中古でメルセデス・ベンツ Bクラスを買うならこの車種がオススメ!

メルセデス・ベンツの初代Bクラスは、同じプラットフォームを使うAクラスから派生した背高系のコンパクトハッチとして誕生しました。
2代目、現行型の3代目は、初代よりも背が低くなりましたが、Aクラスよりも居住性や積載性を重視する層に向けたモデルとして位置づけられています。
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- 初代モデルはAクラスと同様に、二重フロアのサンドイッチ構造を採用
- 2代目は、サンドイッチ構造と決別し、少し背の高いハッチバックに
- 先進安全装備、ドライバー支援システムが大幅に進化しているのが3代目
初代モデルはAクラスと同様に、二重フロアのサンドイッチ構造を採用

2006年1月に日本に上陸した初代は、先に登場したAクラスと同様に、二重フロアのサンドイッチ構造を採用していました。
「上げ底」のようなフロアでしたので、乗降性に難があり、シートに収まってからも床の高さを意識させられる姿勢に終始します。
一方、ボディサイズは全長4270×全幅1780×全高1605mmで、初代Aクラスの全長3605×全幅1720×全高1575mmよりもひと回り大きく、355mmもロングホイールベース化したことで、後席足元が広く、背が高い分、頭上まわりにも十分な余裕がありました。
Aクラスよりもサイズが大きくなったことで積載力も高く、よりファミリー向けのモデルとして位置づけられていました。初代の中古車は、物件数はまずまず残っていて、平均価格は40万円前後のようです。
初代を買うなら、乗降性や着座姿勢などを織り込み済みとする必要があるものの、2列シートのトールワゴンとしての高い実用性を享受できます。
2代目は、サンドイッチ構造と決別し、少し背の高いハッチバックに

中古車でBクラスを狙うのなら、サンドイッチ構造と決別した2代目が使い勝手やタマ数の面でもより現実的です。
日本デビューは、2012年4月。全高が65mm低くなり、ワイドフェンダーの採用もあってワイド&ローといえるフォルムを獲得しています。
サイズは、全長4365×全幅1785×全高1540mmで、1550mm制限のある機械式立体駐車場に入庫できる高さに収まっています。
また、当時最新のエンジンを搭載し、1.6L直列4気筒ターボは、アイドリングストップも付きJC08モード燃費は16.0km/Lを実現。背が低くなったことでフットワークもより軽快になり、走りの良さも享受できます。
メルセデスらしく安全性へのこだわりも貫かれていて、レーダーを使った衝突警告システムやブレーキサポート機能も採用されました。
なお、2014年1月に登場した特別仕様車「B 180 MONOLABEL」に、衝突被害軽減ブレーキを含む「セーフティパッケージ」を特別装備。
さらに、2015年1月のマイナーチェンジで衝突被害軽減ブレーキが全車に標準化されました。2代目を狙うのなら、同マイナーチェンジ後モデルがオススメ。
先進安全装備、ドライバー支援システムが大幅に進化しているのが3代目

3代目となる現行型は、2019年6月に発売。2代目よりもさらにダイナミックで、スポーティな外観になり、インテリアは一気にモダンで先進的な仕立てになっています。
対話型インフォテイメントシステムの「MBUX」を備え、ナビやオーディオ、エアコンなどを対話しながら音声で容易に操作できます。
また、サイズは、全長4425×全幅1795×全高1565mmとひと回り近く大きくなり、とくに前席の室内幅、後席のヘッドクリアランスが拡大しています。
さらに、パワートレーンは、1.4Lと7速デュアルクラッチトランスミッションに変わり、2代目よりも最高出力を14PSに高め、よりダイレクト感のあるシフトフィールを獲得しています。
そして、2.0Lディーゼルエンジンも設定されていて、320Nmという分厚い最大トルクにより余裕のある走りを享受できます。

3代目はまだタマ数は少ないものの、予算が許せば最新の安全装備、高速道路の自動車車線変更機能などを含むドライバー支援システムなどにより、安心感の高いドライブを楽しめます。
テレマティクスや先進安全装備では、2代目からの進化の幅がかなり大きく、長く乗るつもりであれば3代目がベストチョイスでしょう。
一方で、全高が1550mmを超えたため、同制限のある機械式立体駐車場を使っているのなら2代目のマイナーチェンジ後を狙う手もありそうです。