中古でフィアット 500(チンクエチェント)を買うならこのグレードがオススメ!

フィアット 500(チンクエチェント)は、軽自動車よりもひと回り大きいボディと、イタリア国民に愛されたの先代(2代目)500をモチーフにしたコロンとした可愛らしいデザインが魅力のコンパクトカーです。
その人気は、2008年の国内デビュー以来、2024年までに累計で約13万台を売り上げるなど、欧州Aセグメントカーとして異例のヒットとなり、中古市場でもいまが買い時の1台になっています。
『ルパン三世』でも疾走した2代目500の「ヌォーヴァ500」

『ルパン三世』で疾走するフィアット 500(チンクエチェント)は、アニメだけでなく、グッズやアパレルまで、スモールカーを象徴するアイコンとして使われることが多い人気モデルです。
グッズなどの大半は、1957年に誕生し、1977年まで販売(生産は1975年まで)されたこの2代目500で、総生産台数は367万8000台に達しました。
天才エンジニアであるダンテ・ジアコーサ(現在のフロントエンジン・フロントドライブの主流であるジアコーサ式FFでも知られる)が手がけ、リヤエンジン・リヤドライブのRRでをコンパクトなボディに大人4人を乗せることができました。
筆者も何度か乗ったことがありますが、後席にも大人が座れるスペースがあり、クラシックMINIと駆動方式は異なるものの、両車ともにスモールカーを代表するモデルとなっています。
なお初代の500は、1936年に発表。第二次世界大戦前後に生産され、ネズミっぽいスタイリングと街なかをちょこまかと走り回る様子から「トリポーノ」の愛称で親しまれました。映画『ローマの休日』にも登場しいたので、見覚えのある方も少なくないでしょう。
初代の500はコレクターズアイテムになっていて、中古車市場には出回っていません。2代目500も同様ですが、こちらは専門店で200万円〜300万円台であるようですが、それなりの手間を覚悟する必要があります。
現実的な選択肢は、多くのタマ数がある3代目

現実的な選択肢としては、2007年発表、翌年から日本でも発売された3代目の現行型となります。日本でも約14年もの年月が経っているため、比較的多くのタマ数があります。
た日本国内でのライバルは500と車体を共有するフィアット パンダのほか、フォルクスワーゲン up! やルノー トゥインゴ、トゥインゴと兄弟車のsmart(スマート)など。に分類できるモデルで、そのなかでは、ここでは、フィアット・500の中古車市場について探っていきます。
日本向けのエンジンは、「ツインエア」こと0.9L直列2気筒、1.2Lの直列4気筒ガソリンが設定されています。なお、前者は最新の主要諸元では「マルチエア」と表記されていますが、3代目登場以来、一般的に使われてきた「ツインエア」としてここでは表記します。
現在の市販車で唯一となる2気筒ガソリンターボの「ツインエア」は、「トコトコ、トコトコ」とのんびり加速する感覚。筆者も登場時に初めて乗った際は、幹線道路への合流時に加速感が足りずに少し怖かったほど。
しかし、慣れれば大きめの音・振動も含めて愛らしい存在に感じるはずです。
しかもトランスミッションは、シングルクラッチのATモード付5速シーケンシャル「デュアロジック」が基本で、2ペダルではあるものの、MTそのもの変速フィールに慣れも必要。
個人的には、せっかく500に乗るなら「ツインエア」を選択したいと思います。

また、フィアット・500の特徴は、日本で買えるモデルの中でもトップクラス級の特別仕様車(限定車)の多さで、数か月に1度くらいのペースで特別仕様車(限定車)がリリースされています。
中には、カタログモデルにはない3ペダルのMT仕様もあり、中古車市場でも比較的多く出回っています。
さらに、フィアット・500には、カブリオレ仕様(キャンバストップ)で、オープンドライブが楽しめる500Cも設定されています。

次期500はEV化され、日本にも「フィアット 500e」として2022年に販売を開始しました。
いずれにしても登場年月からしても現行型は買いどきです。基本的なメカニズムなどは登場時から大きく変わっていません。
なお、2018年9月の一部改良では、インフォテインメントシステムが刷新され、スマホ連携が可能になっています。