売れてるVWのコンパクトSUV|T-RocとT-Cross、それぞれのおすすめはどんな人?

フォルクスワーゲンのT-RocとT-Crossは、輸入SUVの新車登録台数において、毎年のようにトップ争いを続けてきた人気SUVです。
基本的には両車ともに都市型コンパクトSUVですが、サイズがひとクラス違うだけでなく、エンジンや駆動方式なども異なっています。
そんなT-RocとT-Crossは、それぞれどんな人におすすめなのでしょうか?比較しながら、おすすめを解説します。
- Chapter
- ゴルフ級SUVのT-Rocはディーゼル+4WDも設定
- コンパクトSUVのT-Crossは使いやすいサイズ感が魅力
- ファーストカーで使うならT-Roc 、セカンドカーならT‐Crossがおすすめ
ゴルフ級SUVのT-Rocはディーゼル+4WDも設定
広い室内とトップクラスの小回り性の性能

フォルクスワーゲン T-Rocは、2020年7月に日本国内での販売が開始されました。
MQBプラットフォームを使うボディは、全長4,250mm×全幅1,825mm×全高1,590mm、ホイールベース2,590mmというサイズで、クーペスタイルSUVを謳うものの、大人でも実用になる後席の頭上空間を実現しています。
5.0mの最小回転半径が美点で、CセグメントSUVではトップクラスの小回り性能を達成。荷室容量は通常時450L、最大時1,200Lと同クラスではまずまずの広さを確保しています。
パワートレインは、1.5L直列4気筒ガソリンターボ、2.0L直列4気筒ディーゼルターボ、「R」用の2.0L直列4気筒ガソリンターボの3種類で、高性能バージョンである「R」は、T-Crossにはない選択肢になります。
駆動方式は1.5LターボがFF、2.0LディーゼルターボはFFとフルタイム4WD、2.0Lターボはフルタイム4WDという設定。
先進安全装備は、同一車線内全車速運転支援システム(Travel Assist)、レーンキープアシストシステム(Lane Assist)、全車速式アダプティブクルーズコントロール(ACC)、レーンチェンジアシストシステム(Side Assist Plus)などを標準化しています。
人気はディーゼルターボ+4WDの「TDI 4MOTOIN」

T-Rocで人気なのが、ディーゼルターボとフルタイム4WDを組み合わせた「TDI 4MOTOIN」。
燃料費が安く、かつ低燃費という利点のあるディーゼルターボは、トルクフルな加速が美点で、重量が重くなりがちなSUVと好相性。全天候型といえる4WDとの組み合わせにより、アウトドア派からも支持を集めています。
こうした方は、比較的長距離を走る機会も多いはずで、ディーゼルの「TDI 4MOTOIN」を選択すると高い満足度が得られるのではないでしょうか。
コンパクトSUVのT-Crossは使いやすいサイズ感が魅力
ポロをベースにしたBセグメントSUV

フォルクスワーゲン T-Crossは、T-Rocよりも1年ほど早い2019年11月に日本導入が開始されました。
T-Rocと同じMQBプラットフォームをベースにしながら、全長4,140mm×全幅1,760mm×全高1,580mm、ホイールベース2,550mmというコンパクトサイズになっており、駐車場や取り付け道路が狭いなどの制約がある場合に最適なモデルです。
最小回転半径は5.1mと、T-Rccよりもわずかに大きいものの、小回り性能は十分に高く、狭い場所でのすれ違いなどもストレスを感じることなく取り回しができます。
後席の足元空間はT-Rocにおよびませんが、大人が座っても無理な姿勢を強いられることはありません。荷室容量も455L〜1,281Lと兄貴分のT-Rocを超える大容量を確保しています。
パワートレインは、最高出力85kW(116PS)/最大トルク200Nmというスペックの1.0Lガソリンターボで、駆動方式はFFのみ。
先進安全装備は、同一車線内全車速運転支援システム(Travel Assist)、レーンキープアシストシステム(Lane Assist)、ACCを標準装備しますが、レーンチェンジアシストシステム(Side Assist Plus)はオプションです。
1.0Lターボエンジンは想像以上にパワフル!

T-Crossの1.0Lガソリンターボは、過給後の中間加速が想像以上に力強く、高速道路で容易に流れをリードすることもできます。
駆動方式はFFのみなので、降雪地域やウインタースポーツなどを楽しむ人で4WDが必須という場合は、T-Rocを指名することになりますが、非降雪地域はもちろん、除雪が行き届く都市部に住んでいるのなら問題ないケースもあるでしょう。
ファーストカーで使うならT-Roc 、セカンドカーならT‐Crossがおすすめ

中古車市場では、T-Rocのほうが物件数が多く、パワートレインと駆動方式の選択肢の多さなどが美点。
カジュアルな雰囲気で男女を問わず人気のT-Crossは、T-Rocよりも約90万円ほど中古平均価格が低く、手ごろ感が魅力です。
後席にも人を乗せたり、休日のロングドライブにも使うというファーストカー的な遣い方ならT-Rocを、2人までの乗車が大半で街乗りや休日のワンデードライブが多い方やセカンドカーといった使い方ならT-Crossを選択すると良いかもしれません。