キャンプに最適な軽バン6選!軽バンが”アウトドアレジャー向き”といわれる理由とは?

商用として販売される”軽バン”ですが、じつは多くのキャンパーからも支持されている車です。
荷物がたくさん積み込めるイメージのある軽バンですが、”キャンプ=アウトドアレジャー向き”といわれる所以はどこにあるのでしょうか?
本記事では、キャンプや車中泊、アウトドアにおすすめの軽バンを厳選して6台紹介。その魅力と選び方を詳しく解説します。
軽バンがキャンプ=アウトドアレジャーにおすすめな理由

軽バンとは、軽自動車におけるワンボックスの一種で商用車に分類されます。
スタイリングは、一般的な軽自動車に比べるとボンネットが短い、もしくはボンネットの無い箱型ボディで、店舗のロゴや特別なカラーリングが施された車体で街中を走りまわっています。
そんな軽バンがキャンプにぴったりだといわれるポイントは、どんなところにあるのでしょうか?
ここでは、キャンパーにおすすめしたい軽バンの特徴を4つ解説します。
1. 荷室が広い

軽バンの特徴として、まず「荷室が広い」ことが挙げられます。もともと商用として荷物を運ぶために設計された車種なので、乗用モデルに比べると荷室は広く、大きくなっています。
その荷室は、高さが十分にあるのと、床面の高さが低めに設定されているので、積載できる荷物量・サイズにも余裕があります。
この荷物をしっかり積み込めることが、多くのキャンパーにとって魅力的に感じる部分でしょう。
また荷室の広さだけでなく、シートの格納にもひと工夫持っており、車内をフルフラットにして車中泊を快適に行うことができるのもポイントです。
2. 毎年支払う自動車税が安い

軽バンの魅力は、なんと言っても維持費の安さです。荷物を運ぶことを目的とした設計の軽バンは、小型貨物自動車(4ナンバー)に分類され、自動車税(種別割)がほかよりも安くなります。
自動車税は毎年4月1日時点での軽自動車の所有者に対してかかる税金で、軽自動車の場合は所有者の住民票のある市町村に納めます。
軽バンを個人で使う場合は「自家用貨物」に分類されて、税金は年額5,000円。通常の軽自動車(自家用乗用)は年額1万800円なので、半分以下の金額になります。
3. 取り回しやすい設計

軽バンは運転席が高いため、見通しが良く、運転しやすいといった利点があります。
狭い路地や駐車場でも取り回しが良いように最小回転半径も小さく、さらにボディも見切りが良く、小回りが利くサイズ感なので、キャンプ場へ通じる狭い道や田舎のあぜ道でも乗りやすくなっています。
さらにたくさんの荷物を積み込むことが可能なので、キャンプや車中泊で大活躍します。
4. スライドドア

軽バンのドアは、「スライドドア」で設定されているため、隣の車との距離が十分に取れないような狭い場所でも、安心して駐車することができます。
リアのハッチバックをあけるスペースがとれない場合も、スライドドアとなっていることで、荷物の出し入れもスムーズに行うことができます。
キャンプにおすすめの軽バン6選
軽バンはさまざまメーカーから、いくつもの車種が販売されています。そのなかで、編集部が独自に選んだキャンプや車中泊、アウトドアに最適なモデルを紹介します。
他メーカーにOEM供給を行っている車もあるので、ぜひ参考にしてみてください!
スズキ エブリイ

スズキ エブリイのルーツは、1982年のキャリイバンのマイナーチェンジで登場したキャリイバン エブリイです。その後、1985年のモデルチェンジで「エブリイ」となり、現在は2015年に登場した6代目が販売されています。
現行型となる6代目は、当時クラストップの荷室サイズと室内サイズ、さらに低燃費を実現して話題となりました。
2019年移行、安全装備を中心に改良を重ねて、安全性と環境性能を現代的にアップデートしています。
2名乗車時の荷室は、床面長1,910〜1,955mm×荷室幅1,385mm×荷室高1,240mmというもので、キャンプならテントや寝袋はもちろんバーベキューコンロやテーブル、もろもの道具を積み込んでもまだ余裕があります。
また乗り降りすることが多い車ならではの構造として、エブリイは乗降ステップ高が低めに設定されているのもポイントです。荷物が多く積めるうえに、燃費も良いため、実用面を一番に考える方におすすめしたい1台です。
スズキ エブリイをベースとしたOEM車に、日産 NV100クリッパー、マツダ スクラムバン、三菱 ミニキャブバンがあります。

中古車平均価格 | 112.4万円 |
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燃費(WLTCモード) | 13.1~17.0km/L |
荷室サイズ(2名乗車時) | 長1,910mm×幅1,385mm(4名乗車時)×高1,240 mm |
ホンダ N-VAN

ホンダ N-VANは、2018年にNシリーズの第5弾として発売されました。アクティバンやバモス、バモスホビオの後継車種にあたります。
N-VANの特徴は、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用していること。これにより、フラットなフロアの荷室とライバルよりも大きな荷室高を実現しています。
また先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備して、安心・快適な運転をサポートしてくれます。機能面だけでなく、安全性能にこだわりたい方におすすめです。
ホンダの公式サイトではN-VANの新しい使い方として、車中泊仕様を提案する特設ページを公開中。商用車以外のニーズにしっかり応えた1台と言えるでしょう。
Hondaキャンプ

中古車平均価格 | 145.6万円 |
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燃費(WLTCモード) | 19.2〜23.8km/L |
荷室サイズ(長2名乗車時) | 長1,585mm×幅1,390mm(4名乗車時)×高1,365mm |
ダイハツ ハイゼットカーゴ

