タント中古車の維持費の種類7つと年間合計金額の目安!内訳と節約方法も紹介

中古車を探している方の中には、タントの購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
この記事ではタント中古車の維持費や維持費を抑えるポイントをわかりやすく解説しているので、これからタント中古車の購入を検討している方はぜひ読んでみてください。
- Chapter
- タントはどんな車?
- タント中古車にかかる維持費の種類7つ
- タント中古車にかかる維持費と新車との違い
- タント中古車の維持費を抑えるポイント6つ
- タント中古車の維持費を試算して購入を検討しよう
タントはどんな車?

タントは、日本の自動車メーカーであるダイハツから発売された軽トールワゴンです。現行モデルは4代目で、中古車市場でも歴代モデルが数多く出回っています。
タントは18.8km/L~27.2km/Lの低燃費で、軽自動車でありながら操縦安定性に優れています。また、パワースライドドアと軽自動車初のロングスライドシート付きなので、お子様連れでの乗り降りもスムーズです。
タント中古車にかかる維持費の種類7つ

タント中古車にかかる維持費は、主に車検費用・保険料・ガソリン代・駐車場代・オイル代・メンテナンス及び消耗品代の7種類です。
ここでは、タント中古車にかかる維持費を項目ごとにわかりやすく解説していきます。大まかな維持費を試算し、購入を検討する際に役立ててください。
1:税金
軽自動車を所有している場合、軽自動車税や自動車重量税といった税金がかかります。
軽自動車税の税額は年式によって異なりますが、通常は10,800円~12,900円です。平成29年5月1日~平成31年4月30日までに初回の車検がある場合は、環境性能割が適用されるので非課税になります。
自動車重量税の税額は年式によって異なりますが、通常は6,600円~8,800円です。エコカー減税対象のモデルの場合、25%~50%軽減が受けられるので3,700円になります。
出典:No.7192 自動車重量税のあらまし|国税庁
2:車検費用
車を所有している場合、新車登録から3年、その後は2年ごとに車検を受ける必要があります。
車検費用の内訳は、主に車検の基本料金・法定費用の2種類です。このうち法定費用は国に対して支払うもので、自動車重量税・自賠責保険料・印紙税が含まれています。
中古タントの場合、自動車重量税はすでに紹介した通りで、自賠責保険料は19,730円で印紙税は1,100円です。
基本料金は車検を受ける場所によって異なりますが、中古タントの場合はおよそ7,000円~14,000円程度です。
出典:自動車検査・登録ガイド|国土交通省
3:保険料
車の保険には、車検時に支払う自賠責保険の他に個人の意思で加入するか否かを判断できる自動車保険があります。
強制保険である自賠責保険だけでは十分な補償が得られるとは限らないため、任意保険である自動車保険に別途加入する人は多いです。
例えば自賠責保険では相手の身体に対する補償がメインですが、保険金に限度額があったり自身の損害は対象外です。一方の自動車保険は、自賠責保険では対象外の補償も幅広く対応していることが魅力の1つです。
保険料は保険会社や条件によって異なりますが、30歳・ゴールド免許・年間走行距離6,000km・20等級の場合は年間でおよそ30,000円程度です。
最近ではネット型の自動車保険も数多く登場しており、対面によるサービスが受けられる代理店型に比べて保険料は安い傾向にあります。
出典:自動車保険クリック概算保険料見積もり|イーデザイン損害保険株式会社
4:ガソリン代
タントは低燃費であることが魅力の軽自動車ですが、グレードや車、走行する道路の状態などによってガソリン代は変動します。
市街地と高速道路では、高速道路の方が燃費は良いのでガソリン代が安くなる傾向にあります。
現行モデルであるX(2WD)で10,000km走行した場合、ガソリン代は64,000円程度です。一方でXターボ(4WD)の場合は、Xと同条件でもガソリン代が70,000円程度と少し高めです。
タントのガソリン代をグレードごとに比較すると、2WDより4WD、同じ駆動方式でもターボの方が高くなります。
5:駐車場代
駐車場代は、住んでいる物件によっては一切かからない場合もありますが、マンションや近隣の月極駐車場を借りる場合、全国平均ではおよそ8,000円程度です。
また、賃貸物件で敷地内の駐車場を別途契約する場合、基本的には解約まで利用できます。しかし、2年ごとに更新料の支払いを求められる場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
6:オイル代
車が安全に走行するためには、定期的にメンテナンスする必要がありますが、メンテナンスの1つにオイル交換があり、交換の度にオイル代が発生します。
オイルは、車を構成する金属摩擦を軽減したりエンジンによる熱を吸収して冷却したりといった役割を担います。オイル交換を怠るとエンジンの故障や火災の原因に繋がるリスクがあるため、1年に1回程度はオイル交換するようにしましょう。
オイル交換にかかる費用は1リットルあたりおよそ1,000円程度が相場ですが、ターボエンジン搭載車の場合は1リットルあたりおよそ1,500円程度になります。
7:メンテナンス・消耗品代
車を安全に長く利用するためには、オイル交換の他にメンテナンス・消耗品代が必要です。
主なメンテナンスは、バッテリー交換やボディコーティングなどがあります。一方の消耗品はタイヤ・バッテリー・ワイパーといった経年劣化による部品の交換などです。
メンテナンス代や消耗品代は購入場所やグレードによって異なりますが、タントのような軽自動車の場合は年間でおよそ40,000円程度が相場です。
タント中古車にかかる維持費と新車との違い

