日産 エルグランドにかかる維持費はいくら?費用内訳を解説!

日産 エルグランドは、高級ミニバンの元祖と呼ばれています。
初代エルグランドの発売後、トヨタとホンダがそれぞれアルファードとエシリオンで追随するなど、ミニバン市場に大きな影響を与えました。
ここでは、そんなエルグランドにかかる維持費を解説します。エルグランドの購入を考えている方は、参考にしてください。
- Chapter
- 高級ミニバンの元祖!日産エルグランド
- エルグランドの中古車と新車の維持費に違いは?
- 日産 エルグランドにかかる維持費を詳しく解説!
- 維持費から中古のエルグランドを選ぶなら現行モデルがおすすめ
高級ミニバンの元祖!日産エルグランド

日産 エルグランドは1997年5月に初代が発売され、広い車内空間と高い操縦性によって人気車種となりました。
2002年5月には2代目、2010年8月には現行モデルである3代目の現行型エルグランドが登場しています。
現行型エルグランドのエクステリアは、大きく存在感のあるフロントデザインが特徴です。カラーバリエーションには高級感のある2トーンカラーをはじめとする5つのボディカラーが用意されています。
インテリアでは、室内高1,300mmのゆとりある空間を実現し、ロングドライブでのストレスを軽減します。
安全機能は、インテリジェントクルーズコントロールや踏み間違い衝突防止アシストなどの先進技術が搭載されています。
エルグランドの中古車と新車の維持費に違いは?

車を維持するにあたって避けては通れないのがガソリンや税金などの維持費です。
維持費は基本的に中古車でも新車でも違いはありませんが、車の年式やモデルによっては税金が減税されたり、反対に増税される場合もあります。
以下では日産エルグランドにかかる維持費や中古車と新車による維持費の違いを詳しく解説していきます。
日産 エルグランドにかかる維持費を詳しく解説!
エルグランドを所有した際にかかる維持費について、その内訳と具体的な費用を紹介していきます。
年式やモデルによっては維持費が変化するものもあるので、購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
税金

□自動車税(種別割)
自動車税(種別割)とは、自動車を所有するものが必ず納めなければならない税金です。
自動車税は、排気量によって異なり、500cc刻みで税率が上がります。
2.5L(2,488cc)と3.5L(3,498cc)のエンジン搭載する現行型は、2.4L搭載モデルが43,500円、3,5L搭載モデルが57,000円となります。
自動車税のみで考えるなら2.4超L搭載モデルのほうが維持費を抑えることができます。
ただし、新車登録から13年以上が経過した車は、自動車税が約18%増税となります。
日産エルグランドの場合、1997年5月に発売された初代モデルと、2002年5月に発売された2代目モデル、さらに現行型でも来年度から重課対象となるので注意が必要です。
□自動車重量税
自動車重量税は、車の重量によって課される税金で、新車の新規登録時や車検の際に納めます。一般的に重量が重い車ほど道路にかかる負担が大きいという観点から、その金額は大きくなります。
自動車重量税は車両重量0.5tごとに4,100円がかかり、現行型エルグランドは、車両重量が1,950〜2,080kgなので、年間1万6400円または2万500円になります。
この自動車重量税も新車の新規登録から13年以上経過した車は増税の対象となるので注意が必要です。
車検
公道で車を走らせるためには車検を受ける必要があり、車検代は車検を受ける際にかかる費用のことを指します。
費用は、おもに法定費用と車検基本料にわかれており、車検を取得するためにはほぼ一律で費用が発生します。

□法定費用
自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料の3項目が含まれる法定費用は、車両重量や登録年数によってその金額が変化します。
自動車重量税は先述の通り、車両の重さに応じて1年ごとに発生するものですが、2年または3年分を車検の際にまとめて納付します。
自賠責保険料は、公道を走行する車両すべてに加入が義務づけられているもので、24ヶ月で1万7650円です。
検査手数料は車検を実施する検査場に支払うもので2,300円です。

