7人乗りもあるトヨタ プリウスαを中古で買うならこのグレードがオススメ!

3代目プリウスの派生モデルとして誕生したトヨタ プリウスα(アルファ)は、2列5人乗りのほか、3列7人乗りも設定するコンパクトミニバンに近いモデルです。
新車販売(カタログモデル)としては、2011年5月から2021年3月までの約10年間、1代限りで消滅したプリウスαは、フルモデルチェンジを受けなかったことで、不人気車という見方もありますが、販売力のあるトヨタだけに中古車市場では比較的タマ数が多く、低走行で割安感のある個体も散見されます。
広いキャビンやラゲッジスペースを備えたフルハイブリッドとして、これからが狙い目といえるモデルです。
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- 3代目プリウスから派生した3列シート車も設定するユーティリティプレイヤー
- 「トヨタ・セーフティ・センスP」が搭載された2017年11月の一部改良後モデルがベストチョイス
- プリウスαのライバルは?
3代目プリウスから派生した3列シート車も設定するユーティリティプレイヤー

2011年5月に発売されたプリウスα(アルファ)は、当時絶大な支持を集めていた3代目プリウス(30系)をベースに仕立てられていました。
ボディサイズは、全長4,615mm×全幅1,775mm×全高1,575mmで取り回ししやすい大きさに収まっています。
燃費にも配慮して全高を抑えながら、3列仕様はサードシートに身長170cmの乗員が座れることを目標に掲げていました。
3列目は身長171cmの筆者には、非常用の域を出ない印象でしたが、短時間であれ許容できる広さで、子どもであれば十分に実用になります。
積載性の高さも美点。ラゲッジは2列仕様で535Lと大容量で荷物が多い人でも実用になる広さを確保。
3列仕様は、フル乗車時は200Lとそれなりですが、サードシートを前倒しすれば十分な奥行きが生まれ、さらに2列目も前に倒すことで広大なスペースを確保できます。
ゴルフやキャンプなどの趣味を持っている人にも対応してくれます。

最大の自慢は、こうしたキャビンやラゲッジを備えながらプリウス譲りの低燃費。
1.8Lアトキンソンサイクルエンジンとハイブリッドシステム「THSⅡ」が搭載され、Cd値0.29という秀逸な空力性能などもあり、JC08モード燃費は26.2km/Lを達成していました。
また安全装備では、ミリ波レーダー式のプリクラッシュセーフティシステム(衝突被害軽減ブレーキ)をデビュー時から設定。
2017年11月の一部改良で先進安全装備の「トヨタ・セーフティ・センスP」が全車標準装備となっています。
「トヨタ・セーフティ・センスP」が搭載された2017年11月の一部改良後モデルがベストチョイス

中古車市場でプリウスα狙うなら、安全面を考えると「トヨタ・セーフティ・センスP」が搭載された2017年11月の一部改良後モデルがベストチョイスでしょう。
衝突被害軽減ブレーキ、ステアリング制御付の車線維持機能、レーダークルーズコントロール(ACC)などが標準装備されており、安全性が高まっています。
さらに高い安全性を求めるなら、2020年8月以降の一部改良モデルがおすすめ。静止物対象となる「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)」が採用されて、ペダル踏み間違い事故などの抑制に寄与します。
グレード展開はデビューから生産終了まで、「S」と「G」の2系統が基本で、それぞれにツーリングセレクションを設定するとともに、Sには廉価版としてLセレクションも用意されました。
そのなかで狙いたいのは、上級グレードの「G」もしくは「G“ツーリングセレクション”」。
スーパーUV・IRカットグリーンガラス、ファブリック&合成皮革シート、運転席の電動ランバーサポート、フロント足元ランプなど、充実した装備が魅力です。
プリウスαのライバルは?

プリウスαを選ぶ際は、3列7人乗りのタマ数が少ないため、7人乗りを条件する方は、ほかのミニバンやトヨタ ウイッシュ、トヨタ アイシスなども含めて検討したいところです。
5人乗りは物件数が比較的多く、冒頭で紹介したように走行距離が短い割に、価格もこなれた物件がありそうです。
また、3代目カローラフィールダーなどのステーションワゴンと比べる手もありでしょう。