中古でマツダ・キャロルを買うならこの車種がオススメ!

1962年の初代まで遡る軽自動車のマツダ・キャロル。
現在は、スズキ・アルトのOEM版になっていて、燃費が魅力のエントリークラスの軽に分類できます。
OEM元のスズキ・アルトも比較検討しながら選ぶと、選択肢がグッと増えます。
R360クーペに続き、キャロルで軽自動車に参入したマツダ

マツダは、1960年5月(当時は東洋工業)に軽自動車のR360クーペで乗用車市場に参入し、スバル360と共に大衆車の先駆け的存在になります。
そして、大人4人が快適に座れるモデルとして、1962年2月に初代キャロルが発売されました。
全長3m以内という制約をクリアするため、リヤウインドウが垂直となるクリフカットを採用。
なお、1962年11月には、600ccエンジンを積む小型車のキャロル600も追加しています。

2代目キャロルは、19年ぶりに復活する形で、1989年11月に登場しました。
2代目は、いわゆるバッヂエンジニアリングではないものの、スズキ・アルトのプラットフォームを使い、独自の内外装が与えられていました。
ヘッドライトなど丸をモチーフにした愛らしいデザインで、エンジンは550ccを搭載。
最上級仕様の「g」タイプには、電動キャンバストップが標準装備されています。
1990年には、軽自動車規格の改定に合わせて、660ccエンジンを搭載。翌91年には、インタークーラーターボ車も追加されました。
4代目からスズキ・アルトのOEM版に

3代目は、1995年11月に発売。アルトをベースにしながら独自のフロントマスクを備え、軽自動車初の運転席エアバッグを全車に標準装備しています。
さらに4代目は、1998年10月にデビュー。この4代目からスズキ・アルトのOEM版になっています。
軽自動車の規格拡大に対応すると共に、2000年のマイナーチェンジでは、マツダのファミリーフェイスが採用されています。
狙い目は先進安全装備が標準化された7代目

現在、中古車市場にそれなりに出回っているのは、2004年9月デビューの5代目からのようです。
前後フェンダーを中心とした丸型、ウエストラインやルーフラインの直線を融合させたシンプルな造形が目を惹きます。
アップライトな運転姿勢により取り回しがしやすく、インテリアは、上質で明るい雰囲気を漂わせています。
2009年12月発売の6代目になると、丸みを帯びた柔らかなフォルムになり、最新世代のエンジンや副変速機付CVTを採用。
2012年には、燃費スペシャルのキャロル エコを追加しています。

2015年11月発売の7代目は、直線を基調としたフォルム、角形のヘッドライトに生まれ変わります。ベルトラインが後方になると跳ね上がるようなラインが印象的です。
軽量化やパワートレーンの改良により、JC08モード燃費37.0km/Lを達成。
CVT仕様には、レーザーレーダーによる検知で低速走行時の衝突回避あるいは、被害軽減をサポートする「レーダーブレーキサポート」、「誤発進抑制機能」、「エマージェンシーストップシグナル」を標準化しています。
なお、現行型の8代目は、2022年1月に発売されたばかりで、中古車市場にはまだほとんど出回っていないようです。

現在の狙い目は、2015年1月発売の7代目でしょう。新開発プラットフォームをベースに、全高を低く抑えたフォルムが目を惹きます。
CVT車には、先述した先進安全装備に加えて、「エネチャージ」、「アイドリングストップシステム」、「エコクール」を備え、低燃費とエコクールによりアイドリングストップ時でも冷風が送られるなど、快適性をある程度維持できます。
キャロル(OEM元のアルトも)は、商用ニーズに使われることも多く、かなり走行距離を重ねた物件が格安になっていますが、乗用ニーズであれば走行距離が短く、程度いい個体を狙いたいところ。
7代目にもそうした物件が多く揃っています。