□車検基本料
車検基本料金とは、車検を受ける際の車の点検費用や車検の代行手数料のことを指します。
国によって定められた法定費用とは違い、車検基本料は車検を依頼する業者に支払うためその金額は業者によって異なります。
ちなみに東京の日産ディーラーでのエルグランドの車検時の基本料金は、法定24ヶ月点検が4万1140円と、車検代行手数料1万120円。その他総合検査料、下回り洗浄、ブレーキフルード交換、ブレーキ分解清掃給油、コンピュータ診断などに料金が発生します。
車検を受けられる業者はディーラーやガソリンスタンド、車検専門店などがあります。なるべく費用を抑えたいならガソリンスタンドや車検専門店、安心や質を求めるのであればディーラーで受けることをおすすめします。
燃料代
近年ガソリンは高騰の傾向にあり、車の維持費として非常に大切な項目の一つです。
ガソリン代は走れば走るほど費用がかさむため、少しでも抑えるためには燃費性能が重要です。
現行型エルグランドの燃費はWLTCモードで、2WDの場合8.7〜10.0km/L、4WDで8.4〜9.7km/Lとなっています。現行型エルグランドには2023年4月現在ではハイブリッド車が設定されておらず、ガソリン車のみとなっています。
モデルによっての燃費性能に、そこまでの差はありませんが、少しでも維持費を抑えたい方は2WDモデルの燃費性能のいいモデルを選ぶことをおすすめします。
保険料
自動車保険には法律で加入が義務付けられている「自賠責保険」と、自分自身の判断で加入する「任意保険」の2種類があります。
□自賠責保険
自賠責保険は交通事故による被害者を救済するために加害者が負う経済的な負担を補てんするためのもので、法定費用と同様に業者によって料金が変わることはありません。
ただし、自賠責保険の補償の対象は対人のみで、相手の車や自分の車・建物などに対する補償は含まれていません。
自賠責保険は1ヶ月単位で契約でき、最長で37ヶ月の契約が可能です。長期で契約すればするほど月々の費用を抑えることができます。
□任意保険
任意保険は、自賠責保険とは違い自身の判断で加入します。また自賠責保険は補償の対象が対人のみですが、任意保険は選ぶ内容によって相手の車や建物も補償範囲に含まれます。
具体的には相手の車や建物などを補償する「対物賠償保険」や、ガードレールや電柱との衝突事故により乗車中の方が死傷した場合に保険金が支払われる「自損傷害保険」などが用意されています。
他にも自賠責保険では補償しきれない金額の補償も上乗せして設定することが可能です。
任意保険の加入は必須ではありませんが、いざという時のためにも自分にあった保険に加入しておくことがベターでしょう。
メンテナンス代
メンテナンスは車を長く安全に乗るためには必要不可欠なものです。日ごろ車を運転していても小さな異常にはなかなか気づくことはできません。
定期的にメンテナンスすると費用はかかりますが、大きな異常になってからだと修理代が高額になったり、場合によっては廃車になってしまう可能性もあるでしょう。
特に中古車は新車に比べると部品が劣化している可能性が高いため注意しましょう。
専門的なメンテナンスは業者に依頼し、複数の業者から見積もり、メンテナンス費用を抑えることをおすすめします。
駐車場代
駐車場代は住んでいる地域や管理者によって値段が異なります。都市部から外れた場所では比較的安価な場合が多いですが、自分の家からの距離や費用を考慮して選ぶことをおすすめします。
維持費から中古のエルグランドを選ぶなら現行モデルがおすすめ
日産 エルグランドは、中古車と新車で基本的な維持費は変わらないものの、車の状態によっては余分にメンテナンスなどの費用が発生することがあります。
また税金面では新車登録から13年以上経過した車は増税の対象となる点にも注意する必要があるでしょう。
単純な維持費という観点から購入を考えるのであれば、比較的新しめの2.4Lを積んだエルグランドがおすすめです。