トヨタ RAV4にかかる維持費はいくら?費用内訳を解説!
中古車市場でも高い人気を誇るトヨタ RAV4。その燃費やメンテナンス、税金などの維持費は、どのくらいの負担になるのでしょうか?
中古車を購入する際には、年間の維持費も重要なポイントですよね。そこで、ここではトヨタ RAV4の維持費を徹底解説します。
トヨタ RAV4はどんな車?
トヨタ RAV4は、トヨタ自動車が販売するクロスオーバーSUVです。初代RAV4は1994年に発売され、現在は5代目のRAV4が販売されています。
現行型RAV4は、SUVとしての堅牢な装備や高い走行性能を有しつつ、スタイリッシュな外観と豊富な装備、多彩なグレード展開が魅力のモデルです。
グレードは、エントリーモデルである「X」、中級モデルである「G」、プラグインハイブリッドモデルの「Z」を基本とし、加えて走りの性能を高めた「“Z パッケージ”」や、オフロード色を強めた「アドベンチャー」といったモデルも用意。
パワートレーンには、2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッド、2.5Lプラグインハイブリッドがラインナップされます。
トヨタ RAV4にかかる維持費を解説
ここからはトヨタ RAV4にかかる維持費について、その内訳とそれぞれにかかる具体的な費用を紹介していきます。
1:税金
税金は、自動車税(種別割)と自動車重量税の2つです。これらの税金には、車の性能に応じて軽減措置が用意されているものもあります。
■自動車税
自動車税は、車の排気量に応じて課税される税金です。RAV4の現行モデルには2.0L、2.5Lの2つのエンジンがあり、この排気量に応じて税額が異なります。
2.0Lエンジンの場合、年間の自動車税は3万6,000円。2.5Lエンジンの場合は4万3,500円ですが、プラグインハイブリッドはグリーン化特例で75%減税となります。
車両が新車登録から13年以上経過した場合、自動車税が約15%増税されますが、4代目RAV4の場合は先の話しです。
自動車税の納期限は、毎年5月末日です。納期限を過ぎると、遅延損害金が発生するため、注意が必要です。
■自動車重量税
自動車重量税は、車の重量に応じて課税される税金です。
RAV4の場合、車両重量はXグレード(ガソリン車)の2WD以外は、1.5t〜2.0tに収まっているので、新車登録時に支払う自動車重量税は4万9200円。免税対象となっているハイブリッド車は0円です。
また、2年ごとの車検時にも、2年分の自動車重量税が必要で、ガソリン車(Xグレード 2WD以外)は3万2800円、ハイブリッド車は2万円です。
2:車検代
日本では新車登録から3年後に初回車検が必要で、その後は2年ごとが義務付けられています。車検には、法定費用と車検基本料がかかります。
■法定費用
車検に必要な法定費用は、以下の通りです。
・自動車重量税:自動車の車両重量に応じて課税される税金。
・自賠責保険料:自動車保険の一種で、車を所有・運転する人が加入する義務がある保険。
・印紙代(検査手数料):車検証や自賠責保険証などの発行に必要な印紙代。
これらの費用は国や自治体に納める必要があり、車検業者によって異なることはありません。自賠責保険については、どの保険会社で契約しても同じ費用がかかります。
検査手数料は、持ち込み検査が2,300円、工場で車検を受けた場合は1,600円〜1,800円がかかります。
■車検基本料
車検基本料には、点検費用、整備費用、代行手数料などが含まれます。
これは車検業者に対して支払うもので、業者ごとに価格設定が異なるため、維持費を安く抑えたい場合は見積もりをとって比較した上で業者を選ぶのがおすすめです。
ディーラーで車検を受ける場合は、一般的に料金が高めになる傾向があります。ガソリンスタンドや車検専門店、カー用品店などであれば比較的安く車検を受けられることが多いようです。
燃料費(ガソリン代)
現行型のRAV4は、WLTCモードで15.2〜22.2km/Lの燃費性能を発揮しています。
リッター15.2km/Lのガソリン車「G」グレードで年間1万㎞を走行すると仮定すると、必要な燃料の量は約658リッター。1リッターのガソリン価格を160円で計算すると、658リッターの燃料費は10万5280円となります。