タントの中古車と新車の維持費を比較した場合、駐車場代やオイル代のようにほとんど違いがない費用もあります。
タントの場合、比較的新しいモデルはエコカー減税の対象車が多く、環境性能割が適用されれば軽自動車税や自動車重量税の軽減に繋がります。
年式が古いものから新しいものに乗り換える場合も、軽自動車税や自動車重量税が今よりも安くなる可能性があります。
タントを購入する際には利用状況に応じて中古車と新車の維持費を比較し、最終的に判断するといいでしょう。
出典:エコカー減税 (自動車重量税) の概要|国土交通省
タント中古車の維持費を抑えるポイント6つ

タント中古車は新車に比べて安く購入できる一方で、軽自動車税や自動車重量税、メンテナンス・消耗品代などが高くなる可能性があります。
しかし、いくつかのポイントを押さえておけば、タント中古車でも維持費を節約することが可能です。
ここではタント中古車の維持費を抑えるポイントを6つ紹介していくので、購入前にチェックしてみてください。
1:ゆったり運転
タントは低燃費が魅力の軽自動車ですが、運転の仕方によっては十分な燃費を実現できない場合があります。
ゆったり運転を心がけることで低燃費を維持し、ガソリン代の節約に繋がるでしょう。
また、事前に目的地への最短ルートや渋滞情報を確認しておくと、走行距離が短くなるのでガソリンの消費を抑えられます。
2:不要なものは載せない
タントは、間口の広いパワースライドドアで荷物の出し入れがしやすいことが魅力です。シートをスライドさせれば収納スペースも調整できるため、荷物を運搬する際に便利です。
しかし、荷物の重さに比例して燃費が悪くなりガソリンを消費してしまいます。
不要な荷物は事前に降ろしておくと、ガソリン代の節約に繋がります。
3:急発進・急減速はNG
車はアクセルやブレーキを踏む際にエネルギーを多く使うため、できるだけ急発進や急減速しない走行を心がけましょう。
信号待ちや渋滞から発進する際には、すぐにアクセルを踏むのではなくクリープ現象を使うとエネルギーの消費を抑えられます。
また、停止する際には少し前のタイミングでアクセルから足を放し、タイヤの摩擦で停止するようにするとよいでしょう。
4:任意保険を見直す
任意保険である自動車保険は、加入する保険会社や補償内容によって保険料が異なるため、見直すことで保険料の節約に繋がる可能性があります。
例えば、加入時にすすめられて契約した特約がある場合は、不要なものを外すことで保険料が安くなります。一方で特約の中でも運転者を限定したり年齢条件をつける方が、保険料が安くなる場合もあります。
保険会社のシミュレーションを利用するなどして、必要なものと不要なものを整理するといいでしょう。
出典:補償内容の選び方:保険料 節約ポイント総まとめ|ソニー損保
5:メンテナンス費用を節減
メンテナンス費用は、整備を受ける場所や部品を上手に選べば節約に繋がります。
整備を受けられる場所はディーラーやカー用品店、町の整備工場など様々です。このうちディーラーは専門スタッフによる整備や純正品取り扱いがあるので信頼性は高いですが、メンテナンス費用は高い傾向にあります。
一方でカー用品店や町の整備工場などは、ディーラーに比べてメンテナンス費用が安いケースがほとんどです。
6:車検代を節約
車検代は、メンテナンス費用と同様に受ける場所によって節約できる可能性が高いです。
法定費用の部分はどこで車検を受けても変わりませんが、基本料金はディーラーよりもカー用品店や車検専門店の方が安い傾向にあります。
車検代を節約したい場合、複数の業者に見積もりを依頼して比較するのも手段の1つです。また、業者によってはインターネット割引や早期予約割引といった割引サービスが適用される場合もあるので事前に確認しておくといいでしょう。
タント中古車の維持費を試算して購入を検討しよう

今回はタント中古車について詳しく説明しました。
タント中古車は、年式やグレードによっては新車よりも維持費がかかる場合があるので購入前には入念にチェックしておくといいでしょう。
また、どの車を購入しても税金やガソリン代といった必ずかかる費用もありますが、工夫次第で節約できる項目も少なくありません。
自分自身のためにもこの機会に改めて確認し、安心して購入できるようにしましょう。