東京オートサロンでハイパフォーマンス版が登場!? レクサスの新コンパクトSUV『LBX』がカッコイイ

レクサスのSUVラインナップでもっとも小さいサイズとなる『LBX』が2023年11月9日に発表されました。
これまでの高級車の概念を変え、「本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ」を目指して開発された新しいコンパクトSUV、レクサス LBXを解説します。
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- ワイドなスタンスで存在感を高めたエクステリア
- シンプルながらも上質感のあるインテリア
- 電動化技術に磨きをかけたハイブリッドシステム
- 専用開発のプラットフォームで運動性能を高めている
- 最新のLexus Safety System+を搭載
ワイドなスタンスで存在感を高めたエクステリア

レクサスの新しいフロントフェイスである“ユニファイドスピンドル”が採用された『LBX』のエクステリアは、低く構えたフード造形とボディとグリルの境界を融合させたシームレスなデザインにより、低重心かつ存在感のあるものとなっています。
とくに拡大されたトレッドに18インチという大径タイヤの組み合わせは、クラスを超えた存在感と力強さを表現しています。
ボディサイズは、全長4,190mm×全幅1,825mm×全高1,545mmにホイールベース2,580mmというもので、都市部に多い機械式駐車場にも入る大きさです。
シンプルながらも上質感のあるインテリア

水平基調でシンプルなインテリアは、使いやすく高級感のあるものとされました。
メーターフードからドアトリムまでつながる造形テーマでデザインされたコクピットは、開けた視界と適度なタイトさを両立して包み込まれる安心感を提供。
ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを連動させることで、ナビやオーディオといった各機能の操作時の視線移動を最小限にするとともに、コンソールのセンターディスプレイはドライビングの邪魔にならない位置にセットされます。

シートおよび室内の素材は、セミアニリン本革の”Relax”、またはセミアニリン本革とウルトラスエードの組み合わせの”Cool”、表皮色、シートベルト、ステッチ糸、配色構成、トリム部の加飾追加などが可能な”Bespoke Build”を用意。
”Bespoke Build”を選べば、ユーザー自身のオリジナルな1台をデザインすることも可能です。
電動化技術に磨きをかけたハイブリッドシステム

パワートレーンは、1.5L直列3気筒エンジン(M15-FXE型)とモーター出力を向上したトランスアクスル、5.0Ahのバイポーラ型ニッケル水素電池という組み合わせ。 駆動方式はFFとE-FourのAWDが選べます。
それぞれのスペックは、ガソリンエンジンが最高出力67kW(91PS)/最大トルク120Nm、フロントモーターが69kW(94PS)/185Nm、リアモーターが5kW(6PS)/52Nm。
ブレーキにはAHB-G(回生協調)ブレーキシステムを採用し、燃費(WLTCモード)は、FFが27.7km/L、AWDが26.2km/Lという低燃費を達成しています。
このパワートレーンのポイントは、燃費性能にくわえて走行シーンにより最適な駆動力制御を得られること。
アクセル操作に対するモーターアシストを強化し、応答遅れを少なくするとともに、路面の勾配変化を自動的に読み取り、加速および減速トルクをアシストすることでアクセルやブレーキ操作回数を低減してドイラバーの疲労を低減します。
専用開発のプラットフォームで運動性能を高めている

LBXの基本骨格となるプラットフォームは、2019年にトヨタから発表されたコンパクトカー向けTNGA(GA-B)プラットフォームをベースに専用開発を施したものです。
接合には短ピッチ打点技術や構造用接着剤の採用部位を拡大するとともに、一部に高減衰接着剤を使用することで高周波域での振動レベルを低減して、乗り心地やNV性能を向上しています。
いっぽうで、フロントサスタワー間のカウル構造やインパネ内部構造といった性能向上に関連する部位の剛性を向上して高い操舵応答性を実現しました。
ボディパネルはルーフパネルの薄板化、フードのアルミ化、センターピラーおよびフロントバンパーリインフォースメントに超高張力鋼板を採用。軽量化と剛性、高い安全性能を実現するとともに、重心高の低減などにより操縦安定性にも寄与しています。
サスペンションは、フロントがアルミ鍛造ナックルを採用したマクファーソンストラット、リアはFFモデルがトーションビーム、AWDモデルはトレーリングアーム式2リンクダブルウィッシュボーンという構成です。
最新のLexus Safety System+を搭載

安全装備には最新のLexus Safety System+が搭載されます。
その核となるのはミリ波レーダーと単眼カメラによる「プリクラッシュセーフティ」システムです。
歩行者/自転車運転者[昼夜]、自動二輪車[昼]を検知して、衝突の可能性が高いとシステムが判断した場合、衝突回避を支援または衝突被害の軽減に寄与します。
くわえて、全車速追従機能付きの「レーダークルーズコントロール」「レーンデパーチャーアラート(LDA)」「レーントレーシングアシスト(LTA)」「ロードサインアシスト(RSA)」、自車が動いているとき、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようステアリングおよびブレーキ操作をサポートするほか、先行車との車間距離が近いときや前方カーブに対して自車の速度が速いと判断されると減速支援を行う「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」などがパッケージされています。
その他、「ブラインドスポットモニター(BSM)」、床下透過表示ができる「パノラミックビューモニター」、後方から追突される可能性をシステムが検知したときにブレーキを自動的に作動させるとともに、追突された場合には自車を減速させて二次被害を回避・低減する「セカンダリーコリジョンブレーキ」、さらに降車時に後方から近づく車両(自転車を含む)を検知して事故を防止する「安心降車アシスト」などが標準で装備されます。

レクサスのSUVラインナップのなかで、もっとも小さいボディが与えられた『LBX』ですが、その仕上がりは欧州のプレミアムブランド的なクラスレスな佇まいと上質さを合わせ持っていることが特徴です。
2024年1月に開催される東京オートサロン2024では、『LBX』 の世界観のひとつとして、パワートレーンを強化した パフォーマンスモデルを出展予定とのこと。こちらも楽しみですね。
LBXボディカラーバリエーション