はじめての輸入車にもおすすめ!ドイツ製Cセグメント5台の推しポイントをプロが解説
フォルクスワーゲン ゴルフ、アウディA3、メルセデス・ベンツ AクラスとBクラス、BMW 1シリーズは、欧州ではCセグメントと呼ばれるクラスに分類されます。
最近ではコンパクトカーとはいえない大きさに突入しつつありますが、基本はハッチバックスタイルで使い勝手が良く、ロングドライブも難なくこなす総合性能が魅力。
そんなドイツ製Cセグメントのおすすめの5台について解説します。
Cセグメントのベンチマーク!VW ゴルフ
欧州Cセグメントは、FFのハッチバックを中心としたコンパクトカーで、大人4人がロングドライブに出かけても無理のない居住性や積載性を備え、ドイツ車らしく高速巡航を得意とするのも共通する美点。輸入車の入門編としても人気があります。
そのCセグメントのベンチマーク(指標)として、マーケットを牽引してきたのがVW ゴルフです。
現行型で8代目を数え、48Vマイルドハイブリッドの1.0Lと1.5LのeTSI(ガソリンターボ)と、2.0LのTDI(ディーゼルターボ)を基本に、2.0L TSIを積む「GTI」、その最強バージョンの「R」と幅広いラインナップとなっています。
高速道路を使う機会が多いのなら1.5Lは最低でも欲しいところ。個人的には、トルクフルで乗り心地とのバランスもいい2.0LディーゼルのTDI搭載車がオススメです。
いっぽうスポーツハッチバックというポイントで選ぶなら、スポーティな走りと乗り心地のバランスに優れる「GTI」、ハードな乗り味でも圧倒的な加速感を堪能できる「R」は外せない選択肢となるでしょう。
アウディA3はVWゴルフの高級版!?
VWゴルフとプラットフォームを共有するアウディ A3は、内外装の高い質感や引き締まった足まわりなどが特徴です。
エンジンは、ゴルフ8と同様の48Vマイルドハイブリッドの30 TFSI(1.0Lガソリンターボ)と、40 TFSI(2.0Lガソリン)で、40 TFSIは4WDのクワトロシステムと組み合わされます。
またホットモデルとして、最高出力228kW(310PS)の2.0Lガソリンターボとクワトロシステムが組み合わされたS3と、最高出力294kW(400PS)の2.4L ガソリンターボとクワトロシステムを組み合わせるRS3も用意されています。
ゴルフとの違いは、2.0Lモデル以上になると4WDのクワトロシステムが標準装備となること。
ボディバリエーションは、ゴルフがステーションワゴンのヴァリアントを設定しているのに対して、A3はCセグメントでは貴重なセダンを用意しています。
スポーティなAクラス、背高系のBクラス
メルセデス・ベンツのAクラスとBクラスは、同じプラットフォームを使った兄弟車です。
全高は現行型Aクラスが1,440mm、Bクラスが1,565mmというもので、Aクラスは背が低く、スポーティなフォルムと走りが身上。A3と同様にセダンが用意されています。
いっぽうBクラスは、背が高く、キャビンやラゲッジにゆとりがあるいわゆるトールワゴンタイプになります。
ただし、Bクラスでも高速道路などでの走りは苦手にしておらず、ニーズに応じて選べます。
両車ともに1.3Lガソリンと2.0Lディーゼルを設定し、駆動方式はFFです。
スポーティなAMGモデルはAクラスにのみ設定され、225kW(306PS)の「AMG 35」、310kW(421PS)の「AMG 45 S」ともにフルタイム4WDの4MATICが組み合わされます。
FF化されてもBMWらしい走りは健在
BMW 1シリーズは、先代まではCセグ唯一のFRレイアウトを採用していましたが、2019年登場の3代目からはFFに変更されました。
それにともない前後席の頭上空間や後席の足元スペースが格段に広くなり、積載性も向上しています。
パワートレーンは、出力の異なる2つの1.5Lガソリンと、2.0Lディーゼルターボのほかに、225kW(306PS)の2.0Lガソリンターボが組み合わされるスポーツモデルのM135i XDriveが用意されます。
FF化されてもBMWの美点である「駆け抜ける喜び」は健在です。
VW ゴルフは、トータルバランスを重視する層にオススメで、歴史あるGTIというスポーツハッチは、走りと乗り心地を両立しています。
アウディ A3はプレミアムクラスにふさわしい質感と先進的な内装がポイント。
メルセデス・ベンツのAクラスとBクラスは、家族構成などのニーズに応じて選択するのがいいでしょう。
1シリーズは、BMWらしいハンドリングの楽しさを重視する人に最適で、先代を選べばクラス唯一のFRの走りを享受できます。