いっぽうリッター22.2km/Lのプラグインハイブリッド車「Z」グレードを同じ条件で計算した場合、燃料費は年間約7万2000円と3万円以上の節約になります。もちろんEVのみで走れば、それ以上の節約が可能です。
4:自動車保険料
自動車保険には、全運転者に加入が義務づけられている「自賠責保険」と、任意で好みの補償を選び加入する「任意保険」の2種類があります。
■自賠責保険
自賠責保険は、車を運転するすべての人に加入が義務付けられている保険であり、万が一の事故で被害者に対して賠償する責任を負う場合に必要とされます。
RAV4のような自家用乗用車の場合、自賠責保険の保険料は、37か月契約で約2万4,190円、24ヶ月は1万7650円となっています。※2023年4月現在
■任意保険
任意保険は、自賠責保険だけではカバーできない様々なリスクに備えるために加入する保険です。
任意保険料は、車両の所有者や運転者の年齢、運転歴、使用目的、保険金額などが影響し、その条件によって料金が変わってきます。
車両や盗難など、弁護士付帯など、必要な補償についてはしっかり考えて選択することが大切です。
5:メンテナンス代
RAV4のメンテナンスには、定期的なエンジンオイル交換、タイヤ交換、バッテリー交換などがあります。これらは、自分でできる場合もありますが、専門店に頼むのが安心でおすすめです。
自分で部品を調達して交換すれば安くすませることができますが、箇所によっては専門的な知識や経験が問われる場合もあるので、注意が必要です。
車検の際には、不具合のある箇所を点検してもらえるので、合わせて修理を依頼することも可能です。
自身の知識や力量に応じて、お店とセルフメンテナンスを使い分けてみると良いでしょう。
6:駐車場代
持ち家の場合はあまり必要ありませんが、賃貸物件に住んでいる方や駐車場がない都市部などでは、駐車場代もかかってきます。
価格設定は地域ごとに大きく異なるため、周辺の駐車場の料金を確認した上で維持費の計算をしてみましょう。
税金の軽減措置
2023年4月現在、車に関する税金に対してはいくつかの軽減措置が用意されており、RAV4も一部が対象になっています。
■グリーン化特例
グリーン化特例とは、環境負荷の少ない自動車の開発や普及を進めるために、燃費性能および排出ガス量が優良な自動車に対して自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割)の税率を軽減する仕組みです。
RAV4の場合プラグインハイブリッド車が対象となっており、おおむね75%減税となります。
■環境性能割
環境性能割は、新車・中古車に関係なく車を購入した際にかかり、車の燃費性能に応じた税率が課せられる税金です。かつての自動車取得税に代わって新たに導入されました。
RAV4の場合、プラグインハイブリッド車とハイブリッド車であれば非課税となります。
■エコカー減税
エコカー減税は、排出ガス性能や燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて自動車重量税を減免するものです。
RAV4の場合、プラグインハイブリッド車とハイブリッド車が100%減税となります。
新車と中古車の維持費に違いはあるの?
新車にかかる維持費と中古車にかかる維持費には、いくつかの違いがあります。
まず新車の場合、初年度の自動車税が高くなることがありますが、重量税に関してプラグインハイブリッド車とハイブリッド車は100%減免になります。
また新車はメーカー保証が付きますが、中古車の場合は保証がつかなかったり、付いていても期間が短い場合が多いため、修理代や整備費用がかかる場合があります。
もちろん、中古車は新車に比べて価格が安くなるので、初期費用を抑えることができます。
車検費用は、車の年式や排気量などによって異なり、新車の場合は3年後、中古車の場合は2年後から車検が必要となります。
保険に関しては、保険内容やドライバーの事故歴、運転歴、車両の年式や装備などによって変わってきます。
維持費という観点でRAV4の中古車を選ぶなら?
中古車のRAV4で維持費を抑えたい場合、おすすめのグレードは2.0Lエンジンを積んだ「X」グレードの2WDモデルです。
もっとも簡素な仕様なら車両重量も1.5tに収まるので、重量税も3万4200円に抑えることができます。
価格を抑えたうえで「装備や走りの性能にこだわりたい」「個性を出したい」という方には「G」や「アドベンチャー」グレードがおすすめです。