アクア(トヨタ) モデルチェンジ情報

トヨタ・アクアは、トヨタが販売するハイブリッドカー「プリウス」ファミリーの一車種として生まれた、ハイブリッドカーの小型車です。
リッター37Kmという、国内はもとより世界でも最上級の燃費性能で、トヨタも「世界トップクラスの低燃費」をうたい文句に販売しています。
この圧倒的な燃費性能と、プリウスのブランドイメージから、非常に人気となり、軽自動車も含めた国内販売台数1位となるほどのクルマとなりました。
モデルチェンジの歴史・略年表

2011年 | 初代発売 |
---|---|
2014年 | マイナーチェンジ |
初代(DAA-NHP10・2011年〜)

外観
ボディデザインは「トライアングル・シルエット」と称される、プリウスの流れを汲むもので、それらと同様にフロントウインドウが大きく寝かされたワンモーションフォルムを採用しています。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,995 - 4,055 mm | 1,695 mm | 1,445 mm |
インテリア/装備
空気抵抗の低減のために車高は低く抑えられており、それに合わせて着座位置も低くなっています。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
2,015mm | 1,395mm | 1,175mm |
走行性能・燃費性能
ハイブリッドシステム(THS)は、プリウスと同様の「リダクション機構付THS-II」ですが、より小型・軽量に新規開発されたものを搭載しています。
最高出力 | 最大トルク | 燃費 |
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54Kw(ガソリン) 45Kw(モーター) | 111Nm(ガソリン) 169Nm(モーター) | 33.8~37Km/L |
安全性能
予防安全性能評価において、高得点で最高ランクの「ASV+」を獲得しました。
エアバッグは運転席、助手席、後部座席に設置されており、万一衝突しても衝撃を緩和するボディ構造となっています。
・プリクラッシュセーフティシステム
進路上の先行車をレーザーレーダーと単眼カメラで検出し、衝突が予測される場合に、警報を発して運転者に回避するように操作を促します。
その際、一定の時速で走行中にブレーキを踏むと、強力なブレーキアシストが作動します。
・レーンディパーチャーアラート
道路上の白線や黄線をセンサーで認識し、運転者がウインカー操作を行わずに車線を逸脱する可能性がある場合、ブザーとディスプレイ表示による警報で知らせる仕組みです。
・オートマチックハイビーム
ハイビームとロービームが自動で切り替わり、夜間での歩行者の早期発見をサポートする仕組みです。切り替え忘れが防げるほか、手動操作のわずらわしさも少なくなります。
・先行車発進告知機能
信号待ちや渋滞で先行車に続いて停止し、先行車の発進に気づかずそのままでいる場合にブザーとディスプレイ表示で通知される機能です。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
2014年
外観は「G's」以外の全グレードに新意匠のフロントバンパーとヘッドライトを採用してフェイスリフトを実施しました。
「G's」を含む全グレードに新意匠のリヤコンビネーションランプと、トヨタのコンパクトカーとしては初採用となるシャークフィン型ラジオアンテナを装備して外観のリフレッシュと空力性能を向上させました。
「S」と「G」は標準装備の15インチホイールキャップも新デザインとなりました。
センタークラスターとサイドレジスターパネルがピアノブラック塗装が施され、左右の吹き出し口も風量と風向をより細かく調整できるような新デザインとなりました。内装色は大きく変更され、ドアトリムとセンターコンソール部の色は全車ブラックのみとなりました。
「G」グレードでは合革のインパネ助手席オーナメントにメッキモールが追加され、前席のパワーウインドゥスイッチベースとシフトノブのベース部にもピアノブラック塗装が施されるなど、従来以上に「S」グレードとの差別化を図りました。
「S」はブルーブラックとブリリアントレッドの2色へ差し替えられ、「G」はより深みのあるディープブラウンへと変更されました。
また新たに「G」グレードの全車にクルーズコントロールが標準装備されました。
特別仕様車
・X-URBAN "Solid"(2015年)
グレード「X-URBAN」をベースに、フロントグリル・フロントフォグランプベゼル・スポイラー(フロントバンパー・リアバンパー・リアルーフ)・サイドマットガード・ルーフモールをブラック(フロントフォグランプベゼル・バンパースポイラー・サイドマットガードは艶消しブラック、ルーフモール・リアルーフスポイラーはブラックマイカ)に変更。
シルバーのスキッドプレート(フロント・リア)を特別装備したほか、ベース車はパッケージオプションで設定されている「スマートエントリーパッケージ(スマートエントリー(運転席・助手席・バックドア/アンサーバック機能付/スマートキー2本)&スタートシステム、盗難防止システム(イモビライザーシステム)、コンライト(ライト自動点灯・消灯システム/ランプオートカットシステム)」を特別装備した特別仕様車です。
・S "Style Black"(2016年)
グレード「S」をベースに、外観は“シャイニーデコレーション”専用アイテムとなるメッキ仕上げのアウトサイドドアハンドルとバックドアガーニッシュを装着し、内装は「X-URBAN」と同じ運転席アームレストを追加、インパネ助手席オーナメントに「G」グレードと同じ合皮を採用し、パワーウィンドゥスイッチベースにピアノブラック加飾を施し、ステアリングホイールのオーナメント部分は「G's」と同じラメ入りブラック塗装が施されています。
装備面ではパッケージオプションの一つである「スマートエントリーパッケージ」と、ベース車ではメーカーオプション設定となる「Toyota Safety Sense C」の2点を装備した特別仕様車です。
各グレードの解説
・L
最廉価グレードです。
・S
標準グレードです。Lの装備に加えて、高遮音性UVカット機能付ウインドシールドグリーンガラス、スーパーUVカット/撥水フロントドアグリーンガラス、リヤドア・リヤクォーター・バックドアにUVカット機能付プライバシーガラスなどを搭載しています。
・G
上級グレードです。Sの装備に加えて、4本スポークステアリングホイールが本革巻き(シルバーステッチ付)となり、ファブリックシート表皮がスエード調に、インパネ助手席オーナメントが合成皮革巻き(メッキモール付)に、コンソールトレイがセンターに変更されており、メッキ加飾の範囲がサイドレジスターリングとインサイドドアハンドルにも加えられています。さらに、クルーズコントロールとアームレスト付センターコンソールボックスが追加されています。なお、内装色はディープブラウンのみとなっています。
・G’s
スポーツモデルです。グレードGをベースに、専用デザインのフロントバンパー・サイドマッドガード・リヤバンパー・フェンダーガーニッシュ・光沢ブラック加飾LEDヘッドランプ、リアコンビネーションランプ・LEDイルミネーションビーム・LEDフォグランプが装備されています。
アルミホイールは、G’s専用の17インチです。
インテリアは、G's専用表皮(合成皮革とアルカンターラ)で構成されたスポーツシートを運転席と助手席に装備し、また、レッドのステッチが標準であった以前のG’sブランド車とは異なってシルバーステッチが採用され、シートをはじめとしてステアリングホイール・シフトノブ・アームレスト・助手席側のインパネオーナメント・ドアトリムへと施しています。
ステアリングホイールのオーナメント部とパワーウインドウのスイッチベース部にラメ入りのピアノブラック塗装を施したうえにフロントドアのスピーカー部にはメッキのリングを装着し、さらに基準車では剥き出しとなっているフロントシートのレール固定部を化粧カバーで覆っています。
グレード一覧
アクアの最新グレード一覧はこちら
・アクア 2011年12月モデル
マイナーチェンジ後
・アクア 2014年12月モデル
・アクア 2017年06月モデル
・アクア 2019年07月モデル
・アクア 2019年10月モデル
初代(DAA-NHP10・2011年〜)の中古車一覧
競合車との比較
日産・ノートe-power

