中古で日産・ティアナを買うならこの車種がオススメ!

FF(前輪駆動)ベースの高級セダンである日産・ティアナは、2003年2月にデビューし、2020年7月に3代目が販売を終えました。
初代は、和のテイストが際立つ「モダンリビング」という考え方をインテリアに採り入れていました。
初代は、こうした今までなかった内装の世界観と、比較的安価な価格設定ということもありヒット作になりました。
2代目は上質感を磨き、3代目は、セダン市場の縮小もあり、初代ほどのヒットには至らず、4代目にバトンを受け継ぐことはありませんでした。
上質感のインテリアと戦略的な価格設定で、スマッシュヒットになった初代ティアナ

高級セダンの相場が後輪駆動のFRベースであった中、初代ティアナは、FFベースで仕立てられていました。
初代は、全長4770×全幅1765×全高1475mmという比較的大きめのサイズで、ゆとりのあるキャビンを備えています。
「洗練された大人のための高級セダン」というコンセプトを掲げ、「モダンリビングを思わせる品格あるインテリア」という特徴が際立っていました。
木目をふんだんに使ったインパネ、ゆったりとしたソファのようなシートがまさにリビングにいるような居心地を演出。
助手席パワーオットマン機構、助手席パワーシート、左右独立温度調整式フルオートエアコンなど、ナビシートに座る乗員にも快適装備を用意しています。

搭載されるパワートレーンは、主力モデルのFFに2.4L V6、3.5LのV6を搭載。
4WDには、直列4気筒の2.5Lが組み合わされていました。
トランスミッションは、3.5L V6がCVTで、ほかはATとなっています。
初代発売時時の新車価格は、225万円〜319万円で、高級セダンとしては比較的安価であり、現在ほどセダン市場がシュリンクしていませんでしたので、ヒット作になりました。
ヒット作になったものの、初代は販売終了から15年近く経っていることもあり、中古車市場でのタマ数はかなり少なくなっています。
初代の良さを磨いた2代目は「おもてなし」がテーマ

2008年6月にリリースされた2代目は、「SHIFT_hospitality ティアナはおもてなしをシフトする」というコンセプトのもと、初代モデルをブラッシュアップしています。
新開発のD-プラットフォームの採用により乗り心地も向上するなど、静粛性も含めて初代から走りも進化していました。
装備では、助手席パワーオットマン機構、前席ベンチレーション機能、後席大型ヘッドレストなどを用意していたほか、BOSEサラウンド・サウンドシステムやタッチパネル操作が可能なカーウイングスナビゲーションシステムなどを採用。
サイドブラインドモニターと、小型CCDカメラにより後方視界をカラー表示するバックビューモニターを設定するなど、カメラを使った死角の補助機能も充実していました。

パワートレーンでは、トランスミッションが全車CVTになり、FFに2.5Lと3.5L、4WDに2.5Lを搭載しています。
中古車市場では、2代目になるとタマ数が増えるものの、選択肢はふんだんとはいえません。
価格はこなれていますので、大型セダンが欲しいのなら狙い目かもしれません。
最も物件数が多いFFの2.5L車を軸に探すのがオススメです。
中古車市場で狙うのなら先進安全装備を備える3代目

最終モデルとなった3代目は、初代と2代目のコンセプトを磨き上げ、2014年2月に発売。
3代目はとくに走りに注力し、上質な乗り味と共に、初代、2代目では、ある程度割り切られていた感のある操縦安定性も大幅に向上しています。
一方で、「モダンリビング」という意味では、初代ほどのインパクトはなかった印象もありました。
快適装備のオットマンを改良し、さらに当時最新の安全装備である移動物検知機能付アラウンドビューモニター、後側方車両検知警報、車線逸脱警報などを用意。
2015年2月の一部改良で、衝突被害軽減ブレーキ(エマージェンシーブレーキ)や踏み間違い防止装置を設定し、同年12月には全車に標準装備しています。
なお、3代目は、エンジンと駆動方式を2.5L 2WD(FF)に一本化しています。

年代的にも最も新しい3代目になると、中古車の選択肢が増えます。
衝突被害軽減ブレーキ搭載車をマストとして、上位グレード「XL」を軸に探したいところです。
走行距離が短く、程度のいい個体にも出会えそうです。