中古でダイハツ・ハイゼットトラックを買うならこの車種がオススメ!

2020年に60周年を迎えたダイハツ・ハイゼットは、1960年11月に誕生しました。日本の高度成長期を支えた「はたらくクルマ」です。
トラックの現行型は、10代目を数え、2021年12月にマイナーチェンジを受けています。
限られたボディサイズに多くの荷物を積載できる軽トラックとして、農業をはじめ、冷凍冷蔵庫車など、多彩な業種の「運ぶ」を支えています。
60年超の歴史を誇る、日本を代表する軽トラ

60年超という長い歴史を誇るダイハツ・ハイゼットトラック。
中古車市場では、1999年1月にリリースされた9代目から物件数が比較的多く残っています。
9代目は、先代の一部をベースとしながらも1998年10月に行われた軽自動車の規格変更に対応するため、全長と全幅を拡大させ、車名も現在のハイゼットトラックに車名も変わっています。
あぜ道のような狭い農道、路地などでも取り回しのいいフルキャブオーバーを踏襲。
軽規格改定の主眼である、新基準の国内衝突安全基準をクリアしたトップクラスの安全性を実現。
また、新開発となる「トパーズ」エンジンが採用され、走りと環境性能を磨き上げています。

2004年には、マイナーチェンジを受け、新形状のガードフレームの採用により、薄型化による荷台への張り出しをなくし、積載性を高めています。
さらに、インパネの小型化による広々としたキャビンを確保し、シートスライド量の増加が増えたことで、体型を問わずより快適な姿勢が取れるようになっています。
1999年登場の9代目でも走行距離が短い物件が比較的残っているようです。
記録簿の有無はもちろん、軽トラックの宿命である荷台の錆やパワートレーンの状態などが良好であれば、道具として活躍してくれそうです。
「農業女子」も見据えた、モダンな内外装とカラーを用意

2014年9月に発売された10代目は、9代目から約15年ぶりの全面改良になりました。
10代目はプラットフォームの刷新により、乗降性や居住性が改善されています。
さらに、注目の高まる女性ユーザーであるいわゆる「農業女子」に着目し、農林水産省が推進している「農業女子プロジェクト」に参画したのも特徴のひとつ。
10代目には、「農業女子パック」が設定されるなど、今までの軽トラにはなかったような明るいボディカラーや化粧直しなどができるバニティミラーなど、従来にはなかったような装備が多く採用されています。
また、最近では約2割を占める「ジャンボ」の人気も年々高まっています。キャビンの快適性を重視する層に支持されています。

また、2018年5月の一部改良で、予防安全機能「スマートアシストⅢt」が採用されています。
MT車にも設定されたのがポイントで、安全性を考えるとこの「スマアシ」搭載車がベストチョイス。
2014年9月登場の現行型は、中古車市場に最も多くのタマ数が揃っています。「ジャンボ」も含めて「スマアシ」搭載のいわゆる未使用車も多くあります。
なお、登場時のトランスミッションは、5MT、4ATでしたが、2021年12月のマイナーチェンジ(トラック)で、FR用CVTが初採用されています。
筆者も試乗しましたが、CVTでも出だしはスムーズで、トラクションや耐久面のテストも入念に行われたそうです。
さらに、従来、MT車のみに搭載されていたスーパーデフロックが軽キャブトラックで初めてCVT車にも設定され、農道などでのぬかるみでの悪路走行をサポートしてくれます。

標準タイプか「ジャンボ」か、2WDか4WDか、トランスミッションの選択も含めてニーズに応じて自ずと決まってくるはず。
現在買って長く使うのなら、現行型のマイナーチェンジ後の「スマアシ」搭載車がベストな選択といえるでしょう。