セカンドカーやファミリーカーにも。日産・キューブがぴったりなのはこんな家族!

キューブは、20年以上にわたり多くのユーザーの人気を集めてきたコンパクトカー。
新車販売が終了している現在は中古車のみの取り扱いとなりますが、小回り性能や運転しやすい機能性、買いやすい価格帯などから、街乗りをメインとする子育て世代やママ層を中心に未だ人気の一台となっています。
今回は、キューブが子育て世帯などに人気を集める理由や特長、どんな方にキューブはおすすめの車なのかなどを紹介します。
キューブとはどんな車?

キューブは、日産を代表するトールワゴンとして人気を博したコンパクトカーです。
かつては新車登録台数1位を記録するなど大人気の車でしたが、軽スーパーハイトワゴンの台頭や他社からのコンパクトトールワゴンの参入などもあり、2020年に惜しまれつつ生産を終了しました。
最終モデルの3代目は2008年に発売され、最後のマイナーチェンジは2012年に行われています。
一目でわかるキューブ独特のデザインやカラーリング、ゆったりしながら開放的に過ごせる室内空間、取り回しが良く運転しやすい視界の広さなどから、多くのユーザーに高く評価されました。
最後のグレードラインアップは15G、15X、特別仕様車の15V Xセレクションを用意。また、ワンランク上の上質感を加えた「アクシス」や、カスタマイズモデルの「ライダー」といった派生モデルも登場しており、好みに合わせて多くの選択肢から選ぶことができます。
出典:日産:キューブ [ CUBE ] コンパクトカー | グレード
子育て世帯の人気を集める理由・ポイントを紹介!
ファミリーカーを選ぶ上で特に気になるポイントは、「ベビーカーや荷物が乗せやすい」「乗り降りのしやすさ」「街中での運転のしやすさ」など。特に毎日の送り迎えなどで乗る予定であれば、使い勝手の良さは重要です。
キューブは決して最新型の車とは言えませんが、上記のポイントは十分クリアしており、子育て世代にも買いやすいためピッタリの一台と言えます。ここからはそんなキューブ(3代目)の特徴や人気を集める理由、機能などについて解説していきます。
箱型ボディならではの荷室の広さ

トールワゴンに属するキューブは、全長3,890mm×全幅1,695mm×全高1,650mmというコンパクトサイズながら広々としたラゲッジルームを確保しています。
縦にも横にも広いので、ベビーカーを積み込んでも他の荷物も十分載せることができ、荷物が多くなりがちな子育て世代でも使いやすくなっています。
また、ラゲッジルームをより使いやすくするために横開きドアを採用しているのも特長。狭い場所でも開け閉めしやすいほか、荷物で手が塞がっていても片手で簡単に開閉ができるため便利です。
スライドドアは無いものの、乗り降りしやすさや快適性を追求

キューブにはスライドドアは搭載されていないものの、代わりにドアが大きく、開いた時の開口部も広くなっていることで乗り降りのしやすさを実現しています。
また前席はベンチシートとなっているため、助手席側から乗り降りすることも可能です。
もちろん、室内空間も広々としており快適にドライブを楽しむことができます。
室内はジャグジーをイメージして作られており、ゆるやかに波打った曲線が一周するようなデザインとなっています。まるでバスタブに浸かっているようなリラックスした気分を演出してくれる、独特なデザインです。
さらに、前席よりも後席のヒップポイントを高く設定するシアターレイアウトを採用していることで、後席でも開放的な空間を演出。どこに座っても圧迫感がなく、前後シート間でのコミュニケーションもしやすいため、家族でドライブやお出かけを楽しむのにもうってつけです。
視界が広く運転しやすい

