地良いタイト感が得られるのも特徴で、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)というキャラだけでなく、「SUV」の「S」は、スペシャリティという意味も込められている印象です(あくまで私の感想ですが)。
後席は空間だけでなく、ドアの開口部も狭く、乗降性も含めて小さな子どもがいるファミリーにはやや不向きです。チャイルドシートの脱着がしにくく(普通は一度装着すれば付けっぱなしでしょうが)、小さな子どもの乗せ降ろしも狭いドア開口部で行う必要があります。
後席は、主に荷物置きと割り切るのであれば、いわば、スペシャリティ系SUVとしての価値を実感できるはず。
さらに、荷室も小さめで、荷室容量は251L。同じBセグメントハッチバックをベースとするマツダCX-3は350L、最近のモデルだとダイハツ・ロッキーは396LとコンパクトSUVも年々、大容量化されていますので、織り込み済みで購入する必要がありそうです。
ホットハッチのジューク・ニスモ

発売時は1.5Lガソリンが設定され、その後1.6Lガソリンも加わっています。
2WDのほか、4WDも設定され、2013年1月にはスポーティ仕様で4WDのジューク・ニスモも登場。ニスモのロードカーが初設定されたのがジュークです。
コンパクトSUVではあまり例がないほどのホットな走りを楽しめる一方で、乗り心地はかなりハードで、路面を問わず常に揺すぶられるような乗り味になっています。
さらに、ジュークには、日産のほかも車種にも設定されている「パーソナライズパッケージ」や「プレミアムパーソナライズパッケージ」などの特別仕様車も数多く設定されています。こうしたモデルを狙う手もあるでしょう。
2015年11月の一部改良で衝突被害軽減ブレーキを用意

ジュークを狙う際は、2015年11月に受けた一部改良後モデルを最低条件にしたいところです。
衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報を標準装備。さらに、2018年5月の一部改良で、ロービームとハイビームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」を、一部仕様をのぞき標準化。郊外を走る機会が多いのであれば、あると便利な装備になっています。
なお、街乗り中心であれば1.5LのFFで必要十分で、よりスポーティな走りがお望みなら1.6L、さらに1.6Lには4WDも設定されていて、降雪地域などでのニーズにも応えてくれます。