中古車購入時にサポカー補助金を申請する手順とは|必要な書類や注意点もわかりやすく解説
中古車購入時にサポカー補助金交付の申請をする場合、どのような手順で行えばよいのでしょうか。
本記事では中古車購入時にサポカー補助金を申請する手順や注意点、必要な申請書類などをご紹介します。
- Chapter
- サポカー補助金とは?
- 中古車購入時にサポカー補助金を申請する手順は?
- 中古車のサポカー補助金に関する注意点
- サポカー補助金に必要な申請書類6つ
- サポカー補助金が適用される中古車5選
- サポカー補助金を申請して中古車をお得に購入しよう
サポカー補助金とは?
サポカー補助金とは、65歳以上のドライバーが安全運転サポート車を購入する場合に支給される補助金です。
安全運転サポート車とは、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置などを搭載した車のことです。
サポカー補助金は経済産業省の自家用車対象とする「安全運転サポート車普及促進事業費補助金」と、国土交通省の事業用自動車を対象とする「安全運転サポート車普及促進に係る自動車事故対策費補助金」の総称となっています。
出典:サポカー補助金の対象となる中古車の車種等が決定しました
参照:https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200306001/20200306001.html
中古車も適用される
サポカー補助金は新車だけでなく中古車も対象としているため、中古の安全運転サポート車を購入する場合にも適用されます。
サポカー補助金の対象となる中古車には、衝突被害軽減ブレーキとペダル踏み間違い急発進抑制装置が搭載されている必要があります。
補助金の交付を受けた車は、中古車として登録された日や自動車検査証交付日より1年以上、同じ使用者による使用が求められます。
中古車購入時にサポカー補助金を申請する手順は?
中古で安全運転サポート車を購入する場合、サポカー補助金を申請できます。しかしどの車種の中古車がサポカー補助金の対象になっているのか、具体的な申請方法などがわからない方も多いのではないでしょうか。
ここでは中古車購入時にサポカー補助金を申請する手順を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:補助対象車両か確認する
中古車購入時にサポカー補助金を申請する場合、補助対象の車両であるかどうかを確認しましょう。
経済産業省のサイトにはサポカー補助金の対象となる車種やグレードなどが一覧でまとめられているため、チェックしてみると良いでしょう。
出典:サポカー補助金の対象となる車種・グレード等について
参照:https://www.meti.go.jp/press/2019/12/20191223008/20191223008.html
2:支払い手続きを完了する
サポカー補助金は、補助金交付を申請する前に車両代金を全額支払う必要があります。
補助対象の車両であることを確認したら、クレジットカード決済やローンなどを含めて中古車の代金を支払い手続きを完了しましょう。
また、中古新規登録や移転登録なども完了しておく必要があります。
3:申請書類を提出する
サポカー補助金の交付申請を行う中古車1台ごとに、補助金交付申請書類を提出しましょう。
自家用車の場合、提出先は一般社団法人「次世代自動車振興センター」の「サポカー補助金受付窓口 自家用 中古車係」となります。
補助金交付申請書類は持ち込みによる受け付けは行っていないため、郵送や信書便で送付する必要があります。また、郵送と信書便の場合で、送付先の住所が異なるため注意が必要です。
4:申請書類を審査
提出された補助金交付申請書類が適正なものかどうか、応募要件を満たしているかどうか審査されます。
審査では多くの書類を確認することになるため、おおよそ1カ月から2カ月ほどの時間がかかります。書類に不備があった場合はさらに時間がかかるケースもあります。
個別の審査状況に関しては、次世代自動車振興センターのホームページにある「審査状況確認画面」から確認できます。
5:補助金の交付
補助金交付申請書類の審査が通った場合、「交付決定通知書兼補助金の額の確定通知書」が発行されます。
通知書には交付金額が記載されており、発行後はすみやかに申請書に記載されている金融機関の口座に補助金が振り込まれます。
中古車のサポカー補助金に関する注意点
中古車のサポカー補助金の交付を受ける場合、一定期間取得財産である中古車を保有する必要があります。
前述のとおり、登録や届出を出した日から1年間は保有することが義務付けられており、次世代自動車振興センターも定期的に車両の保有状況を調査しているため注意しましょう。
何らかの理由で取得財産等の処分制限期間に中古車を処分売却する場合には、事前手続きが必要になります。
さらにサポカー補助金も返納することになるため、あらかじめ把握しておきましょう。
サポカー補助金に必要な申請書類6つ
サポカー補助金を申請するには、申請書類に必要事項を記入し、次世代自動車振興センターの窓口に提出する必要があります。具体的にどのような書類を用意する必要があるのでしょうか。
