中古でホンダ・アクティトラックを買うならこのモデルがおすすめ!
1977年7月の初代から2009年4月の4代目まで発売されたホンダ・アクティトラックは、同社で最後となる軽トラックになりました。
ホンダの軽トラということで、走りがいいというイメージなどから熱心なファンも少なくありません。3代目、4代目の物件が多く残っています。
ミッドシップ・リヤ駆動のMR レイアウトを採用
1977年7月にT360、TN360の後を受け継ぎ誕生した初代アクティトラック。
エンジンは、車両中央に縦置きされたミッドシップで、T360と同じ配置になっています。初代は550ccエンジンを積み、2WDのほか、4WDを設定。4WDは、1983年登場で、2WDのMRから約6年遅れで投入されました。
1988年5月、2代目にスイッチし、小型、高性能を謳う直列3気筒「ハイパー12バルブ」エンジンを搭載。
また、初代のパートタイム4WDからフルタイム4WDになったのも2代目のトピックスです。
はたらくクルマである軽トラックに、キャブオーバータイプ軽商用車で初となるビスカスカップリング付リアルタイム4WDを設定。
ウルトラロー/ウルトラリバースギアとリヤドライブシャフト直結型のデフロック式差動制限装置が新たに搭載され、フルタイム4WD化によりぬかるんだ農道などでも高い悪路走破性を備えています。
1988年5月、新規格に合わせてマイナーチェンジを受けた2代目。
中古車市場では、このマイナーチェンジ後モデルから実質的な選択肢になっています。
新開発となる660ccの直列3気筒「ハイパー12バルブ」エンジンを搭載。3ATも改良され、スムーズな変速を実現。
また、新規格への対応により、新規格サイズに合せ、フロントパネル前部が20mm伸ばされたことで、軽トラックの泣き所であるキャビンが拡大され、運転しやすくなったのも朗報です。
物件数が増えるのは3代目から
1999年5月に発売された3代目は、軽自動車の新規格移行に伴い、衝突安全性能の向上が図られました。
前面フルラップ衝突55km/h、前面オフセット衝突64km/hに対応した新・衝突安全設計ボディ、衝撃吸収ボンネット、ワイパーピボットスライド構造、衝撃吸収フェンダーなどからなる歩行者傷害軽減ボディが採用されています。
MRにより、クラストップのロングホイールベース2420mmを実現するなど、優れたパッケージングを実現。
さらに、ホンダの特徴である低床設計により、容易に荷物を載せ降ろしできるようになっています。
4代目はショートホイールベース化により狭い道での取り回し性を向上
2009年12月、4代目が登場。先代のロングホイールベースは、狭いあぜ道などで曲がらないという声もあったそうで、ホイールベースの短縮をはじめ、タイヤの切れ角を広げることで、軽トラックナンバー1の最小回転半径3.6mを実現。
ATTACK仕様の4WD車には、1速前進や後退よりも、さらに低いギア比のウルトラロー/ウルトラリバースギアが積まれ、歩くような速度で走行が可能になっています。
これにより、農地などのぬかるみからの脱出、果樹園などに多い急な坂道でもスムーズな走りができるようになりました。
そのほか、衝突安全性能の向上や運転席エアバッグの標準化など、安全性能の向上も見逃せません。
軽トラックは、幅広いシーンで活躍しています。とくに農業では欠かせない存在です。
最もオススメなのは、年代の新しさ、安全装備や快適装備などから2009年12月登場の4代目。
リヤにけん引フックが標準化されているのをはじめ、リヤゲートに耕うん機などの積載時に使用する「みち板」をセットしやすい溝が設置され、暗い場所での作業に便利な荷台作業灯も設定されています。
これらにより、軽トラで重要な積載性の向上が盛り込まれています。