中古で三菱パジェロミニを買うならこの車種がオススメ!

現在の新車市場において、軽自動車の本格オフローダーは、スズキ・ジムニーのみという状況になっています。
良きライバルとして三菱パジェロミニがありましたが、販売を終えてからすでに10年近い年月を経ています。
ここでは、ニッチでありながらも根強い支持を得ているパジェロミニをチェックします。
高い悪路走破性を誇るパジェロ・シリーズの末弟

三菱パジェロミニは、RVブームの一役を担ったパジェロ・シリーズの末弟として、軽自動車として誕生しました。
初代は、1994年12月にデビュー。モノコックボディとラダーフレームを組み合わせたいわゆる「ビルトインモノコック」といわれるボディ構造を採用しています。
駆動方式は、パートタイム4WDと2WD(FR)が設定されていました。エンジンは、軽自動車に多い直列3気筒ではなく、直列4気筒を採用。
NAエンジンとターボを設定し、3ATと5MTを用意。乗り心地や静粛性は良好とはいえなかったものの、4WDであれば、林道や雪上などの悪路でも難なく走破でき、山岳地域を中心に愛用している方も見かけます。
2022年9月現在、中古車市場での物件数はかなり減っているようです。程度がよく、走行距離の少ない個体は減っているようです。
オススメは4WDで、MTでも問題ないのなら、変速ショックの大きな3ATよりも5MTの方が無難でしょう。
初代は最後期でも25年近い時間が経っていますので、慎重に選びたいところです。
新規格に伴い衝突安全性能を向上、キャビンも広くなった2代目

2代目は、軽自動車の新規格移行に伴い1998年10月にフルモデルチェンジを受けました。
新規格に対応するため、全長を100mmストレッチさせ、全幅を80mm拡幅し、同社独自の新衝突安全強化ボディ「RISE(ライズ)」が採用されています。
なお、1998年の軽自動車の新規格は、普通乗用車(登録車)と同等レベルの衝突安全基準が要求されています。
パジェロミニも新規格法規上の50km/h前面および側面衝突乗員保護、後面衝突時の燃料漏れ防止をはじめ、斜突やポール衝突など厳しい条件となる衝突安全性が確保されました。

2代目は、着座位置の高さによる高めのアイポイントや大きなガラスエリアによる取り回しのしやすさが印象的です。
ホイールベースを80mm延ばすことで、後席の足元空間を60mm拡大。
2ドアのためリヤシートへの乗降性は良好とはいえませんが、いざという時のエマージェンシー用として大人も座れる程度の広さ、シートサイズを備えています。
パジェロ・シリーズの末弟にふさわしい悪路走破性を実現するべく、十分なスリーアングルを確保(アプローチアングル44°、デパーチャーアングル47°、ランプブレークアングル23°)。
最低地上高は195mmで、公道はもちろん、オフロードコースも走破できるロードクリアランスが確保されています。
パワートレーンは、4気筒のNAエンジンとターボを設定し、ATは初代の3速から4ATに多段化され、5MTももちろん用意されています。
駆動方式は2WDと4WDで、後者は2WDと4WD(ハイ/ロー)の切り替えが可能なイージーセレクト4WDが採用されています。

2代目パジェロミニは、筆者の知人も乗っていたことがあり、何度となくステアリングを握る機会がありました。
初代よりも乗り心地や静粛性を高めつつもの本分はやはりタフな走りで、ターボを選べば多くの荷物を積んでもロングドライブも難なくこなしてくれます。
2代目になると初代よりも飛躍的に物件数が増えるため、年代の新しさ、選択肢の多さからも実質的には2代目から選ぶことになりそうです。
トランスミッションは、MTよりも4速に多段化されたATが圧倒的に多く、2代目ならATを選択したいところです。