サポカー補助金に必要な申請書類6つを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:交付申請書兼実績報告書
サポカー補助金の交付申請には、自家用自動車中古車用の交付申請書兼実績報告書を提出する必要があります。
交付申請書兼実績報告書の記入項目には、「申請者に関する事項」「補助金振込先に関する事項」「申請内容に関する事項」「補助金の申請に際して交付規程に則る事及び以下の事項に誓約、同意」の4つがあります。
また、口座の名義は申請者名義の口座を記載する必要があります。
2:運転免許証のコピー
サポカー補助金の交付申請には、申請者の確認書類として申請者の氏名や現住所の確認ができる運転免許証のコピーが必要です。
消印の時点で有効期限内の必要があるため、コピーする際には有効期限が鮮明になっていることを確認しましょう。
また、コピーは運転免許証の両面を1枚にコピーするようにしましょう。
3:自動車検証のコピー
サポカー補助金の交付申請には、申請車両の確認書類として自動車検証のコピーが必要です。
運転免許証と同様に、消印の時点で有効期限内の必要があるため、コピーの際には有効期限が鮮明になっていることを確認しましょう。
なお、登録事項等通知書を提出しても無効となるため注意しましょう。
4:購入が確認できる書類
サポカー補助金の交付申請には、使用者名義の購入を確認できる書類を提出しましょう。
購入を確認できる書類としては、「注文書(売買契約書)」「リース契約書」のいずれかを提出、もしくはコピーを提出する必要があります。
どちらも契約の際の自署もしくは捺印が確認できるものを用意しましょう。なお、領収書は支払いについて確認できないため無効となります。
5:通帳などのコピー
サポカー補助金の交付申請には、補助金の振込先が確認できるように通帳のコピーなどを提出します。
コピーには振込先の情報として「金融機関名」「支店名」「預金種目」「口座番号」「口座名義人」が確認できるようにしましょう。
振込先の情報が確認できるようであれば、Web通帳などの金融機関のホームページをコピーしたものでも問題ありません。情報が不足している場合は手書きなどで追記が必要です。
6:安全装置動作確認等証明書
サポカー補助金の交付申請には、「安全運転サポート車 安全装置動作確認等証明書」を提出しましょう。
「安全装置動作確認等証明書」はセンターが用意している書類で、購入した中古車がサポカーであることを証明するための書類です。
購入した中古車販売店で記入や捺印が必要であり、中古車販売店がサポカーの機能説明を行ったことを証明できます。
サポカー補助金が適用される中古車5選
本記事でも紹介しているとおり、中古車でもサポカー補助金の交付対象となっている車があります。
65歳以上のドライバーで中古車の購入を検討する場合は、サポカー補助金が適用される中古車かどうかもチェックしておくことがおすすめです。
最後に、サポカー補助金が適用される中古車5選を紹介していきます。
1:日産「ノート」
日産のノートはサポカー補助金が適用されます。型式はE12、HE12、SNE12、NE12が対象です。
ノートは日産を代表するコンパクトカーで、日産の車種の中でも有名です。SUVでもミニバンでもないサイズ感は、子育てを終えた世代にはちょうど良いといえるでしょう。
また、燃費も良いため長期コストパフォーマンスが抑えられる点も魅力的です。
2:トヨタ「プリウスα」
トヨタのプリウスαはサポカー補助金が適用されます。型式はZVW40W、ZVW41Wが対象となっており、プリクラッシュセーフティ装着車が対象です。
また、プリウスαだけでなく要件を満たしているプリウスのZVW51、ZVW55、ZVW50、ZVW51、ZVW55もサポカー補助金が適用されます。
3:スズキ「ワゴンR」
スズキのワゴンRはサポカー補助金が適用されます。
ワゴンRは、ユーザーからの「軽自動車は狭い」という声に応えて作られた車です。
近年では室内空間が広いスーパーハイトワゴンが主流ですが、スズキのワゴンRも十分広い室内空間を確保しています。幅や長さは遜色がないため、大きな荷物の積み込みも問題ないでしょう。
4:ダイハツ「ムーヴ」
ダイハツのムーヴはサポカー補助金が適用されます。型式はLA150S、LA160Sが対象で、グレードとしては、L “SAⅢ”、X “SAⅢ”、X “リミテッドⅡSAⅢ”、Xターボ “SAⅢ、カスタムX “Limited SAⅢ”などです。
また、ムーヴ キャンバスのLA800S、LA810Sもサポカー補助金対象となっています。
5:スバル「レガシィ」
スバルのレガシィはサポカー補助金が適用されます。型式はBM9、BR9、BMG、BMM、BRG、BRM、BRFが対象です。
なお、対象となるのはアイサイトVer.2が搭載されている車のみとされています。
グレードとしては、B4 B-SPORT、B4 Limited、B4、OUTBACK B-SPORT、OUTBACK Limitedなどが対象です。
サポカー補助金を申請して中古車をお得に購入しよう
中古車の中にもサポカー補助金の提供対象になっている車種があります。
ぜひ本記事で紹介した中古車購入時にサポカー補助金を申請する手順や注意点、サポカー補助金に必要な申請書類などを参考に、対象の中古車を購入する場合はサポカー補助金を申請してみましょう。