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100万円から狙えるハイブリッドなコンパクトハッチ。トヨタ オーリスを徹底解説

トヨタ オーリス (2代目)

トヨタのCセグメントハッチバックであるオーリスは、2006年に海外向けのカローラをベースに誕生したグローバルモデルです。

日本では初代、2代目が販売され、2016年には3代目プリウスにも採用されたハイブリッドシステム「THSⅡ」を載せたモデルも登場。

燃費の良さと高い実用性、中古車市場での手ごろな価格が魅力となっているオーリスの中古車について徹底解説します。

Chapter
オーリスの中古車は、デビュー年月、タマ数の多さで2代目を狙いたい
欧州マーケットを意識したパッケージと性能
ライバルがひしめく欧州Cセグメントでも通用する鍛え上げた走りの性能
数少ないMTも選べるコンパクトハッチ

オーリスの中古車は、デビュー年月、タマ数の多さで2代目を狙いたい

トヨタ オーリス (初代)

2018年に発売されたカローラスポーツの前身となるトヨタ オーリスは、2006年に初代(150系)がデビュー。2012年に2代目(180系)へと進化しました。

初代も2代目も全幅は3ナンバー枠に突入していますが、最小回転半径は5.2mで、新型車が肥大化する傾向にある現在では、コンパクトといえるサイズに収まっています。

中古車市場では、初代も出回っているものの物件数は少なく、デビュー年月からしても2代目、なかでも2015年4月のマイナーチェンジ後、またはハイブリッドが追加された2016年4月の一部改良モデル以降を狙いたいところです。

欧州マーケットを意識したパッケージと性能

トヨタ オーリス Gパッケージ HYBRID(2代目)

中古で狙い目となる2代目オーリスのボディサイズは、全長4,275mm×全幅1,760mm×全高1,460mm。初代にくらべて全高を抑え、着座位置も40mm低くなっています。

後席の頭上まわりの余裕はそれなりですが、後席足元空間は当時のCセグメントハッチバックの平均的な広さ。大人が前後席にしっかりと座れるパッケージングを確保しています。

ただし、後席の座面は若干薄く、背もたれの角度を寝かせることで頭上空間を稼いでいることもあり、長時間の乗車だと疲れを誘うシーンもあるかもしれません。

トヨタ オーリス 150X“Blackish Lounge”
トヨタ オーリス(2代目)

通常時360Lの荷室容量も当時のCセグメントハッチの平均的な広さをクリアしていて、「150X“Sパッケージ”」には、アジャスタブルデッキボード(スペアタイヤ装着車は無し)&デッキサイドボックスを標準装備し、荷物の大きさや量などに応じてフロアボードを上下段いずれかに設置できます。

後席背もたれは6:4分割可倒式で、前倒し時は若干段差が残るものの、奥行きの拡大が可能です。

ライバルがひしめく欧州Cセグメントでも通用する鍛え上げた走りの性能

トヨタ オーリス RS

2代目オーリスのデザインテーマは「スマート・ダイナミズム」で、「キーンルック」と呼ばれるフロントマスクと全高を55mmも低くしたことによって実現したスポーティなフォルムが印象的。低全高化、低重心化によるハンドリングも美点です。

Cセグメントハッチバックには、フォルクスワーゲン ゴルフやフォード フォーカス(欧州フォード)など、名だたる走り自慢の欧州車があり、それらを超えるべく鍛え上げた走りは、当時のトヨタのコンパクトカーでは先頭を走っていました。

トヨタ オーリス (2代目)

パワートレインは、当初1.5Lガソリンの「150X」と、1.8Lガソリンの「180S」「RS」を設定。前者にはFFと4WDを用意。後者はFFのみで、トランスミッションにはCVTのほかに6速MTも用意されました。

2015年のマイナーチェンジを受けて追加された1.2L直列4気筒ターボの「120T」は、CVTのみですが小気味よい加速性能によりホットハッチのような切れ味の鋭さを堪能できます。

また2016年4月には、30.4km/L(JC08モード)の低燃費を実現した30プリウス譲りの1.8Lエンジンハイブリッド(リダクション機構付のTHSⅡ)を積んだ「HYBRID]を追加

HYBRIDは、低燃費性能だけでなく、モーターとの組み合わせにより、30プリウスと同様に思いのほかよく走るモデルに仕立てられています。

これにより2代目オーリスは、1.5Lガソリン、1.8Lガソリン、1.2Lガソリンターボ、1.8Lハイブリッドが揃っています。

数少ないMTも選べるコンパクトハッチ

トヨタ オーリス (2代目)

現在はガソリン価格が高止まりし、不安定な中東情勢の緊迫化で原油高も進む可能性が高まっています。

燃費重視であれば1.8Lハイブリッド車は狙い目で、中古車価格もかなりこなれてきています。車両価格(イニシャルコスト)もガソリン代という維持費(ランニングコスト)も抑えたい人におすすめです。

そのほか、1.8Lエンジン+6MT、1.2Lターボという現在では少なくなったパワートレインも選択できます。

ユニークなところでは、「機動戦士ガンダム」とコラボレーションによって発売された限定車「シャア専用オーリス」も中古車市場に出回っています。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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