運転席に座ると、大きなフロントガラスや前席サイドのガラスによって視界が開けているので死角が少なく、周りと車両との間隔も掴みやすいので運転しやすいことがわかると思います。
またリアドアのガラスも大きいため、バックを行う際には後ろも見やすくなっています。
ただ一点残念なのは、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備が3代のモデルライフを通して設定されなかったこと。
最近ではほとんどの車に予防安全機能や運転支援機能などの先進安全装備が搭載されていますが、キューブにおいては搭載されないまま生産終了となったため、他の車種と比べるとその点はどうしても劣ります。
とはいえ、先進安全装備も「あるから安心、無いから危険」というわけではなく、あくまで運転を補助してくれる機能という位置付けなので過信は禁物。家族を乗せるなら、なおさら安全に気を遣った運転を心がけましょう。
キューブの最終モデルにおいては、ドライバーの運転操作や車速などを検知し、レーキ圧やエンジン出力を自動的に制御するビークルダイナミクスコントロール[TCS機能含む](VDC)、乗車人数によるブレーキの効きの変化を抑えて安定した制動力を発揮する電子制御制動力配分システム(EBD)等の最低限の機能は備えています。
キューブならではのデザインや機能も豊富!

また、最終モデルの15G、15V Xセレクションには、明るく開放的な空間を演出するスタイリッシュガラスルーフをメーカーオプションで用意。こちらはロールブラインドとSHOJIシェードも付属しており、シーンに合わせて採光・調光が可能です。
ミニバンやSUVなどでは装備されていることも多いガラスルーフですが、コンパクトカーながらこれを採用しているのはなかなか珍しいのではないでしょうか。幅の広いルーフを生かした大きなガラスルーフがあることで、他の車にはない開放感を感じられるのはキューブならではと言えます。

また、特にママがメインで使いたい場合には、ボディカラーやデザインが気に入った車を選びたいという方が多いでしょう。
その点、キューブはデザイン性や豊富なカラーラインアップが特長の一つだけあって、女性にも人気の色やシートデザインが揃っています。
最終モデルではボディカラーとして全8色と、3種類のツートーンカラーを用意。また、歴代モデルや特別仕様車限定のボディカラーなども含めると、選べるカラーは膨大な数を誇ります。

さらに、シート地も7種類を用意するなど、他ではなかなか無い豊富なラインアップ。
まるで部屋にいるような温かみを感じるインテリア等が高く評価され、2018年にはコンパクトカーとして史上初のグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しています。
生地にもスエード調クロスや本革/カブロンⓇのコンビシート、クラッシュベロア、キルティングスエード調クロスなどシートデザインに合わせた素材を使用するなど、デザインに細かなこだわりを感じられるのがキューブの魅力です。

もちろん、デザイン性だけではなく機能性も充実。室内にはいたる所に小物入れや収納スペースが用意されており、使いやすい場所にすっきりと物をしまうことができるのが嬉しいポイントです。
特に、着脱可能で好きな場所に荷物をかけられるどこでもフック(フック穴:4、フック:2)はキューブならではの便利な収納の一つ。標準のグレーのフックのほか、パステルカラーがかわいい「カラフルどこでもフック」なども用意され、どこまでもデザイン性にこだわるキューブらしさが感じられます。
若い家族の「初めてのファミリーカー」にピッタリの一台

夫婦2人であれば車がなくても不便はないことが多いですが、子どもが生まれると家族でのお出かけや保育園への送り迎えなど、何かと車があると便利な場面が増えてきます。そのため、第一子の誕生を機に初めて車を購入するという家庭も多いでしょう。
そんな夫婦と子ども1人の3人家族には、先述した室内の広さや機能性を備えるキューブはおすすめの一台です。選択肢が中古車のみなので買いやすい価格帯から選べることも、初めて車を購入する若い方にとっては嬉しいポイントです。
後席も広々としているので、第二子が生まれてもチャイルドシート2台を並べて設置可能で、ベビーカーを積める荷室の広さも十分確保しています。
将来的にはミニバンなどに乗りたいが、今はほどほどの価格で使い勝手の良い車が欲しい…という場合には、ぜひキューブを選択肢に加えて検討してみてください。