1960年に誕生したダイハツ ハイゼットカーゴは、現行型が11代目というロングセラーモデルです。
2021年デビューの11代目の特徴は、ダイハツの商用車ではじめてDNGA(Daihatsu New Global Architecture)を採用。最新の予防安全機能「スマートアシスト」を搭載して、安全性を向上しています。
ビジネスユースを最優先に設計されたハイゼットカーゴですが、ウェルカムオープン機能付き両側パワースライドドアには、半ドアから自動で閉まるスライドドアイージークローザー、ワンタッチで施錠&解錠ができるキーフリーシステム、撥水機能を持ったシート表皮など、アウトドアを中心としたキャンプやレジャーでも活躍する便利機能を搭載しています。
ダイハツ ハイゼットカーゴのOEM車は、トヨタからピクシスバン、スバルからサンバーバンとして販売されています。

中古車平均価格 | 94.6万円 |
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燃費(WLTCモード) | 14.7~15.6km/L |
荷室サイズ(2名乗車時) | 長1,915mm×幅1,270mm×高1,250mm |
スズキ スペーシアベース

スズキ スペーシアベースは、新しいスタイルの軽商用バンとして2022年に登場しました。
コンセプトは「遊びに空間に自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」というもので、使う人のライフスタイルに寄り添う柔軟性と遊び心が詰まったモデルです。
「スペーシア」と共通のボディを使った外観は、軽バンとは思えない都会的な雰囲気が漂っています。
前席のスペースや装備もスペーシアとほぼ同じで、静粛性・快適性も乗用車に近づけたスペーシアベースは、商用はもちろん通勤からレジャーまで、あらゆるシーンで活躍してくれます。
スペーシアベース最大の特徴といえるのが、広くて多機能な荷室空間です。
2名乗車時の荷室の広さは、最大で荷室長1,205mm×荷室幅1,245mm×荷室高1,220mmというもので、標準装備のマルチボードにより、車内レイアウトを4つのモードに切り替え可能。
前席の背もたれを倒すことで、奥行きのあるフラットな空間が現れるなど、キャンプや車中泊、趣味のギア積載や引っ越しなど、アイデア次第で使い方は無限に広がります。
搭載されるエンジンは自然吸気(NA)のみなので、走行性能に過度な期待はできないものの、維持費の安さは大きな魅力です。

中古車平均価格 | 146.6万円 |
燃費(WLTCモード) | 19.9〜21.2km/L |
荷室サイズ(2名乗車時) | 長1,205mm×幅1,245mm×高1,220mm |
ダイハツ アトレー

ダイハツ アトレーは、2021年に15年ぶりのフルモデルチェンジを受けました。
予防安全装備の「スマートアシスト」を標準装備し、安全性能も大きく向上。街乗りはもちろん、長距離ドライブやアウトドアシーンでも安心して使えるモデルへと進化しています。
アトレーのパワートレインはターボエンジン+CVTで、荷物をたくさん積んだ状態でもしっかり加速し、長い上り坂や高速道路でもスムーズに走行できます。
駆動方式は2WD(FF)と、3つのモードを持つ電子制御式4WDがあり、4WD車はキャンプ場などの未舗装路でもチカラを発揮します。
またアトレーには、電動可倒式ドアミラー、イージークローザー&ウェイルカムオープン機能付きパワースライドドア、キーフリーシステム、スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)、スモークドアガラス(リア)など、乗用モデルとしてみても十分な装備を揃えており、快適性・利便性も抜群です。
これらの装備により、買い物や送迎といった日常使いから、車中泊・キャンプ・釣りなど、アウトドアレジャーまで、マルチに活躍する性能を持っています。

中古車平均価格 | 176.8万円 |
燃費(WLTCモード) | 14.7〜14.7km/L |
荷室サイズ(2名乗車時) | 長1,820mm×幅1,410mm×高1,215mm |
ダイハツ アトレーデッキバン

ダイハツ アトレーデッキバンは、商用バンのアトレーをベースにオープンデッキ(荷台)を装備したユニークスタイルの軽バン(軽トラック?)です。
軽ワンボックスの使い勝手と、軽トラックの荷台機能を両立して、仕事にもレジャーにも使えるハーフ軽トラとして人気を集めています。
最大の特徴であるオープンデッキは、荷台長880mm×荷台幅1,360mmというサイズで、ガードフレーム・ガードバー・テールゲートフックが標準装備。
背の高い荷物やアウトドアで汚れた道具や雨やつゆで濡れたテントなどを、気兼ねなく積み込めるのはオープンデッキ最大の魅力です。
パワートレインは、ターボエンジンにCVT(無段変速機)の組み合わせで、パワフルな加速性能とスムーズな走行フィールが魅力。
駆動方式はFF(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)から選択可能で、アウトドアや雪道での使用も安心です。
兄弟車のハイゼットにもデッキバンがありますが、あちらはエンジンが自然吸気(NA)となるため、パワーを求める方にはアトレーデッキバンをおすすめします。
実用的な工夫が詰まっており、アウトドアユースや趣味のギア運搬にもぴったりなアトレーデッキバンは、「軽トラほど本格的ではないけど、人も乗れて荷物も積みたい」という欲張りなニーズに応える1台です。

中古車平均価格 | 212.7万円 |
燃費(WLTCモード) | 14.7〜14.7km/L |
荷台サイズ | 長880mm×幅1,360mm×高610mm |
今日からお得に軽バン持ちのキャンパーになるには?

軽バンは維持費も安く、タウンユースにも向いており、ビジネスだけでなく「遊び」にも適した車です。
アウトドアレジャーにも使える積載性と性能は、特にソロキャンパーの方や夫婦・友人など少人数でのキャンプに出かけることを趣味としている方におすすめ。
今回紹介した車種を参考に、ぜひ軽バンでのキャンプや車中泊を楽しんでみてください!