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【プロ解説】新車価格2000万円オーバーの高級クロカン対決!ディフェンダーOCTA VS AMG G63

メルセデス-AMG G63

軍用車両として活躍した実績を持つ本格クロスカントリーモデルのランドローバー ディフェンダーとメルセデス・ベンツ Gクラス。

現在は、本来の高い悪路走破性能に豪華さを融合した高級クロカンSUVとしてその地位を揺るぎないものにしています。

なかでもディフェンダー OCTAと、メルセデス-AMG G63は、最上級の性能で富裕層を中心に人気沸騰中。この2台を徹底比較します。

Chapter
ディフェンダー OCTAとメルセデス-AMG G63を全方位で比較
スタリングを変えず中身を進化させてきたメルセデス Gクラス
約2トンのボディを600馬力のパワーで振り回す
ディフェンダーのボディは都内では持て余し気味
リセールで選ぶならGクラスだが…

ディフェンダー OCTAとメルセデス-AMG G63を全方位で比較

ランドローバー ディフェンダー OCTA

ランドローバーの誇る本格クロカンSUV、ディフェンダーの最強バージョンであるOCTA(オクタ)と、メルセデス・ベンツ GクラスをAMGがチューニングしたメルセデス-AMG  G63です。

車両価格は、OCTAが車両本体(2190万円)にマットプロテクティフィルム、ディプロイアブルサイドステップなどのオプションを追加した2385万円。メルセデス-AMG G63は、2862万円となっています。

スタリングを変えず中身を進化させてきたメルセデス Gクラス

“究極のオフローダー”として、圧倒的な人気のメルセデス・ベンツ Gクラスは、1979年の誕生から基本的なスタイリングや堅牢なボディはそのままに、時代にあわせてアップデートを続けています。

2018年には、基本骨格のラダーフレームを新設計。最大3.4mm厚のスチール鋼板を「ロ」の字型にした鋼材から製作し、MAG溶接技術で組み立てることで、悪路走行時に求められる強度、剛性、安全性を向上しました。

ボディは、高張力/超高張力スチールおよびアルミニウムによる新しい材料構成と、ボディパーツ毎に最適な素材を採用して約170kgの軽量化を達成。

サスペンションは、本社のGクラス開発チームとメルセデス-AMG社が協業し、フロントのダブルウィッシュボーン独立懸架と、リアの新型リジッドアクスルを組み合わせて開発されています。

これらの改良によって、フレーム、ボディシェル、ボディマウントのねじり剛性が向上。自然なドライビングダイナミクスや快適性の改善にくわえて、NHVも向上しています。

またフロントのディファレンシャルギアに対して270mmの地上高を確保し、オフロード性能を向上。最大渡河水深(水中・泥中走行時)は、従来モデルより100mmアップの700mmとなっています。

これがフラッグシップだ!メルセデス‐AMG G63

そのフラッグシップモデルとなるのが、メルセデス-AMG G63です。

パワートレインは、最高出力430kW(585PS)、最大トルク850Nmを発生する4.0L V型8気筒ツインターボエンジンにISG+48V電気システムを備えたマイルドハイブリッド。

トランスミッションは、メルセデスの9Gトロニックをベースに開発されたAMGスピードシフトTCT (9速AT)が組み合わせられます。

駆動方式は、前後トルク配分を40:60としたフルタイム4WDシステムで、4ESP(4エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)や4ETS(4エレクトロニック・トラクション・システム)と連動させることで、あらゆる路面状況において安心感のある走りを実現します。

ディファレンシャルロックは、センター/フロント/リアの順で作動し、悪路走破性を高めます。

G63のサスペンションには、オンロード・オフロードを問わずダイナミックかつ正確なハンドリングを実現するAMG アクティブライドコントロールサスペンションを初採用。

電子制御の油圧式スタビライザーによって、悪路ではボディの揺れを抑制するとともに、高速道路では快適性と走行安定性を向上させます。

AMG ダイナミックセレクトは、「Comfort」「Sport」「Sport+」「Individual」「Slippery(滑りやすい路面)」と、オフロード向けの「Sand」「Trail」「Rock」というの8つの走行モードを用意。

ドライブ、トランスミッション、エグゾーストシステム、サスペンションを統合制御することで、状況に応じた走りを実現させます。

約2トンのボディを600馬力のパワーで振り回す

ボディサイズは、ディフェンダー OCTAの全長4,940mm×全幅2,065mm×全高2,000mm、ホイールベースは3,020mmに対して、メルセデス-AMG G63は、全長4,690mm×全幅1,985mm×全高1,985mmに、ホイールベースは2.890mm。

ディフェンダーが、ひと回り大きな印象です。

ボディサイスはラゲッジ容量にも表れており、ディフェンダー OCTA(5人乗り)に972L〜2,277に対して、AMG G63は575L〜2,010Lとなっています。

車両重量は、ディフェンダー OCTAが2,610kg(エアサス仕様)、AMG G63は2,570kgと約40kg、OCTAが軽くなっています。ただし、いずれも2.0tオーバーの重量級ボディなので、その差はほぼないに等しいと言えるでしょう。

パワートレインは、ディフェンダー OCTAが、最高出力467kW(635PS)、最大トルク750Nmを発生する4.4L V8ツインターボエンジンに、ISGモーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドシステムで、組み合わされるトランスミッションは8速AT。駆動方式は、最新世代のインテリジェントオールホイールドライブシステム。

対してAMG G63は、最高出力430kW(585PS)、最大トルク850Nmを発生する4.0L V8ツインターボエンジンに、48Vハイブリッドシステム(ISG)を搭載。組み合わされるトランスミッションは9速ATで、駆動方式は前後トルク配分40:60のフルタイム四輪駆動システムです。

ディフェンダーのボディは都内では持て余し気味

ランドローバー ディフェンダー OCTA

AMG G63を比較してディフェンダー OCTAの魅力としてまず挙げたいのが価格です。

搭載しているパワートレインもほぼ互角ですし、高い悪路走破性を実現している本格オフローダーという走行性能も似ていますが、車両本体価格はディフェンダー OCTAが2190万円で、AMG G63より700万円も安価です

また、本格オフローダーに求められる最大渡河水深も AMG G63の700mmに対してディフェンダー OCTAは900mmと200mmうわ回っています。

いっぽうAMG G63は、最低地上高が270mmで、ディフェンダー OCTAの250mmをうわ回っています。また全幅は1,985mmと2mを下回っているので、都内の駐車場探しでもディフェンダー OCTAのような苦労はしないはずです。

リセールで選ぶならGクラスだが…

メルセデス-AMG G63

高い悪路走破性と高級車に匹敵するオンロードの走行性能を両立したモデルであるディフェンダー OCTAとAMG G63。

リセールバリューが高いのはメルセデス‐AMGのG63のほうですが、それ以外は、両者ほぼ互角です。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として本格的に参画し、2006年に独立。現在は、日本でもっとも多くの広報車両を借り出して取材を行うフリーランスの編集者として活動中。中古車の流通、販売店に精通した「中古車相場師」と呼ばれるいっぽうで、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

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