トヨタ ランクルプラドの5人乗りと7人乗りを荷室で比較
トヨタ ランドクルーザープラド(150)は、街乗りからアウトドア、さらには本格的クロスカントリーまで、多用途に使えることが人気の理由。
さらにランクルよりも小さいボディながら、荷室はアウトドアレジャーにも十分な容量で、使い勝手についても納得の性能を備えているなど、この手のクルマを選ぶユーザーには非の打ちどころがない1台なのです。
そんなランクルプラド(150)の荷室について解説します。
同じプラドでも5人乗車と7人乗車では荷室容量が違う
ご存知のようにランドクルーザープラド(150)には、5人乗りと7人乗りが存在します。当然、7人乗りは3列シートで、そのぶん荷室容量はタイトになっています。
メーカー発表のスペックは、7人フル乗車時で奥行き250mm〜260mm、荷室幅1,095mm〜1,380mm、荷室高445mm〜460mmで、容量はVDA法で104Lです。
対する5人乗り仕様は、フル乗車で奥行きが750mm〜855mm、荷室幅1,095mm〜1,390mm、荷室高495mm〜1,040mmで、荷室容量は621L。
7人乗り仕様は、5人乗りの荷室部分をサードシートに充てているイメージで、サードシートを畳んだ5人乗車の場合は、奥行き1,010mm〜1,145mm、荷室幅1,095mm〜1,380mm、荷室高360mm〜460mmで、荷室容量は553Lになります。
7人乗り仕様ではサードシートまで使ってしまうと、荷室はミニマムレベルですが、7人でフル乗車するということが年に数回あるかないかというランクルプラドユーザーにとっては、7人乗車時の荷室容量はそれほど問題にならないと思います。
むしろサードシートを格納することで5人乗り仕様に近い容量を確保できるとともに、奥行きはなんと!5人乗り仕様よりも長くなるので、用途によっては7人乗りのほうがいいなんてこともあるでしょう。
7人乗り仕様のサードシート格納は、ベースグレードのTXが手動式、TZ-G、TX“Lパッケージ”は電動式。
手動式はバックドア側または室内側からレバー操作で格納。電動式は、バックドア側または室内側からスイッチで格納します。
反対に5名以上で使用することはまったくないという方は、荷室容量の大きな5人乗り仕様をおすすめします。
5人乗り仕様はサードシートの格納ぶんだけ荷室の床が低いので、高さのあるものも積載することができます。
5人乗りと7人乗りはセカンドシートの格納方法も違っている
じつは5人乗り仕様と7人乗り仕様では、セカンドシートの形状が異なっています。
理由は7人乗り仕様でのサードシートの居住性、とくに膝まわりのスペースを確保するためで、5人乗りは前後のスライドができません。
セカンドシートの分割は、5人乗り、7人乗り仕様ともに6:4分割ですが、格納方法には7人乗り仕様は前倒し式、5人乗り仕様は座面を前に跳ね上げて背もたれを前に倒すダブルフォールディングという違いがあり、それにともない背もたれと座面のデザインが異なっています。
セカンドシートまで格納したときの荷室寸法は、7人乗り仕様が奥行き1,830mm〜2,070mm、荷室幅1,095mm〜1,395mm、荷室高750mm〜860mm。
対する5人乗り仕様は、奥行き1,680mm、荷室幅1,095mm〜1,450mm、荷室高395mm〜1,040mm。
どちらもフロアはほぼフラットになりますが、7人乗り仕様では大人が余裕で車中泊できるほどの奥行きになることがポイントです。
また7人乗り仕様では、縦にシートを使うアレンジにすることで、釣り竿やスキー板などの長尺物を積みながら、4~5名乗車が可能です。
バックドアは右ヒンジの横開き式
プラドのバックドアは、背の低い人でも操作がしやすい横開き式。オイルダンパーが付いており、任意の位置で止めることも可能。
車両後方のスペースが少なく、バックドアを開けられないという状態のときは、ガラスハッチを跳ね上げれば小さな荷物なら出し入れができます。
ランクル プラドの7人乗りと5人乗り仕様では、荷室の広さだけでなく、セカンドシートの格納方法、シート形状、スライド量など、いろいろと細かな違いがあります。
いずれも日常の買い物からアウトドアまで幅広いシーンで活躍できること請け合いですが、それぞれご自身の使い方にマッチした仕様を選ぶと良いでしょう。