40年前の名車を振り返る【 ワンダーシビック Si 】土屋圭市が試乗レビュー!

今回は3代目のシビック…通称「ワンダーシビック」を振り返ります!
搭載するエンジンは当時最強の1.6Lエンジン「ZC」。
小型軽量のボディと素性の良さを武器にレースやストリートで大活躍しました。
土屋さんもグループA時代にハチロクの宿敵として戦った当時を思い出します。
沢さんよりも年上のクルマのはずなのに、なぜか沢さんは昭和のノスタルジーに浸る…?!
- Chapter
- 1987年モデルのワンダーシビックをレビュー
- シビックの歴史
- ZCエンジンは当時最強の1.6Lエンジン
- 外観をチェック!懐かしの14インチ
- 時代を感じるインテリア
- 意外と広々とした後席
- Siってどんな意味?
- 時代を感じるALPINEスピーカー
- 懐かしさ全開!試乗インプレ
- 試乗を終えて…
- ワンダーシビック Siの解説を動画で観る
1987年モデルのワンダーシビックをレビュー




今回は、3代目シビック、通称「ワンダーシビック」を振り返っていきます。
1983年から1987年に作られたワンダーシビックですが、今回オーナー様からお借りしたのは1987年の最後のモデルです。
非常に珍しい車で、中古車価格が新車の倍で売られることも。
35年ほど前の車がこのように綺麗な状態で残っているとは…驚きです。
シビックの歴史





ワンダーシビックは、丸み帯びた初代や2代目のデザインに代わって、直線的なデザインに変更されました。
ボンネットの高さも、空気抵抗を減らして燃費を良くするため、非常に低くなっています。
開発責任者の方曰く、本田宗一郎さんの「とにかくいい車を造れ」という言葉のもと、莫大な開発費をかけて作られた車がこのワンダーシビックだそうです。
ZCエンジンは当時最強の1.6Lエンジン



エンジンルームを開くと、ストラットよりも前にエンジンが置かれ、時代を感じる作りが見えました。
当時最強の1.6Lエンジン「ZC」が積まれています。
外観をチェック!懐かしの14インチ



タイヤは14インチと小さめに思えますが、この時代は15インチでも驚かれる時代です。
今と昔ではタイヤサイズの感覚も異なります。
外観自体も非常に綺麗で、オーナー様が大事にされているのが伝わります。
時代を感じるインテリア




外観も綺麗でしたが、車内も非常に綺麗です。
運転席部分を今の車と比較すると、ピラーが細くかつ開口部も広く、設計当時は、現在ほど車体剛性の煮詰め方が熟成していなかったことがわかります。
フロアスチールの高さや着座位置も低いです。
ただその分窓が大きく、運転席の開放感は抜群です。
意外と広々とした後席



リアシートに座ってみると、背もたれの角度がちょうど良く、ソファに座ったときのような快適さを味わえます。
また10cmほどシートをスライドできるため、荷室を広げたい場合や、逆に足元を広く確保したい場合など、状況に応じた使い分けも可能です。
外から見ると小さな車に思えますが、いざ乗ってみると中は非常に広く感じます。
手動のドラミラーとウインドウ


サイドミラーとウィンドウは、手動式です。
今では中々見なくなった装備ですが、どこかレトロさを感じて懐かしい気持ちにさせられます。
Siってどんな意味?


リアウィンドウについたこのSiは、当時のホンダのスポーツグレードを表しています。
まだタイプRがなかった時代の名称です。
時代を感じるALPINEスピーカー

ちなみに荷室を開けてみると、むき出しのALPINEスピーカーが置かれています。
このような細部からも、昔の車らしさを感じます。
懐かしさ全開!試乗インプレ





昭和レトロな走りに懐かしさを覚えます。
振動をダイレクトに感じる乗り心地の悪さが、逆に良い味を出しています。
またボンネットが低く、窓も大きいため視界が非常に良好です。
レーシーな硬さがある足回りで、とことん昔を楽しめる車でした。
試乗を終えて…



ワンダーシビックとハチロクが戦っていた時代を思い出させてくれる、懐かしい走りを体感できました。
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ワンダーシビック Siの解説を動画で観る
ワンダーシビック Siの詳しい解説は、下のリンクからご覧ください!