日産・マーチの中古車の価格相場はいくら?狙い目モデルと選び方を解説

日産コンパクトカーの顔として、約40年の間に4代のモデルが登場してきた日産・マーチ。1代あたりのモデルライフが長く、現行型の中古車も市場に多く出回っているため、豊富な選択肢から選べるのが魅力です。
今回は、車選びドットコムに掲載されている日産・マーチの中古車相場をもとに、価格や年式、走行距離などの観点から掲載台数が多くて狙い目なマーチの中古車を紹介していきます。
日産・マーチとはどんな車?

初代のマーチは、角張ったエクステリアデザインが特徴で、1982年に誕生。
その10年後に発売された2代目は、日本国内外ともに評価が高く、当時のコンパクトカーの中では他に類を見ない車として注目を浴びました。
2002年には、”丸みを帯びた”デザインが特徴の3代目が、2010年には現行型の4代目が発売され、約40年にわたり日産のコンパクトカーの象徴となったと言える車でしょう。
マーチの大きな特徴はモデルライフが長いことで、現行モデルでは販売開始からすでに12年ほど経っていることからも、そのことが伺えます。
日頃の運転で乗り回しやすく、愛らしくおしゃれなデザインを求める方におすすめの車です。
価格と年式から見た、おすすめのマーチ中古車

まずは、「年式と価格相場」から見た狙い目のマーチの中古車を紹介していきます。
2022年4月時点の中古車物件価格分布表から「価格と年式」の条件で、特に分布の多いところをピックアップしていきます。(※上記画像は2022年4月11日時点の情報)
出典:マーチ(日産)の中古車価格相場 | 中古車情報・中古車検索なら【車選びドットコム(車選び.com)】
2020年のマイナーチェンジ以降が狙い目
マーチは、2010年から4代目の現行モデルが販売されており、モデルライフが長いことから、2022年式は1台、2021年式は33台と、他と比べて高年式の車両はさほど多くないようです。
ただ、2020年のマイナーチェンジで「インテリジェント・エマージェンシー」と「踏み間違い衝突防止アシスト」、「ハイビームアシスト」や「LDW(車線逸脱警報)」などの先進安全技術が全車標準装備されています。
価格帯も合わせて考えると、特に100万円未満のタマ数が集中している2020〜2021年式の車両が狙い目でしょう。
低年式の現行モデルもお買い得
現行モデルの中でも、マイナーチェンジが行われた2013年式が、本体価格105万円以上の2台を除くと15〜75万円、2014年式が35〜105万円と価格幅に約20万円ほどの差が出ています。
しかし、2013年のマイナーチェンジの概要は、ボディカラーを新しく追加したり、内装のデザインを変更したりと、装備や機能に大きな変更はなかったため、年式や内装などの仕様にこだわらなければ、2010〜2013年式の現行モデルをお値打ち価格で購入できるので、おすすめです。
ボレロ、NISMOは2016年式以降の100万円以上に集中
現行モデルのマーチの中でも特徴的な、株式会社オーテックジャパンが手掛けるカスタムカー「ボレロ」や、スポーツモデルの「NISMO/NISMO S」は、2016〜2019年式の100万円以上に集中しています。
デザインにこだわりたい方や、コンパクトカーで高い走行性能を求める方で、より高年式の車両を購入したい場合は、本体価格が100万円以上になることを押さえておきましょう。
年式と走行距離から見た、おすすめのマーチ中古車

続いて、「年式と走行距離」から狙い目のマーチの中古車を紹介していきます。
2022年4月時点の中古車物件価格分布表から「年式と走行距離」の条件で、特に分布の多いモデルをピックアップして解説しています。(※上記画像は2022年4月11日時点の情報)
出典:マーチ(日産)の中古車価格相場 | 中古車情報・中古車検索なら【車選びドットコム(車選び.com)】
走行距離が浅い車両は少なめ
マーチは高年式車が少ないことから、走行距離1万km以上の車両が多くなっています。その中でより状態の良い車両を狙うなら、2020〜2021年式の走行距離1000〜1万km未満がタマ数もある程度集中しており、おすすめです。
ただ、グレードのラインアップは少なく、気にいる1台を探すことは難しいかもしれません。より選択肢の幅を広げるのであれば、条件を緩める必要があるでしょう。
2019年式・1〜2万km未満の車両が狙い目
2020年のマイナーチェンジ前のモデルにはなりますが、ある程度高年式で、価格と車両状態のバランスが一番取れているのが、2019年式で1〜2万km未満の車両です。
2020年式だと本体価格100万円台の車両が多くなっていますが、2019年式だと同じ走行距離でも100万円を切る車両が増えるため、かなり状態の良い車両がお値打ち価格となっており、おすすめと言えるでしょう。
3万km未満なら2015年式までが探しやすい
一般的に中古車は、年式が古いもの・走行距離が長いものになるにつれて価格が下がっていく傾向にあるため、予算次第ではこれらの条件を緩めて探す必要があります。
先述した2019年式の中で希望に合うグレードや装備の車両が見つからない場合は、2015年式まで範囲を広げて探すのも良いでしょう。経過年式や今後維持費としてかかる費用を考えると、これ以上古い年式から選ぶメリットはあまりありません。
マーチは現行の4代目モデルがおすすめ!

マーチはモデルチェンジが約10年間隔と、かなりモデルライフの長い車種となっています。中古車市場で購入するなら、年代的にもタマ数的にも、現行の4代目モデルが選択肢も多く現実的といえるでしょう。
ただ、高年式車が少なく、状態の良い車もそこまで多くはないため、購入時に自分が何を重視するのか、ある程度定めてから車を選ぶことをおすすめします。