中古でトヨタ・ダイナを買うならこの車種がオススメ!

トヨタ・ダイナは、1959年にトヨペット・トラックのキャブオーバータイプに、ダイナという愛称が与えられたことから始まります。
はたらくクルマとして、日本の物流を長年の間、支えてきました。レッカー車やクレーン車など多様な用途にも使われています。
現在は、日野デュトロのOEM版で、ダイナ・カーゴの名で1.0t(トン)シリーズ、2.0tシリーズを展開し、シングルキャブ、ダブルキャブを用意しています。
歴史あるトヨタのトラックも現在は日野自動車のOEM版に

ダイナの中古車市場では、1984年登場の5代目も散見されますが、台数が比較的増えてくるのは、6代目からとなっています。
1995年5月に6代目にスイッチしたダイナ(3.0t系)は、一部の車種が共通化されているトヨエース、ハイエース・トラックとともに全面改良を受けました。
3t級ワイドキャブ車は日野レンジャーのOEM版になっています。
搭載されたディーゼルエンジンは、当時、最新の排出ガス規制に適合させた4タイプが追加されています。
さらに、特種用途のモデルも用意されていて、1996年には、高機動車であるメガクルーザーのシャーシが流用されたスーパーダイナを救助工作車のベースとして販売されています。
選択肢が増えるのは7代目以降 安全装備で選ぶのなら現行型がベスト

現在も街中でよく見かけるのが、1999年5月登場の7代目。
エンジンは、5種類のディーゼルが新開発され、低燃費化と動力性能の向上が図られました。
長距離走行のニーズを念頭に新開発された「S05D」型の4.9L、「S05C」型の4.6L直噴ディーゼルは、電子制御燃料噴射の採用などにより、低燃費化はもちろん、速度域を問わずスムーズな加速フィールを実現。
ほかにも、3.7L、4.1L、5.3Lディーゼルエンジンを設定していました。
また、クラストップの6mmというフレームの板厚を確保し、トランスミッションやディファレンシャル(デフ)などの耐久性も大幅に高めることで、長期間のタフな使い方に耐えられるように設計されました。
標準キャブ4t積は、同クラス最長のロングデッキの新設定や床面高が最も低い855mmを実現した低床ダンプを設定。加えて、ミキサー車など各種特装専用シャーシを新設定することで、多様な業種に対応する積載性も備えています。

2011年6月、トヨエースとともに全面改良を受け、8代目に移行し、現在に至っています。
中古車市場でも物件数が多く、予算が許すのであれば安定装備や快適装備も含めて最新モデルが当然ながらベストチョイスになります。
ディーゼルハイブリッドを含めた5種類のディーゼルが新たに開発されています。
時代の要請に応じて2ペダル車の充実も目を惹きます。
ディーゼル車では、新型ディーゼルエンジンと優れた操作性、走りをもたらす6ATのほか、6速と5速のMTを用意。
さらに、AMT車、AT車には、アイドリングストップ機能が標準化され、このAMT車、MT車には、省燃費運転をサポートするエコランシステムも標準装備されるなど、実燃費の向上も盛り込まれました。
また、安全性や視界の向上もトピックスでした。
強度を低下させることなく左右のピラー断面を極力細くすることで、広く見やすい視界を確保するワイドビューピラーを備えています。
さらに安全装備では、滑りやすい路面やコーナリング時などでの横滑りを抑えることで、車両の安定性を確保する横滑り防止装置のVSCが、当時の小型トラックとして世界で初めてオプション設定されました。

2016年4月の2t系の一部改良で2t系トラックでは初となる衝突被害軽減ブレーキが採用されています。
どういったタイプやパワートレーンを選択するかは、業種や走らせ方により異なるものの、トラックでも先進安全装備の搭載が進み始めていて、中古車で狙う際も先進安全装備付の個体がベストな選択になります。
また、日野自動車による排出ガス認証不正問題でダイナも対象となるモデルがあり、注意したいところです。