中古でポルシェ カイエンを買うならこの年式がオススメ!
2002年9月に発売されたポルシェ カイエンは、フォルクスワーゲン トゥアレグと同じプラットフォームを使って仕立てられたSUVです。
スポーツカー専業ブランドがSUVに進出するきっかけにもなったモデルで、弟分のマカンが登場した後も高い人気を維持しています。
3代目になりラインナップにカイエンクーペも加わっていますが、ここではカイエンに的を絞っておすすめをお届けします。
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- 初のSUV、カイエンはポルシェのドル箱モデルになった
- 価格面、性能面でバランスがいい2代目。特別仕様車のプラチナエディションも狙い目
- 3代目の現行型はまだ高値安定。3.0L モデルであれば比較的リーズナブルな個体も
初のSUV、カイエンはポルシェのドル箱モデルになった
初代カイエンは、全長4,782mm×全幅1,928mm×全高1,699mm(欧州仕様値)というサイズで、2002年9月に日本デビューを果たしました。
ポルシェがSUVに参入するということで、かなりの注目を集めるのと同時に大ヒットして、同社の屋台骨を支えるドル箱モデルになりました。
初期型の995型は、4.5L V8を積むカイエンSとカイエンターボを設定。1年後に3.2L V6を積むカイエンを追加しています。
その後、カイエンSをパワーアップしたGTS、ターボをパワフルにしたターボSを加えるなど、バリエーションを増やしています。
3.2L V6を積むカイエンでも動力性能は必要十分で、ポルシェらしくニーズや好み、予算に応じてエンジンや出力特性を選択できるのが特徴です。
中古には走行距離が短い個体や100万円を切る物件もありますが、最終年式でも13年が経っているため、積極的には推奨できません。
初代カイエンは、記録簿の有無も含めてコンディション優先で探したいところです。
価格面、性能面でバランスがいい2代目。特別仕様車のプラチナエディションも狙い目
2代目カイエンは、全長4,845〜4,855mm×全幅1,940mm×全高1,710mmというサイズで、2010年3月に受注を開始しました。
全長を48mm延ばしながら、カイエンSは180kgのダイエットを敢行。スポーツカーに限らず、走りの面で軽さは武器といえる好例で、軽快な身のこなしを享受できます。
3.6L V6を積むカイエンをボトムに、4.8L V8ターボのカイエンSとGTS(2012年発売)、カイエンターボのほか、2010年11月にはポルシェ初のハイブリッドであるカイエンSハイブリッドの受注予約をスタートしました。
2014年のマイナーチェンジでは、カイエンSとGTSが4.8L V8から3.6L V6ターボに変わっています。
2代目の中古は、距離を重ねた個体であれば200万円前後の物件も散見されます。
ターボ系やGTSなどのハイパフォーマンスモデルになるほど価格は高めになるのはもちろんで、予算が許せばポルシェらしいハイパフォーマンスを享受できるターボやGTSを狙いたいところ。
Sハイブリッドも流通していますが、2.3tという重量級ということもあり、実燃費では10km/Lを超えるのは難しいかもしれません(欧州複合モード12.1km/L)。
2013年、2016年、2017年などに設定されたプラチナエディションも中古市場に多く出回っていて、装備が充実していて買い得感があります。
3代目の現行型はまだ高値安定。3.0L モデルであれば比較的リーズナブルな個体も
現行型のカイエンは、2017年12月に予約受注を開始しました。
3.0L V6ターボを積むカイエンと、2.9L V6ターボのカイエンS、4.0L V8ツインターボのカイエンターボと2020年6月に追加されたGTS。
さらにモーターのみで最長44kmの走行が可能な、プラグインハイブリッドのEハイブリッドが用意されています。
3代目は「家族全員で楽しめるスポーツカー」を謳い、先進安全装備も含めて装備が最新化されているのはもちろん、軽量化やパワーアップ、燃費の向上など、全方位で大幅な進化を遂げています。
パワフルなターボ系と2代目よりもパワフルになったGTSが人気で、とくにGTSはタマ数が多く、選択肢の面でも狙い目。
とはいえ3.0Lを積む素のカイエンでも動力性能に大きな不満は出ないはずで、限られた予算で現行型を狙うのであれば、ターボ系やGTSだけでなく、3.0Lモデルも視野に入れたいところです。
オンロードはもちろんオフロードでも高い走行性能を発揮するカイエン。ポルシェの最上級SUVとして、2020年には累計100万台の生産を達成したベストセラーです。
いずれの世代でも、満足のゆく仕上がりを享受できますが、現実的に所有するなら2代目以降になるでしょう。