トヨタ・アクア | 日産・ノートe-power | |
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新車価格帯 | 176.1~210.0万円 | 177.2~224.4万円 |
全長×全幅×全高 | 3995×1695×1455mm | 4165×1695×1530mm |
室内長×室内幅×室内高 | 2015×1395×1175mm | 2065×1390×1255mm |
カラーバリエーション | 14色 | 13色 |
最高出力 | 54Kw(ガソリン) 45Kw(モーター) | 80Kw(モーター) |
最大トルク | 111Nm(ガソリン) 169Nm(モーター) | 254Nm(モーター) |
燃費性能 | 33.8~37Km/L | 34~37.2Km/L |
安全装備 | 自動ブレーキ 車線逸脱警報 自動切換えライト | インテリジェントアラウンドビューモニター、 スマートミラー、 自動ブレーキ、 踏み間違い防止アシストなど |
ハイブリッド車のコンパクトカーの代表格であるアクアに対して、2016年11月に日産が登場させたクルマが日産・ノートe-powerです。
ノートe-powerでは、ガソリンエンジンは発電のためだけに使われ、走行はモーターが担うという走行方式を採用しています。
価格帯はアクアとノートe-powerはほぼ同じです。ボディサイズは、ノートe-powerが若干大きくなっており、室内空間も広いです。
カラーバリエーションはアクアのほうが選択肢が多いです。
最高出力、最大トルクとも日産ノートe-powerのほうが大きく、燃費性能もややノートe-powerのほうが高いです。
安全性能はどちらも先進的な予防安全装備を備えていますが、アラウンドビューモニターやスマートミラーが装備されている分、ノートe-powerのほうが優れていると言えるでしょう。
2016年11月と、アクアよりも後に発売されていることもあり、ノートe-powerのスペックはアクアよりも充実していると言えます。
今後のフルモデルチェンジ予定
2021年現在、次のフルモデルチェンジ情報は発表されていません。
まとめ

トヨタがプリウスで培ったハイブリッド技術を搭載したアクアは、圧倒的な低燃費を実現し、全車種で販売台数1位をとるほどのクルマとなり、現在も人気の車種ですが、日産ノートepowerという強力なライバルが現れました。
今後の一部改良・マイナーチェンジ、またモデルチェンジされた新型車がどのようなクルマになるのか注目されます。